[戻る]
編集・削除・レス取消
パスワードを入力し、機能を選択して実行ボタンをクリックしてください。
コーヒーと小説 新装版
コーヒーによくあう、すこぶる面白い小説12編


コーヒーと小説 新装版
庄野雄治 編

2021年11月17日 発売
文庫版・320頁
定価 本体800円+税 
ISBN978-4-910215-08-2

カバーモデル 安藤裕子
写真 大沼ショージ
挿絵 木下綾乃


古い小説にも造詣の深い、『コーヒーの絵本』の著者で徳島の人気焙煎所アアルトコーヒー庄野雄治が、コーヒーによくあう“すこぶる”面白い小説を厳選しました。現代に生きる私たちにこそ響く、至極面白く、とても読みやすい小説集です。コーヒーを飲みながらお楽しみください。カバー写真には、小説に登場する魅力的な女性たちの象徴として、人気シンガーソングライター・安藤裕子さんを起用。長らく品切れしていた人気書が文庫サイズ、新たな2編を加えた増強新装版で復活!


「コーヒー屋のくせにではなく、コーヒー屋だから作れた、ちょうどいい短編集」
小説は読まなければならないものではない。そこがコーヒーとよく似ている。 どちらも、あってもなくてもいいけれど、あれば生活が豊かになる。だから、小説とコーヒーはよくあうのだ。



◎掲載作品(掲載順)
「グッド・バイ」太宰治、「桃太郎」芥川龍之介、「水仙月の四日」宮沢賢治、「日記帳」江戸川乱歩、「鮨」岡本かの子、「愛撫」梶井基次郎、「七階の運動」横光利一、「嫉妬する夫の手記」二葉亭四迷 、「野萩」久生十蘭 、「夜長姫と耳男」坂口安吾、「少女病」田山花袋、「忘れえぬ人々」国木田独歩


◎庄野雄治(しょうの・ゆうじ)
コーヒーロースター。徳島県生まれ。大学卒業後、旅行会社に勤務。2004年に焙煎機を購入しコーヒーの焙煎を始める。2006年徳島市内に「アアルトコーヒー」を、2014年同じく徳島市内に「14g」を開店。主な著書に『誰もいない場所を探している』『たぶん彼女は豆を挽く』『徳島のほんと』(福岡晃子との共著)『コーヒーの絵本』(平澤まりことの共著)、編書『コーヒーと短編』『コーヒーと随筆』、短編小説集『たとえ、ずっと、平行だとしても』がある。



 コーヒー屋になって何年もヒマだった。テレビもパソコンもない店だったから、とにかく一日じゅう本を読んでいた。そのほとんどが小説、しかも古典とされている古い作品ばかり。しかし、これがすこぶる面白かった。そして、それらの作品から、時代は変わっても、人は全然変わっていないんだってことを教えられた。自然災害の前では立ちすくみ、疫病に怯え、妻と仲良くする男には腹を立て、猫の足の裏はあたたかい。
 小説には、ノンフィクションや哲学書のように、何の答えも書かれていない。しかし、それが何より素晴らしい。読んだ人の数だけ物語がある。それは自分で考えるということ。正しいとされる答えを覚える勉強ばかりして育ってきた私たちに必要なのは、自分で考えるということなんだ。
 自由なようでいて、小説を書くこと、読むことがこんなにも不自由な時代はないんじゃないか、と思うことがある。小説とは何なのかよくわからない時代、作家たちが情熱を傾けて作った物語の強靭さと、自由に小説という荒野を駆け回る様を味わって欲しいと思い、チャーミングな十編を選んだ。文豪と言われる人たちの作品が多いけれど、決して代表作でもないし、完成度や評価の高い作品ばかりではない。中には未完の作品や、習作まである。だけど、そのどれもがとても読みやすく、すこぶる面白い。それがこの本の唯一のテーマだ。『コーヒーと小説』というタイトルだけれど、小説の中には一切コーヒーは出てこない。
 コーヒーはいろんなものに寄り添えるところがいい。特に本との相性は抜群だ。コーヒーを飲みながら、一日一編をゆっくり読む。半月もあれば読み終わる。豊かな時間だったな。そしてまた、時間をおいて何度も手に取る。本として長く愛でることの出来る、強度のある小説集が一冊あれば、それでいい。
 コーヒー屋のくせにではなく、コーヒー屋だから作れた、ちょうどいい短編集。コーヒーを飲みながら楽しんでいただけると、望外の幸せだ。
(「はじめに」より)


