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甘い泡のような記憶
カーネーション・ 直枝政広 随筆集
甘い泡のような記憶
直枝政広
2026年4月24日頃発売
ミルブックス
定価 1,200円+税
ISBN978-4-910215-26-6 C0095
四六判・192p
装画 直枝政広
カーネーション 直枝政広 随筆集
「何があろうと、ぼくはあの時代の思い出を手放さない自信がある」
2011〜2025年に綴った膨大な文章から厳選した随筆47編
「黙っていてもどんなことだって忘れないし、みんな誰かのことをずっと気にしながら生きている」
ロックバンド・カーネーションの直枝政広が綴る、音楽・人・食・暮らし・本・演芸……。
日常の何気ない風景を、繊細かつ豊かな筆致で描写した随筆はまるで私小説のよう。
結成43年を迎える日本が誇るロックバンド・カーネーションで文学作品と言える素晴らしい歌詞を綴ってきた直枝政広。歌詞だけでなくエッセイをはじめとする文章も高く評価されており、様々な媒体に数多の文章を発表してきた。今作は約15年間に記してきた膨大な文章から本当に面白い随筆を厳選して年代順に掲載。そのテーマは音楽だけでなく、食や暮らしなど多岐に渡る。優しく慈愛に満ちた語り口がじんわりと心に沁みてきて、ずっとこの世界に浸っていたくなるだろう。読んだ者の心を静かに震わせる名作が誕生!
【目次より】
純粋な想像力から生まれた音楽/祈ることしかできない/もうひとつの黒い十人の女/無意識から生まれた奇跡/愛のさざなみ/甘い泡のような記憶/記憶に焼き付ける/ある家庭教師の鍵/空白があるほど輝きを増す音/ロック・シナトラ/ずっとそこを走っていてくれ/1974年の音のすべて/へろへろがいいんだよ/百枚のホワイト・アルバム/ふたりしかいなかった/過去と今と未来を繋げる/稀代の文章家/絶対少女の後ろ姿/彼女は今日も走り続けている/簡単に言葉にはできない/ずっとここにいてね/雨が降る前に/我儘に食べる/ぼくと演芸/最高の日/テリー・リードと出会った日/小三治の死神/夏の正しい過ごし方/マーキュリー・シティの渚にて/光のような何か/謎を楽しむ/ふたりの雄弁な会話/神楽とPhew/曝け出すことと隠すこと/欲しかったものを買った/封印されたままの武道館/物語の終わりのその先/一枚のレコード/新しい朝/漱石らしい生き方/夏が逃げていく/地球最後の日が来る前に/夢からの贈り物/あんドーナツ/優しさのエネルギー/音楽を味方につける/泡のようなあとがき
【本書に登場する人物・キーワード(ごく一部、登場順)】
ザ・フォーク・クルセダーズ/ジョン・レノン/岡林信彦/はっぴいえんど/遠藤賢司/3月11日/市川崑/ビートルズ/ポール・マッカートニー/島倉千代子/釜石/女川/岡村靖幸/マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン/フランク・シナトラ/トッド・ラングレン/森高千里/大森靖子/立川談志/柳家小三治/純邦楽(端唄・小唄)/つげ義春/餅/古今亭志ん生//日比谷野外音楽堂/桂米朝/NRBQ/キンクス/ジョニ・ミッチェル/神楽/ヒッチコック/夏目漱石/夏/小西康陽/ひらやすみ/雪
◎直枝政広(なおえ・まさひろ)
1959年生まれ。1983年カーネーション結成。1984年に直枝政太郎名義でオムニバス『陽気な若き博物館員たち』(水族館/徳間ジャパン)でソロデビュー。同年、カーネーションとしてシングル「夜の煙突」(ナゴムレコード)でレコードデビュー。以後、カーネーションは数度のメンバーチェンジを経ながら数多くのアルバムをリリース。2000年には直枝政広としての初ソロ・アルバム『HOPKINS CREEK』を発表。2007年に初の著作となる『宇宙の柳、たましいの下着』、2025年に『星の峡谷 夢日記二〇二二 〜 二〇二五』を上梓。カーネーションの他、ソロ活動や執筆、プロデュース等、精力的に活動中。
一口ちょうだい
安藤裕子 待望の初小説集
2026年4月10日頃発売
ミルブックス
定価 1,500円+税
ISBN978-4-910215-25-9 C0093
四六判・256p
装画 安藤裕子
安藤裕子 初小説集
「わたしはひたすら〈自分が何を食べたいのか〉だけを見つめ続けてきた」
〈食べること〉を主題に色鮮やかな筆致で描いた15の物語
文学作品と呼べる心を揺さぶる歌を数多紡いできたシンガーソングライター・安藤裕子、待望の初小説集。
食べることを通じて鮮やかに描かれる人間の本質。現代社会の明暗を鋭い視点で浮き彫りにしながら、太古から続く人としての普遍的な感情を見事な筆致で綴った短編小説8編と散文詩7編、15の書き下ろし作品を収録。初小説にして名作がここに誕生!
