3月31日のリサイタルでは多数の皆様にご来聴いただき、深く御礼申し上げます。
さて、このリサイタルが終わってから体調が優れなかったが、先月は指を怪我して全治1ヶ月の診断を下され、ぎっくり腰になったりと散々であった。ピアノは最近ようやく弾ける状態になったので、今日はリハビリを兼ねて、遺作とゆっくりな部分を除く、ショパン、スクリャービン、ドビュッシーのエチュードを一通り弾いてみた。定期的にこういった刺激は必要だと思う。技術が狂ったり筋力が落ちたりするだけでなく、音楽的な認識の仕方が崩れると、こういったエチュードはすぐに弾けなくなるため、とても良いセンサーで、いわば、リトマス試験紙のようなものである。 ピアノの技術が落ちることは加齢と共に避けられないことであるだろうが、幸いなことに、自分の場合、まだ技術が落ちたという認識をもつことがほとんどない。その落ちる速度を可能な限りゆっくりにしていくには、ピアノ技術や表現力について工夫することも大切だが、日々の食生活や睡眠など、健康を維持することも必要だろう。自分の場合、子どもの頃から虚弱体質なので、特に心がけなければいけないところである。
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