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い



道具と料理
食にまつわる道具の物語と絶品イタリアンレシピ


道具と料理
相場正一郎 著

2021年11月1日 発売
四六判・192頁
定価(1,200円+税)
ISBN978-4-910215-07-5 C0077


レストラン「LIFE」のシェフでイタリアンの達人・相場正一郎。彼が長年に渡り愛用してきた、食にまつわる38の道具の物語と
その道具で誰でも手軽に美味しくできる38の絶品イタリアンを、愛機のライカで自ら撮影した写真とともに丁寧に綴りました。
食を豊かにする道具への愛を綴ったエッセイと初心者でも簡単に作れるイタリアンを案内した、今までにない新しい料理本の誕生!


「人にとって何よりも大切な〈食べること〉をただ生きるためでなく、楽しく豊かにしてくれるもの」
イタリアンのシェフである僕のような食を生業としている者だけでなく、全ての人間にとって何より大切な道具は、食を豊かにするためのものだ。それを意識していないけれど太古から食を楽しむために道具を進化させてきた先人たちの恩恵を受けて、私たちは日々、楽をして美味しい食事を口にしている。道具と料理は切っても切れない関係にあるものなのだ。
本書で紹介する僕の愛用道具には、特別な何かが宿っているが、どれも手に入れやすい、特別ではないものばかりだ。そして、それらの道具を使って僕がよく作っている料理を記したが、レストランで出している料理とは少し視点の違う、短時間で手軽に作ることができる、毎日の暮らしに寄り添うメニューを中心に選んだ。
人にとって何より大切な、食べるという行為を、ただ生きるためでなく楽しく豊かにしてくれるもの。それこそが「道具と料理」である。(「はじめに」より)


◎相場正一郎(あいば・しょういちろう)
1975年栃木県生まれ。1994年〜1999年にイタリアのトスカーナ地方で料理修行。東京都内のイタリアンレストランで店長兼シェフとして勤務した後、2003年東京・代々木公園駅にカジュアルイタリアン「LIFE」をオープン。全国で4店舗のレストランを運営しており、カルチャーを作る飲食店としても注目を集めている。主な著書に『山の家のイタリアン』、『30日のイタリアン』、『30日のパスタ』(ミルブックス)、『世界でいちばん居心地のいい店のつくり方』(筑摩書房) 、『LIFEのかんたんイタリアン』(マイナビ) がある。二児の父親であり、週末は家族で栃木県那須町にある山の家で暮らす二拠点生活を送っている。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い


コーヒーと短編
コーヒーによくあう、すこぶる面白い短編18編


コーヒーと短編
庄野雄治 編

2021年10月1日 発売
四六版変形・320頁・上製本
定価(本体1,300円+税)
ISBN978-4-910215-06-8

カバーモデル 安藤裕子
写真 大沼ショージ


コーヒーによくあうすこぶる面白い小説集、待望の第3弾
安藤裕子の書き下ろし短編小説を含む、珠玉の18編を収録


近代文学に造詣が深く、『コーヒーの絵本』の著者で徳島の人気焙煎所アアルトコーヒー庄野雄治が、コーヒーを飲みながら読んで欲しい短編を厳選しました。大好評を博した『コーヒーと小説』『コーヒーと随筆』の姉妹書、本シリーズの第3弾完結編。今作もカバーモデルに、作品に登場する魅力的な女性の象徴としてシンガーソングライター・安藤裕子さんを起用。そして、本シリーズの締めくくりとして安藤裕子さん書き下ろしの短編小説「謀られた猿」を収録。その他、古典落語「死神」の原案になったグリム童話、小学校を舞台にしながら現代社会を描いたような谷崎潤一郎の隠れ名作、多くの著名人も愛読書としてあげる小川未明の童話から随一の傑作と誉高い作品など、すこぶる面白い短編を18作選り抜き、シリーズ最高傑作が完成しました。



◎掲載作品(掲載順)
「桜桃」太宰治、「越年」岡本かの子、「西東」坂口安吾、「死神の名づけ親」グリム童話 金田鬼一・訳、「団栗」寺田寅彦、「蜜柑」芥川龍之介、「水仙」林芙美子、「夕焼け」吉野弘、「耳かき抄」木山捷平、「プールのある家」山本周五郎、「一ぷく三杯」夢野久作、「笑われた子」横光利一、「檸檬」梶井基次郎、「メロン」林芙美子、「赤い蝋燭と人魚」小川未明、「一房の葡萄」有島武郎、「小さな王国」谷崎潤一郎、「謀られた猿」安藤裕子