人生を地獄と捉えれば、日々の暗いところばかりを眺めてしまう。夢を見たいなと思う。何にもない暮らしを仄かに灯す何かを。食べることが大好きな「わたし」のお話を8編紡ぎました。お話は全部絵空事ですが、食べ物を見つめる熱い視線だけは本物です。
ー安藤裕子
【目次より】
一口ちょうだい/少女/左見右見/彼/カエルの頃/あなたが言うには/食べる/魔法が解ける時/勝俣女性相談室/決意表明/無憂樹のように/あと十年/亡国の僕らは/水溜まりを超え/黒猫
◎安藤裕子(あんどう・ゆうこ)
1977年生まれ。シンガーソングライター。2003年ミニアルバム『サリー』でデビュー。2005年月桂冠のTVCMに「のうぜんかつら(リプライズ)」が起用され大きな話題となる。物語に対する的確な心情描写が高く評価され、多くの映画・ドラマの主題歌も手がけている。アルバムジャケットやグッズのデザイン、メイク・スタイリングまでを全て自身でこなし、ミュージックビデオの監督も手がける多彩さでも注目を集める。2021年に発表したTVアニメ『進撃の巨人』The Final Season のエンディングテーマ曲「衝撃」は国内外で大きな反響を呼んだ。2023年自主レーベル「AND DO RECORD」を立ち上げる。俳優としても活動し多数の映画やドラマに出演。2014年公開の映画『ぶどうのなみだ』(監督・三島有紀子)ではヒロインのエリカ役を演じた。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
本が繋ぐ
本が呼び起こす記憶と、続いていく日々を巡る28の物語
本が繋ぐ
木村綾子
2025年10月27日頃発売
ミルブックス
定価 1,200円+税
ISBN978-4-910215-24-2 C0095
四六判・192p
装画 酒井駒子
「本をひらけばまたそこに私を動かす言葉がある」
本が呼び起こす記憶と、続いていく日々を巡る28の物語
本に真っ向から真摯に向き合い、長年に渡り本にまつわる文章を綴ってきたコトゴトブックス・木村綾子。
雑誌、新聞、ウエブなど様々な媒体に掲載された随筆から選りすぐった24編を改稿し再編集。さらに、本書のために書き下ろした新作4編を加えた全28編を収録。
装画は人気絵本作家・酒井駒子による描き下ろし。著者が幼少期に大切な本と出合ったその瞬間を、美しく繊細な筆致で表現。
本を読むことでしか得ることできなかった自身の経験を赤裸々に正直に描きながら、本の魅力を再発見させてくれる文章の数々は、読書離れが叫ばれる現代にこそ必要とされるものである。本をひらけばいつだって、あのときの記憶が蘇ってくる。一度でも本に救われた経験のある全ての人におくる、暮らしと本を巡る物語。
祖母に手を取られながら初めて自分の名前を書いた雨の日。
守りたかったのに傷つけてしまった同級生の女の子。
なにもかも秘密にしておきたかった幼い恋と冒険。
生まれる場所を選べないなら生きる場所は自分で選びたいと出てきた東京の街で、出会った人、ひらかれた未来。
本が繋ぐ数多の記憶と、本がなければ知り得なかった世界と人、自分自身について──。
〈本をひらけばまたそこに私を動かす言葉がある〉
これは、一冊の本が呼び起こす記憶と、続いていく日々を巡る28の物語。
【本書に登場する書籍(一部抜粋)】
『ピノッキオ』佐藤春夫 編/『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ/『さきちゃんたちの夜』よしもとばなな/『彼女たちの場合は』江國香織/『人間失格』太宰治/『ここは退屈迎えに来て』山内マリコ/『檸檬』梶井基次郎/『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン/『東京百景』又吉直樹/『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子/『春のお辞儀』長嶋有/『ゆうべの食卓』角田光代/『雨滴は続く』西村賢太/『世界99』村田沙耶香/『ショートケーキは背中から』平野紗季子/『ことばの食卓』武田百合子/『くるぶし』町田康
◎木村綾子(きむら・あやこ)
1980年静岡県生まれ。大学進学を機に上京。在学中、読者モデルやタレントとして活動しながら評論、エッセイなどの文筆業も始める。2009年『今さら⼊⾨ 太宰治』で作家デビュー。下北沢の「本屋B&B」の⽴ち上げから関わり、多数の本にまつわる企画を⼿掛ける。2021年、オンラインで本を売る「COTOGOTOBOOKS (コトゴトブックス)」をスタート。本と作家、読者を繋ぐ、さまざまなイベントを企画している。出版レーベルも⽴ち上げ、これまでに『⻄村賢太追悼⽂集』、町⽥康『くるぶし』を刊⾏。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
蝶の粉 改訂文庫版
大人気を博した名エッセイに新たな書き下ろした作品を加えた待望の特別文庫版
蝶の粉 改訂文庫版
浜島直子
2025年10月6日頃発売
ミルブックス
定価770円(税込)
ISBN978-4-910215-23-5 C0195
文庫版・256p
装画 ますこえり
「どうしてだろう、私は正しかったはずなのに」
これらは何ら特別ではない、誰にでも起こりうるささやかなこと
大人気を博した浜島直子の名エッセイに新たな書き下ろした作品を加えた、待望の特別文庫版
瑞々しい筆致で綴った19篇の物語。文庫化に際し、著者に起きた奇跡を綴った1万3000文字を超える大作にして名作「けむり」を収録した特別版。巣鴨中学など、これまで3度も国語の入試問題に採用された名随筆「貝殻の音」も掲載。小学高学年から楽しめる本作には、老弱男女の心のひだに触れるあたたかく優しい物語がたくさん詰まっています。
初めて随筆集を出すことになり、真剣に『書くこと』に向き合った二年間でした。
