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最近載せた動画 Ichiro Kaneko 2013年10月 4日(金) 22:23
ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のピアノ曲事典に次の作品の動画を載せました。

ムソルグスキー「展覧会の絵」http://www.youtube.com/watch?v=rPIuItJa1Ko
モンポウ「庭の乙女たち」http://www.youtube.com/watch?v=BNaJHuQur_A
J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集第2巻
第4番嬰ハ短調http://www.youtube.com/watch?v=yclB2_QkbcE
第8番嬰ニ短調http://www.youtube.com/watch?v=AISJiUfotU0
第13番嬰ヘ長調http://www.youtube.com/watch?v=hqtaSZizlrE

また、Youtubeの自分のアカウントに次の作品の動画を載せました。

ドビュッシー:忘れられた映像https://www.youtube.com/watch?v=OsMbksMJT8k
ドビュッシー:6つの古代のエピグラフ(ピアノ独奏版)https://www.youtube.com/watch?v=IdDETWkHhcU
J.S.バッハ:パルティータ第6番ホ短調https://www.youtube.com/watch?v=mwt59AE4Ijs
ベルク:ソナタ作品1https://www.youtube.com/watch?v=hsjmGyM4vnM

いずれもライブなどの音源で多少の傷がありますが、お聴きいただければ幸いです。
ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」の楽譜紹介 Ichiro Kaneko 2013年10月 4日(金) 19:36
 ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のホームページで、ベーレンライター版によるムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」の出版についての紹介と、それに基づく動画を載せました。
http://www.piano.or.jp/enc/gakufu/gakufu131004.html
菅野恵理子氏による、楽譜の前書きの日本語訳もありますので、ご興味のある方はご覧になっていただければ幸いです。
8月27日リサイタル御礼 Ichiro Kaneko 2013/ 9月 2日(月) 09:41
先日のリサイタルには多数の方々にご来場いただき、本当にありがとうございました。当日の音源の一部を公開して欲しいというご意見をいただいており、現在検討中です。もし公開した場合は、是非お聞きいただければと思います。
秋山徹也先生校訂ソナチネアルバム Ichiro Kaneko 2013/ 9月 2日(月) 09:38
秋山徹也先生がソナチネアルバムの校訂楽譜を音楽之友社から出版した。
http://www.amazon.co.jp/ソナチネアルバム-解説付-New-Edition-標準版ピアノ楽譜/dp/4276412218

詳しくはサイトを見て欲しいが、実は、ソナチネアルバムは、自分が弾く曲ではないのでまったく興味がなかった。しかし、最近、数十年前に出版された、最悪の校訂によるソナチネアルバムを目にし、自分が勉強した理論上、あり得ないアーティキュレーションや強弱などが記載されていて、非常に不快であった。そこに、今井先生校訂のソナチネアルバム原典版

http://www.amazon.co.jp/ソナタアルバム-原典版準拠-Zen‐-piano-library/dp/4111012264/ref=pd_sim_sbs_b_30

が出版され、まともな楽譜が入手できるようになった。
 ところが、秋山先生がこれと異なるコンセプトのものを出版したことで、また状況が変わった。もともと、秋山先生の手腕は、ピティナのアナリーゼ楽譜を始めとして定評があるが、これは古典派様式を正しく理解するためには必須の楽譜となろう。しかも、巻末に当時のオーケストラで演奏された形が載っており、指導者にとってはレッスン中に、さまざまなフレーズがオーケストラではどういう楽器なのかということをいちいち説明する時間もはぶけ、イメージもしやすくなるため、素晴らしいコンセプトだと思う。
 また、コンクールの審査やピティナステップアドバイザーなどをしていると、年齢やレベルに関わらず、音大生やハイレベルのアマチュアを含め、古典派様式の誤った表現が多々見受けられる。子供よりも、むしろこういった方々が、この版を用いて古典派様式を学習することが大切なのではないかと思う。
 是非、皆さんも購入を検討されたい。
リサイタルのご案内 Ichiro Kaneko 2013/ 6月 3日(月) 22:49

皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
実は、きたる8月27日(火)19:00より、上野にある東京文化会館小ホールにてリサイタルをすることになりました。暑い時期ですが、お時間がございましたら、是非ご来聴いただければ幸甚です。
演目、チケットの入手方法などはチラシ画像にありますのでご参照いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ピティナアナリーゼ楽譜 HANABI 2013/ 2月28日(木) 19:59
今年もピティナのアナリーゼ楽譜を執筆しました。これは、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)主催の今年のコンペの多くの課題曲の楽曲分析とそれを演奏に活かすための手法などが書かれたもので、コンペに参加するしないに関わらず、音楽の学習にとても勉強になるものだと自負しております。明日発売となるはずです。相変わらず、他の執筆の先生方は充実した内容を書かれています。もしよろしかったら、ピティナのコンペ参加者関係の方々、また、それに関わらず、楽譜だけの情報から優れた演奏ができるようになりたい方に読んでいただければ幸いです。
今年は、申し込むとpiascore版が無料で手に入るというbigな特典がありますのでとてもお買い得だと思います。よろしくお願いいたします。
HANABI 2012/ 9月11日(火) 20:06
ショートムービーのHANABI(犬童一心脚本・監督、杉山佳鈴、木村孝太、藤井かほり、モト冬樹)を観た。http://eiga.com/news/20120911/2/
ちょっと切ない話で、主題歌はとても良いポップス。ダンサーの杉山、木村両氏はとてもうまいと思う。無料なので是非観ていただければと思う。
途中で、少しだけ、私の演奏(ドビュッシーの曲集《子供の領分》の「グラドス・アド・パルナッスム博士」)を使っていただいた。素晴らしいショートムービーに、少しだけでいいので花を添えられていればと思う。
2012/ 8月31日(金) 16:44
ピティナの楽譜紹介ページで、ベーレンライター版のドビュッシー映像の楽譜紹介と演奏録画録音他を私がしています。