◎庄野雄治(しょうの・ゆうじ)
コーヒーロースター。徳島県生まれ。大学卒業後、旅行会社に勤務。2004年に焙煎機を購入しコーヒーの焙煎を始める。2006年徳島市内に「アアルトコーヒー」を、2014年同じく徳島市内に「14g」を開店。主な著書に『誰もいない場所を探している』『たぶん彼女は豆を挽く』『徳島のほんと』(福岡晃子との共著)『コーヒーの絵本』(平澤まりことの共著)、編書『コーヒーと小説』『コーヒーと随筆』、短編小説集『たとえ、ずっと、平行だとしても』がある。


 本にはいろいろな読み方がある。小説を読んだ後には、詩が読みたくなる。随筆や童話や評論、全く異なる何冊もの本を並行して読むこともある。短編小説を中心に、随筆や詩や童話などが並んでいたら、それはとても素敵じゃないか。一編一編は短いけれど、強弱とリズムのある自由な一冊。そして、それがコーヒーに合わないわけがない。コーヒーも本も、決まりはなく自由に楽しむものだ。
 有名だけれど意外と読まれていないものがあるし、読んだけれど心が動かなかったものもある。たとえば、国語の教科書に載っていた小説や随筆や詩や童話。教科書に載っているからどうせ面白くないだろうと、端から決めていたふしが私にはあった。だけど、今回選んだ作品の多くが教科書に載ったことがあると知り、自分の思い込みが可笑しかった。いい作品は教科書に載るし、きっと今も載っているはずなのだ。これは有名だからとか、みんな知っているからやめておこうとか、そういうことは一切なし。今の自分が読んで、面白いと思った作品を純粋に選ぶことにした。
 そして、本シリーズのカバーモデルをつとめてくれた、シンガーソングライター・安藤裕子さんの作品を、締めくくりに選んだ。言葉の選び方や構成はもちろん、何より強弱とリズムが素晴らしい。これからきっと、音楽だけでなくたくさんの著作を発表していく方だと思う。本書に、安藤裕子さんの書き下ろし短編小説を掲載できたことを光栄に思う。
 私はずっと、同じことしか言っていない。新しいも古いもない。いいか悪いか、それだけだ。そして、いいものを次へ渡していくのが大人の役目。受けたバトンを次の人に渡す。それが人の使命だ。そして、私がいいと思うものが全てではないし、違うと思う人がいて当然だ。否定でも肯定でもない、たくさんの人のいいものが至るところで渡される世界になるといいなと思う。あなたに、先人たちのバトンが届きますように。
(「はじめに」より)


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い
 


くらすたのしみ
他愛ない日々が愛おしくなる、暮らしの愉しみを綴った55の物語


くらすたのしみ
甲斐みのり

2021年4月22日発売
ミルブックス
四六版・並製本・192頁
定価 (本体1,000円+税)
ISBN978-4-910215-05-1

装画 湯浅景子



“普段の暮らしの中にこそ、輝くものがある”
他愛ない日々が愛おしくなる、暮らしの愉しみを綴った55の物語



文筆家・甲斐みのりが、これまでに書籍・雑誌・新聞等に寄稿した〈暮らし〉にまつわる膨大な随筆から厳選し、大幅加筆して再構成。毎日の暮らしを慈しむ愉しみを紡いだ、心が柔らかくなる優しく温かい随筆集です。
愛用してきたものたちへの愛が溢れる〈くらすたのしみ〉、幼い頃から憧れた装いについて綴った〈少女遺産〉、旅で出会ったときめきのかけらを集めた〈旅の中へ〉、本から教えてもらった大切な気持ちを著した〈古本のある生活〉、いくつもの場面で救ってくれた音楽と映画の思い出を描いた〈カセットテープの記憶〉、愛猫と家族とのかけがえのない時間を語った〈猫と富士山〉、そしてなによりも大切な「好き」という気持ちを詰め込んだ〈好き〉。全7章、55篇の随筆を収録。日々の暮らしへの愛が詰まった新たな名作誕生!


