2011年1月17日 (Mon)

豆知識 PART 2


前回は危険な植物でしたので今回は食物を。
危険度ランクが高い食物は一般の飼い主さんにも知られているものもありますが、その成分がなぜダメなのか?どうした症状がでるのか?などをUPしたいと思います。
■ネギ類(玉葱、長ネギ、ニラなど)
症状:胃腸障害、血尿、衰弱、心拍の増加
玉ねぎに含まれるアリルプロピルジスルファイドなどの成分が赤血球を破壊するため、溶血性貧血、ハインツ小体性貧血を起こす。量によっては死に至る事もある。 玉葱を煮込んだスープなど、エキスが出ているものも危険です。犬より猫の方が危険度が高い。ペットに危険な食材としては有名ですが、致死量などはっきりしていない事も多いです。ゆり科植物が仲間として該当します。タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク、エシャロット、ラッキョウなど
※それぞれ毒性成分の含有量が違うため危険度は異なります。
■カカオ類(チョコレート、ココアなど)
症状:不整脈、心拍の増加、口の渇き、過剰な活動、痙攣、発作、嘔吐など
カカオの成分であるデオブロミンが中枢神経を刺激する毒素となる。デオブロミンとは、カカオの香り成分の1つ。カカオ含有量の高いビターチョコほど犬や猫には危険となる。ミルクチョコレートはカカオ含有量が低いため、症状は出にくいようです。約4.5キロの犬の場合、以下の容量で深刻な症状となる可能性があります。ビターチョコや調理用のカカオ率の高いチョコレート:約60グラム(2オンス)ミルクチョコレート:約560グラム(20オンス) 60グラムは小さめの板チョコ約1枚分です。小型犬の場合、板チョコ1枚分で致死量になる可能性があると言う事です。
■人間用の医薬品・栄養補助食品・サプリメント
症状:多岐にわたる。目に見えない症状もあるため、誤飲があった場合はすぐに獣医さんに相談してみましょう。
人間用に処方されたものを獣医師の許可無く与えるのはとても危険です。鎮痛剤に含まれるアセトアミノフェンは、強い中毒を起こします。特に猫に影響が出やすく、効き目の強いタイプの錠剤1錠で致命傷となります。イブプロフェンは、約4.5キロの犬の場合4錠で深刻な腎臓障害がでるという報告があるそうです。
■レーズン、ブドウ
症状:摂取後2~3時間後から嘔吐、下痢、腹痛、3~5日後に腎不全を起こす。(重度の場合は、腎不全から死亡するケースも報告されています。)
犬・猫には有害性があると認められました。しかし因果関係はまだはっきり解明されていません。同じ量を摂取しても、重い症状の出る犬もいれば、全く平気な犬もいるそうです。臨床結果では有害である事が立証されているため、避けるべき食材といえます。
■アボカド
症状:嘔吐、下痢を含む胃腸の炎症、死亡の恐れ
これらの症状は、多量に摂取したときに発症するとされている。アボカドに含まれるペルジンが犬や猫には毒になります。 ペルジンは果実だけではなく、葉、種子、樹皮にも含まれています。フェレット、ウサギ、鳥類、げっ歯類など、他の小動物にとっては少量でも危険です。
■マカダミアンナッツ
症状:無気力、嘔吐、 異常な高熱、 筋硬直、ふるえ、心拍の増加
まだ解明されていない部分が多くありますが、レーズン、ブドウと同様に有害とされています。
■キシリトール(甘味料の一種)
症状:少量でも摂取すると30分以内に血糖値が低下し、嘔吐、歩行困難、内出血、肝不全を発症する危険がある。
約9キロの犬の場合、2、3枚のキシリトールガムで致命傷となりえるという報告もあります。
ガムなどに使われる甘味料のキシリトールは犬にとって有害という報告があります。
※人間用(子供用)の歯磨き粉にもキシリトール入りが多々ありますので間違っても人間用の歯磨き粉を使用しないよう気をつけましょう。
次回はまた違った豆知識をお知らせしたいと思います。

10月9日生まれの男の子(レバー&ホワイト)飼い主様募集中です。
詳細は下記URLからどうぞ。
http://www.asahi-net.or.jp/~sd5t-endu/puppyroom1.htm

にほんブログ村 犬ブログ イングリッシュスプリンガースパニエルへ
にほんブログ村
にほんブログ村 犬ブログ 犬 ブリーダーへ
にほんブログ村
2011-01-17 14:41 in スプリンガー #