http://www.piano.or.jp/enc/gakufu/gakufu20120831.html

もしお暇でしたらのぞいていただけると幸いです。

大河ドラマ 金子一朗 2012/ 4月29日(日) 20:43
NHKの大河ドラマ「平清盛」の視聴率が低迷していること、兵庫県知事が画像について批判的な発言をしたことは、いろいろなところで目にする。私はテレビをほとんど観ないので、こういった記事について肯定も批判もできなかったのだが、実際に観てみたら、自分にとってはとても素晴らしいものであった。ドラマの見方については、出演者の演技力、あらすじの楽しさや複雑さを楽しむこともあるだろうが、これについては、これまでの大河ドラマのものと大差があるとは考えにくい。それは、このドラマでは、常に、民放では考えられないような豪華キャストであること、時代劇がその素材の主なものであることなどをぼくは理由として考えている。
 しかし、あの画像はどうだろうか。どの瞬間をとっても、構図、色彩、陰影、変化の微妙なスピードなどが、数ある名画に匹敵し、しかも時代考証までが明らかに考慮されている現代アートに感じられた。優れた映画の中にはこういった画像が存在しうるが、テレビの一般的なドラマで、このような画像は歴史上類を見ないのではなかろうか。また、画像だけではないが、極めて不連続な瞬間が随所に存在するが、これもテレビドラマとしては斬新だと思う。また、吉松隆氏の音楽がとても素晴らしい。氏の音楽は、以前、ピアノを教わっていた田部京子先生の録音されたCDで、独特なデリケートさと美しさを知り、虜になったことがある。
 一般的に、人間は、日常の繰り返しの中に突然異なる事柄が起こると、その価値に関わらず拒否反応を示す場合が多い。たとえば、毎日、晩酌でビールを飲んでいる人に、ある日、突然、ブルゴーニュの繊細、複雑で洗練されたワインを提供しても、戸惑うだけだろう。私の感覚では、このドラマの視聴率が低迷していることは、歴代の大河ドラマを見続けている人たちにとって、突発的なものであったことが理由なのではないかと思う。また、芸術性の高さと大衆的な人気は必ずしも両立しないことはこれまでの歴史が物語っているので、これも理由なのだろうと思う。怖いのは、マスコミの、視聴率が低いという記事を鵜呑みにして、観もせずに低く評価をし、それが連鎖反応を起こすことである。そもそも、視聴率の高さが作品の評価と一致することを信じている人はごく少数だろう。人の評価は、よほど信頼できる人ないし団体のものを半分程度信用し、その残りの部分は自分で検証するくらいでちょう
お礼 金子一朗 2012/ 4月27日(金) 23:46
本日は、ご多忙の中、ピティナのチャリティーコンサートに聴きに来てくださいました方々、本当にありがとうございました。豪華な共演者の方々とも交流ができ、特に、同室になった田村さん、阪田さん、江沢さんには貴重なお話を伺うことができ、とても有意義な1日でした。また、こういうチャンスを与えてくださったピティナの方々にも深く感謝しております。皆様、ありがとうございました。
金子一朗 2012/ 4月26日(木) 19:55
他の理由としては、スクリャービンが楽譜の内奥に潜ませた官能的な世界は、楽譜の表面的な指示を守るだけでは表現できないことも挙げられよう。
演奏者には知性と直感のバランス良い配分が要求されるが、何よりも大切なのは、あまり演奏機会のない、しかし音楽史上の傑作を演奏するからには、可能な限りその作品の本質的な部分を正しく表現しなければいけない。ぼくがショパンの作品を不正確に弾いても、他に正しい演奏がたくさんあるので問題はないが、こういう作品は違う。
 責任が重いのである。
スクリャービンソナタ第10番 金子一朗 2012/ 4月26日(木) 19:54
明日は、いよいよ、スクリャービンのソナタ第10番を演奏する。

http://www.piano.or.jp/certification/special/charity/

そもそも、職場の仕事が終わってから会場にかけつけるので、リハができない可能性が高い。極めて複雑な音響表現が必要な作品なので、その場合は困るわけだが、今までもそういう環境だったことがあるので、舞台で何とかするしかない。
ぼくはもともと音源を聴かないで作品を仕上げるが、今回、初めて舞台にのせるこの作品について、Youtubeで作品の冒頭だけを、たまたまみつけた2人の演奏で聴いた。面白いことに、僕も含めて3人とも全く違う。この作品はスクリャービン(1872-1915)の最晩年の1913年に作曲されたものである。通例、ロマン派中期以降、鍵盤作品の記譜はどんどん精密になっていった。従って、楽譜の指示を守って弾くことを前提とするならば、そんなに大きな違いは起こらないはずである。バロック時代の作品、たとえばバッハの作品などでは、楽譜には、彼の壮年期以降の作品を除いて、音符と休符(場合によって舞曲名などもあるが)しか書いていない。従って、強弱やアーティキュレーションやテンポなどは演奏者によって大きく異なるはずである。しかし、この20年ほどでバロック時代の演奏スタイルが考古学的に検証され、それを知っている演奏家であれば、それほど大きな差にはならなくなってきている。しかし、さまざまな指示がありとあらゆるところに書かれているこの作品で、なぜ、こうも違うのだろうか。
一つの理由として、スクリャービンの作品に、知性で制御できない世界の表現が重要視されていることが挙げられるだろう。もちろんそれは大事であるが、一方で、スクリャービンは、極めて複雑で細分化された複合リズムを駆使している。ドビュッシーも同じであるが、こういった複雑なリズムは、テンポの揺れと相性が悪い。テンポを過度に揺らすと、複雑なリズムはただずれただけの不快なものとして響くからである。もちろん、この作品では、スクリャービンは様々に変化するテンポを用いているが、それは指示のあるところ以外では変化してはいけないということであろう。しかし、記譜に不備があり、テンポを元に戻す指示などが欠けているところも多いため、解釈が割れるところもある。(続)

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