暮らしとは私という主語を持つことだ。多くの手本があったとしても真似ばかりではつまらない。少しくらい雑でも、ダメなときがあっても、自分の楽しみを探すことこそ、私が望む暮らしのありかた。迷いながらも衣食住を営み、働き、学び、遊んで、寛ぎ、繰り返す日々の中に、ときどきご褒美みたいな出来事が待っている。(「はじめに」より)



甲斐みのり(かい・みのり)
文筆家。1976 年静岡県生まれ。大阪芸術大学卒業後、数年を京都で過ごし、現在は東京にて活動。旅、散歩、お菓子、手みやげ、クラシックホテルや建築などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書は『たべるたのしみ』、『ポケットに静岡百景』、『ジャーナル』、『音楽が教えてくれたこと』(中島 愛との共著)、絵本『ふたり』(福田利之・絵)(ミルブックス)、『アイスの旅』、『地元パン手帖』(グラフィック社) など40 冊以上。『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)が原案のドラマ「名建築で昼食を」(テレビ大阪)の監修を手がける。



*サンクチュアリ・パブリッシング扱い

蝶の粉
浜島直子、待望の初随筆集。瑞々しい筆致で綴った、書き下ろし18篇

蝶の粉
浜島直子

2020年10月2日発売
ミルブックス
四六版 ハードカバー 192頁
定価(1,300円+税)
ISBN978-4-910215-03-7

装画 ますこえり


「どうしてだろう、私は正しかったはずなのに」
これらは何ら特別ではない、誰にでも起こりうるささやかなこと

浜島直子、待望の初随筆集。瑞々しい筆致で綴った、書き下ろし18篇を掲載。


初めて随筆集を出すことになり、真剣に『書くこと』に向き合った二年間でした。特に趣味も特技もない私には書くべきことがなく、日常を綴っていったのですが、私にとっては日常こそが発見であり試練であり財産だと『書くこと』でわかりました。これといって事件もおきない平凡な日々の話ですが、読んだ方が自分の家族や故郷の匂いを思い出してくれたら、とても嬉しく思います。一人でも多くの方に読んでいただけますように。 
―浜島直子


◎浜島 直子(はまじま・なおこ)
1976年北海道札幌市生まれ。「mc Sister」の専属モデルとして18歳でデビュー。以降、様々な媒体でモデルとして活動し、「LEE」では10年間専属モデルを務めた。2002年〜2014年にTBS『世界ふしぎ発見!』にミステリーハンターとして出演した他、NHK『あさイチ』、TBS『暮らしのレシピ』、bayfm『TOKYO GAS Curious HAMAJI』をはじめ、多数のテレビ・ラジオ番組に出演。アベカズヒロとの創作ユニット「阿部はまじ」として絵本『ねぶしろ』『ねぶしろとおいしいまる』『しろ』(平澤まりこ・絵/ 小社)、『森へいく』(平澤まりこ・絵/ 集英社)を上梓している。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い





30日のイタリアン
30の野菜を美味しくするとっておき絶品イタリアンレシピ

30日のイタリアン
相場正一郎・著

2020年10月10日発売
ミルブックス
B5サイズ フルカラー80頁 
定価(1,200円+税) 
ISBN978-4-910215-04-4 

カバーアートワーク 山瀬まゆみ


大人気レシピ集『30日のパスタ』待望の続編! 
人気レストラン「LIFE」のオーナーシェフでイタリアンの達人・相場正一郎がこっそり教える、誰でも手軽に20分で作れる、30の野菜を美味しくするとっておき絶品イタリアンレシピ


イタリア料理修行で一番に感じたことは、野菜の味の豊かさでした。深みのあるイタリアの野菜を使った味を日本の野菜で作ることは難しいですが、ほんの少し魔法をかけることで日本人の味覚に合う、野菜の滋味がしっかり味わえるイタリアンが作れることを発見しました。僕がイタリアで体験したコクのある奥深い野菜の味を、ご家庭でも手軽に味わって欲しいという気持ちで綴りました。旬の野菜が持つ、本当の旨味を感じてください。(「はじめに」より)