特に趣味も特技もない私には書くべきことがなく、日常を綴っていったのですが、私にとっては日常こそが発見であり試練であり財産だと『書くこと』でわかりました。
これといって事件もおきない平凡な日々の話ですが、読んだ方が自分の家族や故郷の匂いを思い出してくれたら、とても嬉しく思います。
一人でも多くの方に読んでいただけますように。
改訂文庫版の刊行にあたり、新作「けむり」を書き下ろしました。
「それ」が起こり始めたのは、先代犬のピピちゃんが亡くなってから5ヶ月程経った頃でした。
この一編では、実際に私たち家族に起こった不思議な出来事を綴りました。
“すべて網の目のように繋がっているのだとしたら、今目に映り耳に聞こえている音には、どんなメッセージが含まれているのだろう。
どんなメッセージを受け取れる、自分であろうか。”
ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
―浜島直子
◎浜島直子(はまじま・なおこ)
1976 年北海道札幌市生まれ。雑誌「mc Sister」の専属モデルとして18 歳でデビュー。以降、様々な媒体でモデルとして活動し、雑誌「LEE」では10 年間専属モデルを務めた。2002 〜2014 年にTBS『世界ふしぎ発見!』にミステリーハンターとして出演した他、NHK『あさイチ』、NHK ラジオ第1『まんまる』をはじめ、多数のテレビ・ラジオ番組に出演。著書に『キドアイラク譚』(扶桑社)、『けだま』(大和書房)、アベカズヒロとの創作ユニット「阿部はまじ」として絵本『ねぶしろ』『ねぶしろとおいしいまる』『しろ』(平澤まりこ・絵/ミルブックス)、『森へいく』(平澤まりこ・絵/集英社)がある。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
くらすたのしみ 改訂文庫版
他愛ない日々が愛おしくなる、暮らしの愉しみを綴った67の物語
くらすたのしみ 改訂文庫版
甲斐みのり・著
4/24頃発売
ミルブックス 定価770円(税込)
ISBN978-4-910215-22-8 C0177
文庫版・256p
“普段の暮らしの中にこそ、輝くものがある”
他愛ない日々が愛おしくなる、暮らしの愉しみを綴った67の物語
長らく品切れしていた名作に、新たに約2万字の文章と20点の写真、計64ページを加えた改訂文庫版。コロナ禍を経て変化した心情を記した随筆と、豊富な写真が加わったことで、一層暮らしの本質を捉えた、軽やかだけれどより芯の通った名随筆集となった。
暮らしとは私という主語を持つことだ。多くの手本があったとしても真似ばかりではつまらない。少しくらい雑でも、ダメなときがあっても、自分の楽しみを探すことこそ、私が望む暮らしのありかた。迷いながらも衣食住を整え、働き、学び、遊んで、寛ぎ、繰り返す日々の中に、ときどきご褒美みたいな出来事が待っている。(「はじめに」より)
目次より(全7章、67編を掲載)
◎くらすたのしみ
竹久夢二の甘美な千代紙/月曜に微笑む縁起物/文字の美しさを教えてくれた風呂敷/サンタクロースの最後の贈り物/我が家の夏支度/お菓子の箱は宝物/開けられることのない化粧瓶/絵葉書選びの時間/ものを持つ暮らし/もののバトンタッチ/記憶の整理/ずっと一緒の宝物/母からの贈り物
◎少女遺産
蝶のブローチ/服が喜ぶ木製ハンガー/バニラの香りのハンカチ/雨の日のお気に入り/マキシンの帽子/愛しのカバン/しましまの思い出
◎旅の中へ
旅に出る本当の理由/スーパーは生きた民芸館/パリのかけら/クラシックホテルの気配/日本橋散歩
◎古本のある生活
本棚は私の部屋/少女漫画が教えてくれたこと/美しい日本語/炎の中に浮かぶ憧れ/放課後の教科書/やさしいことはつよいのよ/子どもたちよ/初恋をおぼえていますか?/いきという美意識/古本のある生活/本に線を引く/洋子さんの気配
◎カセットテープの記憶
B面の思い出/歌謡曲は文学/智恵子さんへ/かなしいことり/全てのものはバランスだ/歌こそ私の神様/三月十五日/次の休みは名画座へ/音楽のある生活
◎猫と富士山
ぬくぬくと温かい静岡/富士市製のトイレットペーパー/静岡県民らしさ/出身地は富士山/父の俳句/猫と甥と富士山/眠る猫
◎好き
好きが詰まったスケッチブック/好きな言葉を持ち歩く/十年後の私たちへ/愛すべき店は隙だらけ/自分だけの縁起事/三つのケーキ/小さなお友達/絵心/四月を前に/本当にすごい人大人になれば/東京の空/父と言葉/いつか
2005年に初めての著書を出版してから20年が経ちました。
50冊以上の本を上梓しましたが、その大半は写真を活かした作り。
自分でも、わたしがつづる言葉は写真や絵とともにあってこそと
そんなふうに思うところがあったので。
しかし学生時代から、食道楽や暮らしの随筆ばかりを読みあさり
いつか自分もこんな本を書くことができたらと憧れを抱いてきたのも事実。
なかでも、気軽に持ち運びできて本棚にも並べやすく
枕元に置いて眠ることができる、文庫本という存在は特別なもの。
だからこうして、たべること、くらすことへの日々の思いや大切な記憶を
文庫本という形にできて、とてもとても嬉しいです。
どこから読んでもいい。楽な気持ちでめくってほしい。
喫茶店や電車の中や眠る前のひとときに、寄り添える本であってほしい。
そう願っています。
贈り物にも選んでいただけたらなによりです。
甲斐みのり
新しく生まれ変わった『たべるたのしみ』と『くらすたのしみ』
藤原康二(ミルブックス主宰)
『たべるたのしみ』はタイトル通り食べることの楽しみを綴った文章をまとめたものだ。近年の甲斐みのりさんの代表作ともいえる『日本全国 地元パン』と同様、土地土地に根付いた食の裏側にある歴史を紐解いている。本書にはそれに加え、甲斐みのりさんの食への愛、そして食を通じて語られる家族や様々な人たちとの忘れられない思い出が詰まっている。いつかの日の食の記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされる作品だ。
