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11月 7日(土) 19:38
Canon EOS 7D 1/400sec F5.0 ISO160 +0.3EV 
ヒメクイナ(幼鳥)
2015年11月7日
葛西臨海公園(淡水池)


【2015年11月7日】

※葛西臨海公園(7:50〜14:10)
 到着時は干潮で比較的大きく干潟が広がっていたが探鳥開始後は淡水池東側の観察ポイントに急ぎ、ヒメクイナの出現を待つこととした。本日も多くの方が集まっておられたが、このところ観察できることが多いようで、すごい混雑ではなかった。ヒメクイナは午前10時半前に出現し、観察撮影することができた。その後は、久しぶりにいつもの探鳥パターンに戻り、公園西側を経由して正午前後は西渚観察ポイントに回り、午後1時頃には降雨もあり再度観察センターに戻って探鳥した。ヒメクイナを待っている間に淡水池上空をミズナギドリ類が通過したが確実な同定には至らなかった。渚周辺にはユリカモメを中心としたカモメ群が見られたが、特に変わったものは見られなかった。スズガモ群も大きくなっていたが、カンムリカイツブリやハジロカイツブリはまだ大群とはなっていなかった。猛禽類は引き続きオオタカが目立ち、他の種類も見られたがチュウヒはまだ確認できていない。主なものは次のとおり。

○オオミズナギドリ                     約40羽(東渚沖合い。正午頃から遠方を飛び回っているのが見られた。羽田沖方面に多く見られた。正確な識別は困難であった)
○ミズナギドリ類                        1羽(淡水池上空。午前8時20分頃に淡水池北西側から淡水池上空に進入し、南方向に移動して水路方面に飛び去った。ヒメクイナの出現を待っているところで、陸地側から海鳥が飛んできたことから驚いた。当初はカツオドリのように思われたが、撮影画像を見る限りではミズナギドリ類であることは間違いなく、オナガミズナギドリの可能性が高いように思われるが、海鳥類に不慣れなこともあり正確な同定には至っていない。なお、我々は2004年6月19日に谷津干潟に迷い込んだミナミオナガミズナギドリは情報をいただき、急行し見たことがある:<追記:11月8日追加ブログ写真等参照>)
○ミサゴ                             3羽(西渚観察ポイント上空など。東渚沖杭などで見られたが、正午過ぎには2羽が東西渚間水路上空で揃って帆翔し、その後トビとミサゴ各1羽が加わって帆翔するのを見ることができた) 
○トビ                               3羽(水路周辺など)
○ノスリ                             1羽(東渚堤防上。午後1時頃に堤防上の樹木の枝先に休止しているのが確認できた)
○オオタカ                            3羽(成鳥1羽と若鳥2羽。成鳥は到着直後に淡水池北側マツに休止しているのが見られた。若鳥は淡水池付近と東渚・舞浜側で各1羽見られた)
○ハイタカ                             1羽(午後1時半過ぎに汽水池上空から淡水池北側を通過して公園中央部方向に移動する個体が見られた。撮影できたが、遠方であったことなどから色合いなどは判別できなかった。初列風切の6枚は確認できたことからツミではないと判断した)
○ハヤブサ                            1羽(東渚沖杭上など。午後1時半過ぎに教えていただき見ることができた。飛び立っては出撃し海上のカモ類などを追い立てていたが、見ていた限りでは狩りには成功しなかった)
○チョウゲンボウ                        1羽(淡水池上空。午前8時半頃に葛西臨海水族園方面から淡水池北側上空にかけて飛来した)
○チュウサギ                            1羽(淡水池)   
○クイナ                              1羽(淡水池。鳴き声が聞けた他、姿の一部をアシ原の間から確認することができた)
○ヒクイナ                             1羽(淡水池。午前10時頃にガマ・アシ原際で見ることができた。よく飛んだことからじっくり観察することはできなかった)
○ヒメクイナ                            1羽(淡水池。午前10時半前に見ることができた。我々としては本種をきちんと見ることができたのは初めてであった。我々はその後クイナ観察ポイントから離脱したが、本日は正午頃にも1分前後の比較的長い時間出現したとのことで多くのヒトが観察撮影できたようであった。ヒメクイナについては、当地ではこれまでもほぼ確実な目撃記録を伺ったことがあるが、写真などはなかった)
○シロチドリ                           約10羽(東渚干潟)
○ハマシギ                            約30羽(東渚干潟など)
○アオアシシギ                          6羽(東渚堤防など。淡水池や汽水池周辺に飛来する個体も見られた他、正午頃には東西渚間水路側に4羽が確認できた)
○オオソリハシシギ                        1羽(西渚。幼鳥。西渚の管理事務所近くで採餌しているドバト群中で採餌していた。ドバトとともにヒトから数mのところで草地で採餌していた)
○ダイシャクシギ                          1羽(東渚。午後1時頃は大きな声を出して干潟周辺を飛び回っていた。2羽いたようにも思われた)
○カワセミ                             2羽(淡水池など。よく追いかけ合いを行っていた) 
○コゲラ                               1羽(汽水池南側樹林地)
○タヒバリ                              3羽(水路護岸などで見られた) 
○ジョウビタキ                            2羽(淡水池付近や東渚など。♀タイプ)
○イソヒヨドリ                            1羽(♀タイプ。正午頃に東西渚間水路を越えて西渚堤防突端部付近に飛来した)
○シロハラ                              2羽(淡水池周辺。いずれも飛翔する個体が見られたものでじっくりと確認することはできなかった) 
○ツグミ                                1羽(東渚堤防。正午頃に堤防上の樹木に休止しているのが遠望できた) 
○オオジュリン                          約20羽(淡水池。小群がよく飛翔しているのが見られ、鳴き声もよく聞こえたがじっくり観察することはできなかった)

以上。

<補遺>ヒメクイナ:今回の当地のヒメクイナについていただいた情報などをもとに参考までにまとめた。10月25日に不確実な目撃記録があったのが最初のようで、コグンカンドリも出現した27日には数人の方により観察撮影されたことを伺った。その後、28日、29日は確認されず、30日には夕刻の午後4時半に確認された。31日は午後2時過ぎに出現、11月1日は午前11時頃に出現し比較的多くの方によって観察撮影された。2日は強風雨の中、熱心な10人程度の方が確認されたものの、3日は出現しなかった。その後4日以降は連日出現しているようである。なお、夜明けや薄暮の際にも活動的なようであり、確認できなかった日も出現していた可能性はあると思われる。出現回数と時間はバラバラであるが、多い日で数回で時間は数秒から長くて1分程度のようである。
     なお、今回当地では初めての確実な記録であるが、当地に隣接する浦安・行徳地区で探鳥を行われていた方々の記録「新浜の鳥(1966−1968年の記録)1988」によると、本種については5回の記録が記載されており、<66年>5月29日、10月23日、10月30日、<68年>2月4日、5月12日となっていることから、当地でも越冬や春の記録も十分期待できるものと考えられる。
     



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