空気が重い
映画を見に行く予定だったけど、 昨日からしきりに、ニュースや気象予報は台風の接近での注意を呼びかける。 わざわざそんな日に出かけることもないけれど、午前の上映時間が丁度都合がいい。
どうしようかな・・・、ガラス戸を開けて庭を眺める。 きめ細かいきれいな雨が降っている。 私が一番好きなタイプの雨。 庭木がゆらっと揺れる。うーん、風がある。やっぱり台風っぽいかな。
昨日、一昨日の死にそうな蒸し暑さに比べると、涼しい。 でもそれにしてはジトッと汗が出る。 湿気が高いのかな・・・。夫が「空気が重いね」という。 あー、そうだ。空気が重いんだ。
ニュース映像などで見る74年前の今日は、 アブラゼミでも鳴いていそうな、ギラギ日差しの強い日だった。 きっときっと暑さと汗で押しつぶされそうなほど、空気が重かったに違いない。 フッとそんなことを思う。
台風が来た、映画に行こうかどうしよう、 と迷っていられるのんきな今の時代は、なんて幸せなんだろう。 「空気が重い」、そんな言葉1つで思いがけなく思いは終戦の日に飛び、 しばらく空を見上げて、雨を眺めた。
2019-08-15 11:10 in 日常
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