『たべるたのしみ』の文庫化に際し、新たに約3万文字64ページの文章が加えられた。その中で、かつて拒食症といえるような症状に悩まされた暗黒の日々と、そこから立ち直り食への向き合い方が大きく変わった貴重な経験を包み隠さず、正直に真摯に綴ってくれた。
そして、天国に旅立ったお父さんとの食の記憶を記した「銀座で夕方四時」が新たな1章として描かれている。食を通じて最後にお父さんが身を以て伝えてくれた大切な教示は、涙なしでは読むことができなかった。平熱で書かれた文章の中に、お父さんへの熱い想いが凝縮されている。
新たにこの1章が加わったことで、本書が違う意味を持つ本になったことに、ふと気がついた。これは甲斐みのりさん版の『父の詫び状』ではないだろうか。『父の詫び状』は向田邦子さんが父と家族のことを記した随筆集である。明治の生まれで理不尽な言動も多かった向田さんのお父さんとは違い、甲斐さんのお父さんは娘の成長を常に優しい目線で見守った。その点において大きな違いはあるものの、共通するのは父に向けられた愛情の深さである。新たな随筆が加わり改訂された『たべるたのしみ』をじっくり読み直しながら、これは甲斐みのりさんが天国のお父さんに宛てた恋文なのではないかと思った。
そして『くらすたのしみ』は甲斐みのりさんの本質が鮮明に描かれた随筆集に仕上がった。一冊を通して、他愛ない日々が愛おしくなる、暮らしの楽しみを綴っているが、その視点はより多岐に渡っている。『くらすたのしみ』は新たに約2万字の文章と20点の写真、計64ページが加わった。コロナ禍を経て変化した心情を記した随筆と、豊富な写真が加わったことで、一層暮らしの本質を捉えた、軽やかだけれどより芯の通った名随筆集に仕上がっている。
誰しも、記憶の中でずっと輝き続けるものがあるだろう。たとえそれを忘れていたとしても、本書を読み終える頃には胸の奥に眠っていた思い出が浮かび上がってきて、キラキラと光る物語として再び心に輝きを与えてくれるはずだ。そして、普段の暮らしの中にこそ輝くものがあることに気づくだろう。『たべるたのしみ』と『くらすたのしみ』に収められている随筆は甲斐みのりさんの話ではあるが、読んでくれた皆の物語なのだ。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
たべるたのしみ 改訂文庫版
永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った69の物語
たべるたのしみ 改訂文庫版
甲斐みのり・著
4/24頃発売
ミルブックス 定価770円(税込)
ISBN978-4-910215-21-1 C0177
文庫版・256p
“私にとって食べることは、生きることだ”
永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った69の物語
地元パンブームを生み出した人気書『日本全国 地元パン』の著者・甲斐みのりが書籍・新聞等に寄稿した〈食〉にまつわる膨大な随筆から厳選し、大幅加筆して再構成。新たに約3万字64ページの文章を加え、待望の文庫版で発売。天国の父に捧げた新章『銀座で夕方四時』は涙なしでは読めない名文。食をテーマにしながらも、新章が加わったことで向田邦子の名作『父への詫び状』の甲斐みのり版とも言える、父そして家族への愛に満ちた名随筆集が誕生した。
人生最後になにを食べよう。最近ことに考える事柄だ。親しい誰かと話題にすれば間違いなく盛り上がり、好物を並べたてては互いの食いしん坊ぶりに笑いがこぼれる。私にとって食べることは、生きることだ。最後までしっかり意思を持って食べるんだという“人生最後の食” への思いは、生きることへの執着でもあり、誰にも必ず訪れる終わりのときの享受でもある。(「はじめに」より)
目次より(全6章、69編を掲載)
◎おやつの記憶
記憶の中のジャムパン/そよ風のゼリー/心が和らぐ秋の味/甘く優しいみかんゼリー/ロマンチックな甘い粒/特別な日のウェディングケーキ/雲を食むような甘い砂糖菓子/カステラの夢/小花の飾りの角砂糖/虹色のラムネ/おいしいとこいしい/はじめてのおいしい贈りもの/お裾分けだって立派な贈りもの/真剣勝負の贈りもの選び/できたてを届けたくて/カバンの片隅で微笑む赤い頬/ここでしか味わえないおいしさ/おいしいという声が聞きたい/贈りものノート/りんごジュースは父の贈りもの
◎たべるたのしみ
チャイ/おいしいものノート/甲斐コーヒー/静岡産の茶箱/思い出の茶缶/ポットの湯気と音/日曜日のパンケーキ/紅茶茶話/善福寺川ピクニック/香りの贈りもの/京都生まれの台所用品
◎おいしい予感
静岡を味わう/三河屋のはんぺんフライ/庭バーベキュー/甘いアイドル/おいしい予感の原風景/困ったときの玉ねぎ頼み/カルテット/料亭の鯖ずし
◎旅のかけら
最も憧れた東京の街/新年の風物・チンコロ市へ/ホテルオークラ東京で朝食を/東京の台所探訪/民俗学に通じる地元パン学/牛乳パンの謎解きに/求めたその日に味わう贅沢/南蛮文化の名残り味/喉をすべる甘い水泡/奥の細道むすびの地/おみやげは銀座パン
◎甘い架け橋
美穂子さんのこと/最初の手紙/中目黒駅とチーズケーキ/六曜社地下店の奥の席/小包で届いた蛍/なにより手紙で/記憶を残してくれるお菓子/修さんのコーヒーの味/六曜ガール/甘い架け橋
◎銀座で夕方四時
食は経験/歌舞伎座の俳句/日本酒の味/本郷三丁目界隈、父とともに/父とままやへ/父と蕎麦を手繰る/シンスケ/父はなんでも知っている/父の最後の贈りもの
2005年に初めての著書を出版してから20年が経ちました。
50冊以上の本を上梓しましたが、その大半は写真を活かした作り。
自分でも、わたしがつづる言葉は写真や絵とともにあってこそと
そんなふうに思うところがあったので。
しかし学生時代から、食道楽や暮らしの随筆ばかりを読みあさり
いつか自分もこんな本を書くことができたらと憧れを抱いてきたのも事実。
