
みずえ@管理人 1月11日(月) 11:49 (2) 私は、この菊を見たとき、胸がズキンとしました。 4年前の引っ越しの時、「要らないものを捨てる」のでなくて、「要るものだけ持って 行く」ことをしないと、マンションでの快適な生活は出来ないとの知人のアドバイス を受け入れ、心を鬼にして捨てて来たものを、思い出して胸がキュンと痛くなること がありますが、今回、まさにそうでした。
引越後、数年の間に、こんなことが、幾度もありました。 でも、そんな覚悟で物を整理したからこそ、引越が出来たのだと、自分に言い聞かせ てきました。
引越整理の時、亡き母が着物の端切れを入れていた古い木箱を見付けた時、この濃紫 の着物の小さな端切れを見ましたが、目をつぶって全部捨てました。 あの端切れだけでも、ポケットに突っ込んでおけば良かった。 この私の行動は、結果的に母との思い出まで断ち切ろうとしたかの様な気がしてきて、 自らを強く責めてしまいます。
せめて、この造花の菊を、あの端切れの代わりに、大切にして行こう。 そう思った途端、私は、ワ~と泣きたい様な、こみ上げてくるものを感じました。
やがて、ふと思いました。 それで、この菊が、現れてくれたのかも知れない。思い出の絆を繋ぐ為に…。 きっとそうだ。 そうと思うと、急に心が軽くなり、私は、感謝で一杯になったのでした。 |