相場正一郎(あいば・しょういちろう)
1975年栃木県生まれ。1994年〜1999年にイタリアのトスカーナ地方で料理修行。東京都内のイタリアンレストランで店長兼シェフとして勤務した後、2003年東京・代々木公園駅にカジュアルイタリアン「LIFE」をオープン。全国で4店舗のレストランを運営しており、カルチャーを作る飲食店としても注目を集めている。主な著書に『山の家のイタリアン』、『30日のパスタ』(ミルブックス)、『世界でいちばん居心地のいい店のつくり方』(筑摩書房)、『LIFE のかんたんイタリアン』(マイナビ)がある。二児の父親であり、週末は家族で栃木県那須町にある山の家で暮らす二拠点生活を送っている。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い


たべるたのしみ
永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った54の物語


たべるたのしみ
甲斐みのり

2020年9月28日発売
ミルブックス
四六版・並製本・192頁
定価 (本体1,000円+税)
ISBN978-4-910215-02-0

装画 湯浅景子


“私にとって食べることは、生きることだ”
永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った54の物語


文筆家・甲斐みのりが、これまでに書籍・雑誌・新聞等に寄稿した食にまつわる膨大な随筆から54篇を厳選し、大幅加筆して再構成した待望の随筆集です。誰もの心の奥にある、いつのかの日の食の記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされます。「たべるたのしみ」が存分に味わえる、あたたかく美味しい随筆集です。



人生最後になにを食べよう。最近ことに考える事柄だ。親しい誰かと話題にすれば間違いなく盛り上がり、好物を並べたてては互いの食いしん坊ぶりに笑いがこぼれる。私にとって食べることは、生きることだ。最後までしっかり意思を持って食べるんだという“人生最後の食” への思いは、生きることへの執着でもあり、誰にも必ず訪れる終わりのときの享受でもある。(「はじめに」より)


甲斐みのり(かい・みのり)
文筆家。1976 年静岡県生まれ。大阪芸術大学卒業後、数年を京都で過ごし、現在は東京にて活動。旅、散歩、お菓子、手みやげ、クラシックホテルや建築などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書は『ポケットに静岡百景』、『ジャーナル』、『音楽が教えてくれたこと』(中島 愛との共著)、絵本『ふたり』(福田利之・絵)(ミルブックス)、『アイスの旅』、『地元パン手帖』(グラフィック社) など40 冊以上。『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)が原案のドラマ「名建築で昼食を」(テレビ大阪)の監修を手がける。

*サンクチュアリ・パブリッシング扱い






ねぶしろとおいしいまる
寝かしつけ絵本『ねぶしろ』待望の続編!


ねぶしろとおいしいまる
あべはまじ・さく ひらさわまりこ・え

2020年4月15日発売 
定価(本体800円+税)
165mm×165mm・30p(フルカラー)・上製本
ISBN978-4-910215-01-3 


終わる頃には楽しい夢の中。
よーく眠れる寝かしつけ人気絵本『ねぶしろ』待望の続編!

ネブソクシロクマというクマの仲間がいました。眠ることが苦手で、いつも寝不足です。この子の名前は「ねぶしろ」。ちょっと臆病な男の子です。

ねぶしろが森をおさんぽしながらお母さんの手作りドーナツを食べていると、色々な動物たちがやってきました。仲間たちにドーナツをあげているうちに森の中で迷子になってしまったねぶしろ。しかし、ねぶしろのやさしさのおかげで帰り道を見つけることができました。無事ひとりで家に帰ることができた、その理由とは……。
人にやさしくすることの大切さがじんわり感じられる、心あたたまる物語です。

◎阿部はまじ(あべ・はまじ)
アベカズヒロと浜島直子による夫婦での創作ユニット。著書に『ねぶしろ』、『しろ』(小社)、『森へいく』(集英社)がある。

◎平澤まりこ(ひらさわ・まりこ)
イラストレーター。著書に『旅とデザート、ときどきおやつ』(河出書房新社)、『イタリアでのこと〜旅で出会った、マンマとヴィーノとパッシオーネ』(集英社)、『ミ・ト・ン』(小川糸との共著・白泉社)など多数。

*サンクチュアリ・パブリッシング扱い



山の家のイタリアン
はじめてのイタリアンにぴったりな絶品24レシピと、那須の山の家の暮らし


山の家のイタリアン 
相場正一郎・著

2020年4月10日発売
ミルブックス
A5/128頁
定価(1,200円+税)  
ISBN978-4-910215-00-6 


レストラン「LIFE」のオーナーシェフで、大人気パスタレシピ本『30日のパスタ』の著者、イタリアンの達人〈相場正一郎〉が教える「はじめてのイタリアン」にぴったりな絶品24レシピと、週末を那須の山の家で暮らし始めた理由