なかでも、気軽に持ち運びできて本棚にも並べやすく
枕元に置いて眠ることができる、文庫本という存在は特別なもの。
だからこうして、たべること、くらすことへの日々の思いや大切な記憶を
文庫本という形にできて、とてもとても嬉しいです。
どこから読んでもいい。楽な気持ちでめくってほしい。
喫茶店や電車の中や眠る前のひとときに、寄り添える本であってほしい。
そう願っています。
贈り物にも選んでいただけたらなによりです。
甲斐みのり
新しく生まれ変わった『たべるたのしみ』と『くらすたのしみ』
藤原康二(ミルブックス主宰)
『たべるたのしみ』はタイトル通り食べることの楽しみを綴った文章をまとめたものだ。近年の甲斐みのりさんの代表作ともいえる『日本全国 地元パン』と同様、土地土地に根付いた食の裏側にある歴史を紐解いている。本書にはそれに加え、甲斐みのりさんの食への愛、そして食を通じて語られる家族や様々な人たちとの忘れられない思い出が詰まっている。いつかの日の食の記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされる作品だ。
『たべるたのしみ』の文庫化に際し、新たに約3万文字64ページの文章が加えられた。その中で、かつて拒食症といえるような症状に悩まされた暗黒の日々と、そこから立ち直り食への向き合い方が大きく変わった貴重な経験を包み隠さず、正直に真摯に綴ってくれた。
そして、天国に旅立ったお父さんとの食の記憶を記した「銀座で夕方四時」が新たな1章として描かれている。食を通じて最後にお父さんが身を以て伝えてくれた大切な教示は、涙なしでは読むことができなかった。平熱で書かれた文章の中に、お父さんへの熱い想いが凝縮されている。
新たにこの1章が加わったことで、本書が違う意味を持つ本になったことに、ふと気がついた。これは甲斐みのりさん版の『父の詫び状』ではないだろうか。『父の詫び状』は向田邦子さんが父と家族のことを記した随筆集である。明治の生まれで理不尽な言動も多かった向田さんのお父さんとは違い、甲斐さんのお父さんは娘の成長を常に優しい目線で見守った。その点において大きな違いはあるものの、共通するのは父に向けられた愛情の深さである。新たな随筆が加わり改訂された『たべるたのしみ』をじっくり読み直しながら、これは甲斐みのりさんが天国のお父さんに宛てた恋文なのではないかと思った。
そして『くらすたのしみ』は甲斐みのりさんの本質が鮮明に描かれた随筆集に仕上がった。一冊を通して、他愛ない日々が愛おしくなる、暮らしの楽しみを綴っているが、その視点はより多岐に渡っている。『くらすたのしみ』は新たに約2万字の文章と20点の写真、計64ページが加わった。コロナ禍を経て変化した心情を記した随筆と、豊富な写真が加わったことで、一層暮らしの本質を捉えた、軽やかだけれどより芯の通った名随筆集に仕上がっている。
誰しも、記憶の中でずっと輝き続けるものがあるだろう。たとえそれを忘れていたとしても、本書を読み終える頃には胸の奥に眠っていた思い出が浮かび上がってきて、キラキラと光る物語として再び心に輝きを与えてくれるはずだ。そして、普段の暮らしの中にこそ輝くものがあることに気づくだろう。『たべるたのしみ』と『くらすたのしみ』に収められている随筆は甲斐みのりさんの話ではあるが、読んでくれた皆の物語なのだ。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
続く、イエローマジック
YMOを軸にしながら音楽家としての歩みを綴った随筆集
続く、イエローマジック
高野 寛
2024年11月11日頃発売
ミルブックス
定価1,300円+税
ISBN978-4-910215-20-4 C0095
四六版・256p
装画 服部あさ美
【”未来の音楽”と出会い、黄色魔術に罹ったその日から、僕はYMOチルドレンになった】
憧れを追いかけて、音楽に人生を捧げたミュージシャン・高野寛が
音楽を通して出会ったかけがえのない人々との交流を綴った随筆集
15歳の春、YMOに出会ったその日にYMOチルドレンとなり、音楽に人生を捧げた青年は気づけばデビュー35周年を迎えていた。
様々な音楽家たちと交流しながら、音楽と真剣に向き合ってきた高野寛が、YMOを軸にしながら音楽家としての歩みを綴った、書き下ろし随筆集。
これまで語ることのなかった心のうちを包み隠すことなく記しただけでなく、昭和・平成・令和を巡るYMOを中心としたポピュラー音楽史としても貴重な内容がギュッと詰まっている。
装画は雑誌『& Premium』の音楽特集号の表紙も話題となった人気イラストレーター・服部あさ美による描き下ろし。文中にも登場する、15歳の高野寛青年がYMOチルドレンになったその瞬間をイメージしている。
【目次より】
YMOとの邂逅|未来の音楽「YMO」との衝撃の出会い
憧れを追いかけて|高橋幸宏さん、ムーンライダーズ主宰のオーディションに合格
プロの洗礼|高橋幸宏さんプロデュースでプロデビュー
虹の都へ|憧れのトッド・ラングレンとのレコーディング
この声は小さすぎて|ヒット曲が生まれた喜びと葛藤
渋谷系前夜|フリッパーズ・ギター、オリジナル・ラブとの交流
新たな世界への旅立ち|坂本龍一さんと世界を旅したワールドツアー
教育テレビという遊び場で|伝説のテレビ番組『土曜ソリトンSIDE−B』
初めての一人旅|新たな挑戦、弾き語りツアー
初めてのバンド|ナタリーワイズと9・11の衝動
サヨナラから|名曲『サヨナラCOLOR』誕生秘話とハナレグミ
ボス|忌野清志郎さんとの友好と別れ
イエローマジック、再び|細野晴臣さんの知られざる音楽活動期
聖地・ハイドパーク|シンガー・小坂忠さんから学んだこと
MIYAとブラジルと仲間たち|宮沢和史さんと仲間たちとの音楽世界旅
HASとHASYMOとYMO|YMOと同じステージに立った忘れられない日
蛹のままで|大人のバンド「pupa」の楽しい記憶
