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ブッポウソウ 2015年5月30日 葛西臨海公園(淡水池)
【2015年5月30日】
※葛西臨海公園(7:40〜13:20) 到着時は干潮間際であったが、中潮のためその後の潮位の上昇は緩やかで本格的に干潟が狭まり始めたのは午前11時過ぎからであった。最初アメダスポイントから渚周辺を遠望した後、鳥類園周辺で探鳥し、午前11時過ぎから西渚観察ポイントに移動し、渚周辺の探鳥を2時間ほど行った後切り上げた。淡水池でブッポウソウが見られた。渚周辺の水鳥類は種類・数ともにかなり減少していたが、残っているものもいくらか見られた。ハヤブサ、ミサゴも引き続き見られた。カモメ類はセグロカモメ1羽(成鳥で傷病個体と思われる)、オオセグロカモメ(若鳥を中心に約30羽)、ウミネコ(若鳥を中心に約50羽)が東渚を中心に見られた他、ユリカモメ成鳥夏羽1羽が淡水池に飛来していた。また、ブッポウソウ観察中に上空を飛翔移動するアマサギ2羽も確認できた。主なものは次のとおり。
○カンムリカイツブリ 5羽(渚周辺。西渚水面内に4羽が見られた他、東西渚間水路で1羽を確認できた。いずれも夏羽個体であった。なお、本日はハジロカイツブリは確認できなかった) ○アジサシ 5羽(西渚周辺。午前11時半頃のカウント数。水面内の棒杭上に休止していた。比較的近い杭に休止するものも見られた。亜種アカアシアジサシは見られなかった他、若鳥タイプのものも確認できず成鳥タイプのみであった) ○コアジサシ 約30羽(渚周辺など。午前11時半頃のカウント数。かなり減少した印象であった。西渚水面内にも20羽前後の飛来があり、水路周辺を飛翔する個体も見られた) ○ミサゴ 1羽(東渚など。午前8時頃に東渚沖合いの棒杭に休止しているのを見つけた。正午過ぎには冠水し始めた東渚干潟上空に2回ほど進入し、ダイビングし、シギ・チドリ類を飛ばしたが、狩りには失敗し飛び去った。かなり羽根が傷んだ印象の個体であった) ○ハヤブサ 1羽(若鳥。午前8時頃に舞浜側堤防上の石塁上に休止しているのが観察できた。その後は午前10時頃に水路上空付近に飛来しているのが確認できた。このところ観察・目撃されている若鳥と思われ、かなり羽根が傷んだ個体であった) ○アマサギ 2羽(淡水池上空。午前9時過ぎに上空を飛翔通過する2羽が見られた。1羽は橙黄色の飾り羽が目だったが、もう1羽は冬羽のように見えた。淡水池北側樹林地を越えて北方向に飛び去った) ○ミヤコドリ 45羽(東渚。正午過ぎのカウント数。東渚西側堤防周辺で採餌したようで、視界が遮られてカウントしづらかったが、ミサゴのダイビングを機に飛び出したことからカウントすることができた。ほとんどが若鳥であったが成鳥と思われる個体も少なくとも2羽確認できた) ○コチドリ 3羽(汽水池。午前10時頃には淡水池周辺を通過して水路方面に移動する2羽が見られたが、汽水池にいた個体と思われた) ○トウネン 5羽(渚周辺。東渚干潟内に1羽が視認できた他、正午過ぎに4羽の群が観察ポイント付近を通過して荒川河口方向に飛び去った) ○ハマシギ 2羽(汽水池。夏羽個体) ○ソリハシシギ 2羽(汽水池) ○キョウジョシギ 3羽(渚周辺。正午過ぎに堤防周辺から飛び出して荒川河口方面に飛び去る小群が見られた) ○キアシシギ 1羽(東渚周辺。鳴き声は何回か聞けたので数羽いた可能性はあると思われる) ○ダイシャクシギ 1羽(東渚。いただいた情報によると朝方は西渚内で採餌していたとのことであった。なかなか確認できなかったが、ミサゴのダイビングの際に飛び出したことから、それ以降確認することができた) ○ブッポウソウ 1羽(淡水池など。午前8時過ぎに淡水池北側樹林地斜面の突出した枝に休止している個体が見られたことから望遠鏡で確認したところブッポウソウであった。午前10時頃までは淡水池北側樹林地を中心に飛び回って採餌行動を取ったが、その後は汽水池上空方面にも移動したり、帆翔するような形でかなり高度を上げたりすることもあった。樹林地内を移動している時には、時々見失う形となった。冬季にオオタカ・ノスリが休止するマツ周辺の枯枝に休止しては飛び出し、クリやマテバシイなどの開花中の樹木周辺を中心に上空を飛んでいる昆虫を採食していた。我々が当地でブッポウソウを見たのは初めてであったが、当地では1999年6月29日と2012年6月27日の2回記録されており、3回目の記録となると思われる)
以上。
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