本書はタイトル通り、山の家の話とイタリアンのレシピの二部構成になっている。イタリアンのパートでは山の家で作っている四季の24レシピを紹介した。どれもが驚くほど簡単で、はじめてのイタリアンとしておすすめしたいものばかりだ。そして山の家のパートでは、僕の料理武者修行、二拠点生活を選ぶまでのことと、東京と那須の暮らしを綴った。毎日の暮らしを通じて、僕は人として成長していきたいと考えている。それについて悩み考えることも多いが、自分の考える幸せを探り当てるために、終わりなき模索を続けるからこそ人生は面白い、と僕は思う。 (山の家のイタリアン「はじめに」より)


相場正一郎(あいば・しょういちろう)
1975年栃木県生まれ。1994年〜1999年にイタリアのトスカーナ地方で料理修行。東京都内のイタリアンレストランで店長兼シェフとして勤務した後、2003 年東京・代々木公園駅にカジュアルイタリアン「LIFE」をオープン。全国で4店舗のレストランを運営しており、カルチャーを作る飲食店としても注目を集めている。著書に『30 日のパスタ』(ミルブックス)、『世界でいちばん居心地のいい店のつくり方』(筑摩書房)、『LIFE のかんたんイタリアン』(マイナビ)がある。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い

マーキュリー・シティ
永井宏が、音楽・映画・アートへの憧れを綴った名著、復刊

マーキュリー・シティ
永井 宏・著 

2019年10月7日発売
B6・192p
定価 本体1,000円+税 
ISBN978-4-902744-98-9 

解説・直枝政広(カーネーション)


美術作家・永井 宏が、音楽・映画・アートへの憧れを、愛に満ちた筆致で綴った1988年の名著、待望の復刊

美術作家・永井宏が雑誌「BRUTUS」の編集者としても活躍した80年代に、深い知識に裏付けされた名文で、青春時代をおくった60年代から80年後半までの音楽・映画・アートへの愛を綴った名随筆。多くの人々に多大な影響を与えた、サブカルチャーという言葉が一般化する前に発表された、元祖サブカル・エッセイといえる名著。30年後の未来を先取りしていたような内容は、驚きの連続。人々の関心が多様化したこの時代にこそ読むべき、温故知新の名作。


「過去に輝いていたことは、僕はいつも未来だと思っています」
ときどき60年代の全てが夢のなかのことのように思えてきて、過ぎ去った昔を懐かしんでいる自分に出会ってしまうが、今まで気がつかなかった60年代の何かを、現在のなかに探している自分にも気づくのである。水星に都市などないと解っていても、あると信じていたほうが良いといまだに思っている自分は、60年代の「何か」の呪縛のなかでこれからも暮らしてゆくことに間違いないだろう。(「はじめに」より抜粋)


◎本書内に登場するキーワード(のほんの一部)
音楽 ☞ ザ・ビーチ・ボーイズ、ローリング・ストーンズ、キンクス、ラヴィン・スプーンフル、ボブ・ディラン、ビートルズ、PP&M、キングストン・トリオ、トム・ウェイツ、ウッドストック、ニール・ヤング、NRBQ、ブライアン・イーノ、R.E.M.、ラ・バンバ
映画 ☞ ヴィム・ヴェンダース、デヴィッド・リンチ、デニス・ホッパー、フェリーニ、アメリカンニューシネマ
アート ☞ ロバート・メイプルソープ、ダイアン・アーバス、エルスケン、リチャード・ブローティガン、アンディ・ウォーホル、クレス・オルデンバーグ、デュアン・マイケルズ、リー・フリードランダー、デイヴィッド・ホックニー


永井 宏(ながい・ひろし)
美術作家。1951年東京生まれ。80年代「BRUTUS」(マガジンハウス)などの雑誌編集に携わりながら、美術作家として活動。90年代に葉山に居を移し生活に根差したアートを提唱、1996年まで同地にてサンライト・ギャラリーを開設。誰にでもものが作れるという「ネオ・フォークロア」と自身が名付けた考え方をもとに創作を続ける。1999年「12 water stories magazine」を創刊し新しい雑誌のあり方を示す。2003年出版レーベル「WINDCHIME BOOKS」を設立。2011年4月12日、59歳で永眠。著書に『雲ができるまで』(リブロポート) 、『カフェ・ジェネレーションTOKYO』(河出書房新社)、『夏の仕事』(メディアファクトリー)、『ロマンティックに生きようと決めた理由』『モンフィーユ』(アノニマ・スタジオ)など多数。