復活と変身|バンマスとして参加した星野源さん復活武道館ライブ
教えて、学んで|教え子であり同志である中村佳穂さんとの出会い
四度目のブラジル|夢が叶ったブラジルでのレコーディング
ワールド・ハピネス|ミュージシャン「のん」デビューの裏側
イエロー・マジック・チルドレン・コンサート|YMOの遺伝子を繋ぐコンサート
ステイ・ステイ・ステイ|コロナ禍の葛藤と格闘
続く、イエローマジック|高橋幸宏さん記念コンサート、そして大切な二人との別れ
ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン|デビュー35周年を迎えて
正面切ってYMOのことを書くのは、正直照れ臭かった。一緒に仕事もさせてもらったけれど、いつまでも手の届かない憧れだった。
身の危険を感じる今年の酷暑は、執筆にはうってつけだった。記憶の隅でくしゃくしゃに絡まっていたわだかまりを丁寧に解きほぐして巻き直すような日々が続いた。
今は、35周年の総括にふさわしい本ができてホッとしているところ。
多くの方に届きますように。
-高野 寛
◎高野 寛(たかの・ひろし)
ミュージシャン。1964 年生まれ。1988 年、高橋幸宏プロデュースによるアルバム『hullo hulloa』でソロデビュー。ほとんどの楽曲の作詞・作曲・編曲・ギター・プログラミングを自ら手掛けるスタイルで、20枚を超えるソロアルバムを発表。宮沢和史らと結成したGANGA ZUMBA、高橋幸宏・原田知世ら と結成したpupa、BIKKE・斉藤哲也と結成したNathalie Wise などのバンドでも活動。2013年に京都精華大学ポピュラーカルチャー学部・音楽コース特任教授に就任、2018〜2023年に同学部客員教授を務めた。2023年にデビュー35周年を迎え、多方面で精力的に音楽活動を行なっている。
旅のたのしみ
文筆家 ・甲斐みのりの人気エッセイシリーズ第3作のテーマは旅
旅のたのしみ
甲斐みのり
2024年10月17日頃発売
ミルブックス
定価1,000円+税
ISBN978-4-910215-19-8 C0077
四六版・束17mm 192p
装画 湯浅景子
文筆家 ・甲斐みのりの人気エッセイシリーズ第3作のテーマは旅
シリーズ最終作にして最高傑作が完成! 集大成といえる名随筆集
【心ときめく旅のたのしみを優しい筆到で丁寧に綴った33の旅物語】
旅して綴る楽しさを発見した幼い頃の大切な夏旅の記憶。
ずっと憧れていたパリが教えてくれた町歩きの楽しみ。
日本各地の伝統工芸の魅力と職人たちとの心温まる交流。
人生を変えてくれた名建築・クラシックホテルとの出会い。
各地を旅して土地土地の隠れた魅力を真摯に探求し掘り下げてきた著者だから描ける本当の旅の楽しみ。
各地を旅して、さまざまな題材で綴ってきた。私が愛してやまないものや場所や人は、最初は多くの人が関心を示すものではなかったが、自身の心に従い、好きなものを追い求めていった。この楽しさを理解してくれる人がいるはず。そう信じて旅を続けているうちに、次第に私の“好き”に共感する人の輪が広がっていった。(『旅の始まり』より)
【目次】
旅の始まり/町歩きの楽しさを教えてくれたパリ/桜を想うとき/お茶淹れたよ/静岡おでんの記憶/第二の故郷・田辺 ティーソーダとベルガモット/ただいまと言える町/この世界の片隅に/松本民芸家具/美濃和紙/伊賀組紐/駿河和染/常滑焼/飛騨さしこ/浜松張子/こけしの旅/お茶っことこけし/東北の郷土玩具/伊勢木綿/伊勢型紙/尾張七宝/町歩きのすすめ/名建築に魅せられて/旅先はクラシックホテル/憧れのハトヤホテル/各駅停車の旅/豊橋の水上ビル/富士山の麓で/ねむの木学園と宮城まり子さん/旅と音楽/あれから十年も/旅の終わりに
◎甲斐みのり(かい・みのり)
文筆家。1976 年静岡県生まれ。大阪芸術大学卒業後、数年を京都で過ごし、現在は東京にて活動。旅、散歩、お菓子、手みやげ、クラシックホテルや建築などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書は『朝おやつ』(ミルブックス)『愛しの純喫茶』(オレンジページ)『日本全国 地元パン』『歩いて、食べる 京都のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)など約50 冊。『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)はドラマ「名建築で昼食を」(テレビ大阪)の原案に起用された。
たべるクリニック 改訂文庫版
たなかれいこの名著を大幅改訂・加筆
たべるクリニック 改訂文庫版
たなかれいこ・著
ミルブックス・刊
2024年6月上旬発売
文庫版・256p
定価(本体700円+税)
ISBN978-4-910215-18-1 C0177
我慢しないでおいしく食べて美しく健康になるための68のアイデア
食を通じて心地よい暮らし方を提案する「たなかれいこ」の名著を大幅改訂・加筆した待望の改訂文庫版
【病弱だった私が40年以上医者いらずの秘訣】
『生きるための料理』の著者「たなかれいこ」の名エッセイ『たべるクリニック』を改訂し、新たな書き下ろし原稿を大幅(10篇60頁)に加え再編集した、待望の改訂文庫版。30年以上に渡り綴ってきた文章から、これからもずっと伝え続けたい、本当に大切な68編を厳選して掲載しました。我慢しないでおいしく食べて美しく健康になるために、誰でも簡単にできるヒントの数々は、混迷する食事情の現代を生きる全ての人必読!よい食事は幸せな日々と健やかな将来のための貯金です。
◎たなか れいこ
