
この時期は梅雨の後期で湿気が多く、本格的な夏に向けて陽射しも強くなる時期です。
湿度が高いため、曇っていても熱中症になりやすいので油断大敵!
特に鼻ぺちゃのワンちゃん、ネコさんや、心臓・腎臓に持病のある子達には、これから秋までの間は今まで以上に呼吸状態に注意を払ってあげなければなりません。
では早速、熱中症に関する看護師 Hiromiさんのコラムを。
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私の出身地の南相馬市では7月に「相馬野馬追い」というお祭りが行われます。
馬が好きな私は子供の頃、7月が来るのを毎年楽しみにしていたことを思い出します。
ですが近年の酷暑の影響で、開催中に熱中症になる人も馬も続出していたこともあり、暑さ対策として、今年から5月に開催が変更されました。
見に行ってみると、5月ということで日差しは強くやや暑さを感じましたが、風もあり過ごしやすく、いつもは全身汗びっしょりになっていた馬達もあまり汗をかいていないようで、安心して見ることができました。
実際に例年より人も馬も熱中症の件数はだいぶ減ったそうなので、開催時期が変更になって良かったと思いました。
熱中症は5月から増加し7〜8月がピークです。近年の異常な暑さは私たちの想像を超えてくることがあります。
皆さんの愛犬愛猫を熱中症から守る為に、予防と対策をしていきましょう!
●熱中症の予防と対策
≪飼育環境≫ 室内の温度、犬は18〜26℃。猫は27〜28℃。湿度は50〜60%が目安です。 風通しを良くして、犬や猫達が自由に居場所を選択できるようにして下さい。 屋外の場合には、日陰のある風通しの良い場所を選び、しっかり給水できるようにして下さい。
≪車内≫ 直射日光が当たらないようにし、必ずエアコンを使用して下さい。 活動的な子や興奮しやすい子の場合は熱中症のリスクが高くなりますので注意しましょう。 またキャリーケースの中は熱がこもりやすい為、移動中はこまめに様子を確認し、状況によっては保冷剤を中に入れるなど工夫をして温度管理をして下さい。 もちろん、動物を車内に置き去りにしてはいけません!
≪お散歩≫ 朝夕涼しい時間にお散歩をする。体高が低い犬達は地面からの照り返しを受けやすく、私たちが思っているよりも暑さを感じています。 足裏を火傷する危険性もあります。お散歩前に路面の温度を気にしましょう。 また、お散歩時の熱中症予防として最近はさまざまな冷感グッズが販売されていますので、活用し工夫しながらお散歩を楽しみましょう。
≪水分摂取≫ 特に腎臓病などの持病のある子や高齢の子は脱水しやすいですから、あまり水を飲まない場合は缶詰やパウチ タイプなどの水分が多く含まれているフードを利用し、水分を取らせるようにしましょう。
●熱中症の症状と応急処置 症状は「口を開けて激しい呼吸」「よだれ」「目や口の中の充血」「食欲がない」「体が熱い」「嘔吐」「下痢」さらに悪化すると「吐血」「下血」「血尿」「痙攣」「チアノーゼ」などがみられ大変危険な状態となります。 熱中症が疑われる症状がみられたら「すぐに水を体にかける」「水で濡らしたタオルなどで体を包む」「涼しい場所で風を送る」「喉側の首、脇の下、鼠径部を重点的に冷やす」などの処置をして、すぐに受診するようにして ください。
犬や猫は人と違い体全体で汗をかいて体温調節することが出来ません。
体調の変化を見逃さず、この暑い時期を乗り越えましょう!
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