*サンクチュアリ・パブリッシング扱い


フレグラントフラワーカタログ
世界でいちばんやさしい花の香りの本



フレグラントフラワーカタログ
服部あさ美・著

2019年9月20日発売
A5変形・本文88p  
定価 本体1,200円+税
ISBN978-4-902744-97-2  

桑山佳織・監修


豊かな香りが楽しめる50の花と、花の香りの味わい方の基本を
わかりやすくまとめた、世界でいちばんやさしい花の香りの本

普段の暮らしの中で、豊かな良い香りを楽しんで欲しい50種類の花を厳選し、それぞれの香りの特徴や楽しみ方、その花の魅力や特性をわかりやすく紹介。緻密で優しく柔らかな表現で定評があり、「無印良品」のエッセンシャルオイルのカタログの植物の絵も話題の人気イラストレーター「服部あさ美」が丁寧に花を描きました。香りの基本や、手軽に暮らしの中で楽しむコツを、愛らしい絵とわかりやすい文章で仕立てた「花の香りの絵本」も収録しています。
緻密で繊細ながら、あたたかい花の絵は眺めているだけで、心がほっと休まります。絵本ページは愛らしく実用性も高く、これを読めば花の香りの基本がしっかりと理解できます。大人気のロングセラー『ハーブカタログ』の姉妹書です。


服部あさ美(はっとり・あさみ)
神奈川県生まれ。ROCKET(cap+RCKT)のギャラリースタッフを経て、1998 年からイラストレーターとして活動をはじめる。書籍、雑誌、広告、雑貨、CD を中心に国内外で数多くのイラストレーションを手掛けている。水彩や鉛筆を用いた、緻密で繊細かつ優しい表現に定評がある。著書に『ハーブカタログ』(ミルブックス)、『おさんぽわくわく』(WAVE 出版) などがある。

監修 桑山佳織(くわやま・かおり)
鹿児島県生まれ。2008 年よりアロマセラピーや調香に携わる。湘南を拠点に「note.」の名で、オリジナルのフレグラントミストの制作や、ホロスコープから個々人に合ったフレグランスを提供するイベントなど、香りにまつわる様々な活動を行っている。日本アロマ環境協会認定アロマセラピーインストラクター。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い


たぶん彼女は豆を挽く(新装版)
ささやかだけれど役に立つ、コーヒーが楽しくなる本


たぶん彼女は豆を挽く(新装版)
庄野雄治・著

2019年7月7日発売
A6・196頁
定価 本体600円+税 
ISBN978-4-902744-96-5 

イラストレーション 佐々木美穂
解説 岩間洋介(moi)

コーヒー豆を挽く、コーヒーをいれる、どきどきしながら味をみる。
わが家に香ばしいコーヒーの香りが漂うようになった。
ー堀井和子(フードスタイリスト) 

2010年に発表した名著に50編の書き下ろしエッセイを加え、コンパクト新装版で待望の復刊!「コーヒーって興味はあるけど難しそう」と思っている皆様に、全国に数多くのファンを持つ徳島のコーヒー焙煎所・アアルトコーヒーの庄野雄治が簡単に、楽しくコーヒーの魅力を伝えます。堀井和子との美味しく誰でもできる超簡単なハンドドリップ講座、長谷川ちえとのお店を続けていくための対談も掲載。ささやかだけれど、とっても役に立つ、コーヒーがもっとずっと楽しくなる本です。


◎庄野雄治(しょうの・ゆうじ)
コーヒー焙煎人。1969年徳島県生まれ。大学卒業後、旅行会社に勤務。2004年に焙煎機を購入しコーヒーの焙煎を始める。2006年徳島市内にアアルトコーヒーを、2016年同じく徳島市内に14gを開店。主な著書に『誰もいない場所を探している』『徳島のほんと』(福岡晃子との共著)『コーヒーの絵本』(平澤まりことの共著)『たとえ、ずっと、平行だとしても』、編書に『コーヒーと小説』『コーヒーと随筆』がある。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い




Password:
 cookie
1 2 3 4 5 6 7 8 9