「食のギャラリー612」代表。1952年神戸生まれ札幌育ち。CMスタイリストとして活動後ニューヨークに遊学。滞在中自然食に興味を持ち、帰国後30歳でケータリングサービスを始める。レストラン運営を経て「たなかれいこのたべもの教室」を始動。1999年から長野県蓼科高原で無農薬・無肥料・不耕起で野菜を育てる「612ファーム」を始め「畑と森のたべもの教室」も開催。現在は東京・蓼科・札幌の三地域を拠点に活動。あたりまえの美味しく楽しい食を通じ、自然に沿った心地よい暮らし方を提案している。主な著書に『生きるための料理』『腸がよろこぶ料理』(リトルモア)『がんばらない料理』(家の光協会)『腸からあたたまる たなかれいこ的 料理のきほん』(朝日新聞出版)などがある。
★伊藤まさこさん(料理・雑貨スタイリスト)
自分の体は自分が食べたもので作られる。当たり前のようだけれど、ふだん忘れがちなこのことをれいこさんはいつも私たちに気づかせてくれる。
★坂田栄一郎さん(写真家)
天性の直感力と柔軟性を持ち合せた、たなかれいこさんは、絶えず変容する社会と変遷する時代の狭間で、自らの生活環境を整え、揺るぎない生活スタイルを築き上げてきた。人や自然が発する気を真摯に受け止め、その上に創造力を身に付け、食をただ栄養学の観点からだけではなく、環境問題や社会的な問題を考え合せた上で、幸せに導く、安全で、美味しい食とは何かを提唱している。この本は現代社会を楽しみ、幸せに生き抜くためのバイブルだ。
★日野明子さん(スタジオ木瓜 ・クラフトバイヤー)
れいこさん自身の若さ、美しさの訳を「美味しく食べてるだけ」と言われたら、誰も信用しないでしょうが、こんな風に説明されたら、信用するしかありません。この本は美味しく食べて、美しく年を重ねる方法の虎の巻なのです。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
おかえり
福岡晃子(チャットモンチー済)初の随筆集
おかえり
福岡晃子・著
ミルブックス・刊
2024年4月16日頃発売
定価(本体1,300円+税)
四六判ハードカバー 192ページ
ISBN978-4-910215-17-4 C0095
装画 今日マチ子
福岡晃子(チャットモンチー済)初の随筆集
「わたしは過去に帰ったのではない。紛れもない未来を歩き始めている」
【綴らずにはいられなかった、熱情溢れる15の物語】
ロックバンド「チャットモンチー」を完結させ、ソロアーティスト「accobin」、イベントスペース「OLUYO」主宰として徳島を拠点に活躍する福岡晃子、待望の初随筆集。バンド結成を決心した人生初ライブ、運命のバンドとの出会い、チャットモンチー最後の武道館、出産を経て徳島の海町へ移住を決断した日、そして新しい命が教えてくれた人生で一番大切なこと。これまでの半生を瑞々しい筆到で、本心を全て曝け出して描いた随筆たちは、さながら私小説のよう。
文章を書くことは、歌詞を書くこととはまた違う世界で、だからこそ今まで見たことのない景色を体験することができました。
わたしはあの時、本当は何を思い、何を感じていたのか。今だから言葉にできたこともありますし、未だに言葉にできないことも正直に綴ってあります。
徳島に移住して、わたしは「わたし」を迎え入れることができました。その軌跡を、この本を通してお伝えできれば幸いです。
−福岡晃子
福岡晃子さんに随筆集の執筆をお願いしたのは2022年の夏。ソロアルバムの制作、初のソロツアー、提供楽曲の制作、そして育児に多忙な中、毎月1作のペースで執筆いただき、2年の歳月をかけて全て書き下ろしのまっさらな初随筆集『おかえり』が完成しました。
人生を変えてくれた恩師。天国と地獄を同時に見た衝撃のライブ体験。運命のバンド・チャットモンチーとの出会い。苦難続きのデビュー前のツアー珍道中。チャットモンチー最後の武道館公演と、完結に至るまでの正直な心の葛藤。コロナ禍と出産を同時期に経験し、徳島の海町へ移住してからの3年間の暮らし。そして愛息が教えてくれた本当に本当に大切なこと。
毎月原稿が届くたび、私は仕事も忘れてすっかり楽しみながら、心を揺さぶれながら熟読しました。時には声を出して笑ったり、彼女の心情に寄り添い思わず涙を流すこともありました。ここまで心を曝け出して書いていいのだろうか? そんなことを考えてしまうほど、自身をひとつも包み隠さず、真摯に随筆と向き合ってくれました。
装画は人気漫画家「今日マチ子」さんに描き下ろしていただき、徳島の海町の豊かな時間を表現した美しい装釘に仕上がりました。
チャットモンチーの「あっこちゃん」の顔しか知らない人、そしてチャットモンチーを全く知らない人にも、脆く弱いけれど、誰よりも強く優しい福岡晃子という人間の今の姿を読んでほしいと、心から願っております。
−ミルブックス 藤原康二
◎福岡晃子(ふくおか・あきこ)
1983年徳島県生まれ。音楽家。イベントスペース「OLUYO」主宰。2002年よりロックバンド「チャットモンチー」のメンバーとして活動。2018年チャットモンチーを完結させ、2020年徳島県に移住。チャットモンチー完結後、ソロアーティストやバンドのプロデュース、作詞作曲を数多く手がける。2023年ソロアーティスト「accobin」として自身初となるソロアルバム『AMIYAMUMA』を発表。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
ライフという名のレストラン
カルチャーをつくるイタリアンレストラン・LIFE20年の物語
ライフという名のレストラン
相場正一郎
2023年11月1日頃発売
ミルブックス 定価1,200円+税
ISBN978-4-910215-15-0 C0077
四六版・180p
「美味しい匂いがするレストランをつくりたい」
カルチャーをつくるイタリアンレストラン・LIFE(ライフ)20年の物語
創業20年後の生存率0.3%と言われる飲食業界。競争激しい東京・代々木で20年もの長き間、個人経営のイタリアンレストランを続けている相場正一郎。イタリア語も一切話せず、 何の頼りもないまま18歳で単身イタリアに渡り料理修行。帰国後28歳で自身がオーナーのイタリアンレストランを立ち上げ、現在5店舗を運営する著者が、これまでの歩みを軽快かつ真摯な筆到で丁寧に綴りました。
