マダニの危険性と重要なお知らせ
編集長 2025- 9-21 Sun


みなさんは犬や猫達にノミ・マダニの予防をしてあげていらっしゃいますか?

最近のニュースでも何度か取り上げられましたが、マダニの中にはSFTSと呼ばれる「重症熱性血小板減少症候群」のウイルスを持っている個体がいます。

そのマダニに刺されたら、人も動物も感染します。

なぜこの病気を取り上げるかというと、SFTSは重症化して死に至る可能性のある病だからです。


この病気の日本での年間の患者数は100例を超えています。

今までは西日本を中心に報告されていましたが関東でも報告されるようになり、遂にこの度北海道で症例が確認されたことから東北での報告も時間の問題かと思われます。

怖いのは、SFTSに感染した犬や猫に咬まれたり、その血液などの体液に直接触れたりすることで感染する為、うちの子がSFTSに感染していることを知らずにお世話をしていると、ご家族も知らないうちに感染してしまうことがあるということです!

また獣医師、看護師、トリマーの私達も、仕事中に感染する機会は十分にあります。

咬まれる、引っかかれる、血液やその他の体液や排泄物に触れるなどは日常茶飯事です。

もちろん感染のリスクは他の病気でもありますので十分注意は払っていますが、それでも防げないことはあります。


動物医療従事者は常に感染リスクにさらされています。

悲しいことに、この5月に三重県で獣医師が日常診療の中で猫を診察した後に呼吸困難となり、数日後に亡くなられました。

その猫はSFTSに感染していました。

実は医師も獣医師も、過去に数人亡くなられているのです。

そして最近のことですが、人から人への感染も明らかになりました。

このような状況から私達の病院では下記の条件において、マダニの駆除/予防をしてきて頂くことに致しました。

実施期間は年間を通してとなりますので、冬場でもお願いすることになります!


●手術、検査、リハビリ、レッスン、薬浴等、院内に数時間滞在する時(入院の場合は病状によります)

●BASE・トリミングルーム利用時


月に1回の予防薬の使用でマダニの寄生を防ぐことができます。

犬は食べるタイプと皮膚に塗るタイプ、猫は皮膚に塗るタイプをお使い頂きます。

そしてみなさんも山などにお出かけになる際には十分な対策をとって、どうかご自身を守ってください。


以上、ご理解頂けますと幸いです!


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