2011年2月22日 (Tue)

経験あります。


タイトルの「経験あります」は噛まれた経験です。
ビーグルとゴールデンでドッグショーに参加していた頃、ショーで見たスプリンガーに魅了され、国内のブリーダーさんから1頭目の女の子を迎えました。
当時は服従訓練を勉強し厳しく躾けた結果とても良い子に成長してくれました。
2頭目を別のブリーダーさんから迎えた子はとても綺麗で2頭目だからと油断していたのかもしれません。
2歳を過ぎた頃に突然唸られ噛まれてしまいました。
実際、ソファにも上げて一緒に時間を過ごしたりもしていた為、我が家のパパさんも一度噛まれています。
二人とも、一番可愛がっていた我が子に牙を向けられ噛まれた時には心臓が飛び出すほどバクバクし、ショックで体の震えが止まらなかったのを今でも覚えています。
唸られたり吠えられたりする度に、「保健所に連れていこうか・・・」「ケージに入れてそのまま川へ流してしまおうか」と考えた時もありました。
ですが、「なぜ噛まれたのか?」「なぜ唸られるのか?」と原因を考えた時、自分達の甘やかし過ぎや構い過ぎが原因ではないかと結論を出しました。
人間だって眠い時、寝ている時にだれにも邪魔されたくないはず。
ビーグルやゴールデン、1頭目のスプリンガーとも性格も違う、ましてや犬種も違うのに同じように躾ければ上手く行く思っていた油断だったのかもしれません。
人間同様犬だって容姿も違えば性格も個々それぞれです。
性格がきつい子もいればシャイな子もいるし、、、。
それを考えた上で色々と試行錯誤し、その子にとって一番良い方法を見つけ対応した結果、2歳の時に私とパパさんを噛んだその子は一昨年12歳で亡くなる10年間誰一人噛んでいません。もちろんスタッフにもお世話をしてもらったりトリミングもしてもらっていましたが一度も攻撃はしませんでした。

3頭目をアメリカから「ジャッシュ」を迎えました。ジャッシュは1歳半で当ケネルに来ましたが一度も攻撃されていませんし、4、5頭目は里親コーナーから迎えその子達もとても大人しい子達でした。
6頭目はまたアメリカの有名犬舎から迎え、その子達でブリーディングを始めました。
6頭目に迎えた女の子は当時「激怒症候群」はこの血統から来ていると言われていた優秀なアメリカチャンピオンの子です。
ですが、我が家で迎えた子は一昨年亡くなるまで人間に対して一度も攻撃する行為はしておりません。
穏やかな性格の親同士を交配し、子供が何頭か生まれその中でも全員が穏やかになるかどうかは100%大丈夫だとは言えません。
犬はあくまでも犬。人間と同じ知能はなく本能で動く事を前提に人間が指導主にり、良いことと悪い事の違いを理解させるのが一番良い方法だと思います。いつでも最悪を想定して接しています。

自分達がブリーダーとして二度と同じ失敗をしないよう固体差により扱い方を変え、その子に合った躾け方法を探してきました。
結果、現在当方で残している子供達の中で人に対し攻撃性のある子はだれもおりません。

一般の飼い主様にお譲りした子が実際に飼い主様を噛んだり、わがままになって悩まれている事は相談を受けたり、ご報告を受けたりで初めて知ります。
こうして直接ご連絡を下さる飼い主様には一緒に考えたり、アドバイスしたりできますが、お譲りしたきり連絡が途絶える事もしばしばです。
酷くなる前に連絡が欲しいです。
自分達が知らない場所で「この犬舎さんの血統のせい」と色々言われるのは非常に悲しい事です。

病気に関しても同じように言われているようですが、どうしてわざわざ病気だと知っていてお譲りするものかと涙が流れます。
人としてそこまで非情にはなれません。
その悲しい出来事の前からワクチン接種の際に簡単な健康診断を受けていましたが、現在は生まれてから断尾の際に1回目の健康診断、その後月齢1ヶ月過ぎから2ヶ月目のワクチン接種の際に2回目の健康診断を受け診断書を発行して頂き、診断の時点で病気が分かればお譲りするはずもありません。
お引渡から2ヶ月間使用できるパピー保険(オーナー様名義)に加入しているのも、母親や兄妹から離れることで抗体が落ちやすくストレスを感じることで体調を崩しやすい為です。
最後に、当方では繁殖用として残し、チャンピオン犬として50万以上でお譲りした成犬はおりますが、子犬(月齢2~3ヶ月)で40万以上でお譲りした事は神に誓って一度もありませんし、40万以上の価値がある子犬は絶対にお譲りしませんのでこちらに書かせて頂きます。

長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。

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2011-02-22 15:37 in スプリンガー #