決して平坦ではなかった20年の歩み、レストラン運営で大切にしていること、スタッフの力を最大限に引き出す秘訣、LIFE名物メニュー誕生秘話、イタリアの食文化の話など、真摯にイタリアンと向き合ってきた著者だから書くことができたエピソードの数々は、エッセイながらまるで私小説のよう。物語を読み進めるうちに、一緒にイタリアンレストランという大海原を航海している感覚になります。
LIFEの美しい店内や、美味しい香りが漂ってきそうな料理の写真も著者が愛機ライカで長期に渡り撮影。大量の素材から厳選し、写真集のように仕上げました。
簡素ながら一瞬で目を惹く端正な装画は、気鋭のイラストレーター・小林千秋による描き下ろし。繊細で美しい線画でLIFEを表現いただきました。
店を始める時、店名をライフ(LIFE)に決め、看板にこう記した。「SLOW FOOD SLOW LIFE GOOD LIFE」僕のレストランの食事で毎日の生活が豊かになったら嬉しい。暮らしにそっと寄り添うレストランになりたい。そう願いこの言葉を看板に記したがその気持ちは今も変わらない。20年かかったけれどようやく準備が整った。これから美味しい匂いがするレストランを完成させる本番が始まる。僕はまだ旅の途中だ。(本文より一部抜粋)
◎相場正一郎(あいば・しょういちろう)
1975 年栃木県生まれ。1994 年から1999 年にイタリアのトスカーナ地方で料理修行。東京・原宿のイタリアンレストランで店長兼シェフとして勤務した後、2003年東京・代々木公園駅にカジュアルイタリアン「LIFE」を開店。全国で5店舗のレストランを運営しており、カルチャーを作る飲食店としても注目を集めている。主な著書に『30 日のパスタ』『30 日のイタリアン』『山の家のイタリアン』『道具と料理』(ミルブックス)『世界でいちばん居心地のいい店のつくり方』(筑摩書房)『LIFE のかんたんイタリアン』(マイナビ) 等がある。二児の父親であり、週末は家族で栃木県那須町にある山の家で暮らす二拠点生活を送っている。
◎目次より
・はじめに 美味しい匂いがするレストラン
・イタリア料理修行
空港バス嫌い/精神と時の部屋/料理武者修行/雑誌で出合った理想のレストラン/料理人になれた日/オーナーから学んだ大切なこと/店長になりませんか
・イタリアンレストランを作ろう
僕がオーナーのレストラン/暮らしがある場所を求めて/ふたつの記念日
・居心地のいい場所作り
街の人たちから認められるために/イベントもやるレストラン/心地よい時間を過ごすための場所
・残したい味
レバーペースト/レモンミントの生パスタ/野菜のグリル/柚子胡椒のカルボナーラ/トリッパの煮込み/トマトソース/キッシュ風卵焼き/ゴルゴンゾーラピッツァ/ブッラータ/ランチプレート/ライフサラダ/レモンクリームケーキ
・イタリアンのたのしみ
四季の旬を味わう/フィレンツェは食の都/トマトはイタリアンの名脇役/何度も食べたくなるイタリアン
・スタッフたちの成長
僕の店を理解するスタッフたち/大きな困難と小さな好機/皆の店に変わった/やる気スイッチの在処/地図を持って旅に出よう
・個人店を続けるために
十年目の第二の店/お客さんのための店作り/人生を共に楽しむ仲間/ストレスに弱いからこそ/怪我の功名/鎌倉物語
おわりに ライフという名のレストラン
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
やまぐちめぐみ作品集 新装版
新たな作品を大幅に追加掲載し、増補新装版で待望の復刊
やまぐちめぐみ作品集 新装版
2023年10月23日頃発売
ミルブックス
定価 2,000円+税
ISBN978-4-910215-16.7 C0071
A5・ハードカバー・160p
画学生風な試行錯誤を経て、色彩と形がやさしく調和した温かな作風が確立されていくのだけれど、その絵を観ている自分の心も温かくなっていることに気付くのだ。
ー奈良美智
49歳で夭逝した人気画家「やまぐちめぐみ」作品集
新たな作品を大幅に追加掲載し、増補新装版で待望の復刊
49歳で夭逝した絵描き・やまぐちめぐみの作品集が新装版で復刊。
本格的に制作を始めた30代半ばの初期作品から、難病を発症し自由に動かない身体と向き合いながら描いた花、天使、青い目の少女や猫など、観るものを惹きつけて離さない優美な色彩で描かれた後期作品まで、全117点を掲載。
絵を描くこと、文章を綴ること、生きること、全てを最期まで楽しんだ、やまぐちめぐみ生の全記録
2018年に発売された「やまぐちめぐみ作品集」は長らく絶版でしたが、雑誌『暮しの手帖』2022年夏号で「やまぐちめぐみ」が特集されたことで再び注目を集め、復刊希望の電話、メール、手紙を多数いただきました。熱望の声に応え、装い新たにした新装版として部数限定で発売いたします。
オリジナル版から64ページ増し『暮しの手帖』に掲載した文章も追加掲載しながら、定価はそのまま据え置きでお求めやすい設定にしました。たくさんの方の元にやまぐちめぐみさんが遺した素晴らしい作品の数々が届くことを心から願っております。(編集担当 ミルブックス藤原康二)
◎やまぐちめぐみ
1966年大阪府生まれ。30代半ばから制作活動を開始。2000年セツ・モードセミナー入学。病と闘いながら絵描き、物書きに専念し個展、グループ展に参加、多数の作品を遺す。2015年9月49 歳で永眠。2016年制作途中だった作品に絵本作家とりごえまりが加筆して完成した絵本『コトリちゃん』を出版。多くの人にその絵が支持されており、画家やイラストレーターのファンも多い。没後も毎年のように作品展が開催され、毎回大盛況となっている。
*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
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