中学生の頃の思い出。 叔父が結婚し、奥さんの実家へ連れてってもらえることになり、生まれて初めてむつ市に行った時のことです。 およそ48年前の道路事情で、津軽からむつ市まではとんでもなく遠かったはず。
そこで驚いたのは家の目の前が海! そこの子供たちが家から水着で目の前の海に入るという、見たこともない光景。 「われは海の子」の歌のまんまでした。
で、その海のおかげで、夜中に波の音で全然眠れなかったのも覚えています。 子守歌にはならなかったなぁ。
さて、そこのおばあちゃんが作ってくれたのが写真によく似た食べ物でした。 見たこともない組み合わせに味も想像できなくて、食べたのかどうかも覚えていません。 写真は津軽の郷土料理で「ねりこみ」と言います。 当時おばあちゃんが作ってくれたのは、こんなのに鮭か何かの魚が入っていたような・・・。 下北でも津軽に似た食べ物があったのでしょうか。
私の母はこれを食卓に出したことはありません。 母が好きじゃなかったのか、父が好きじゃなかったのか。 だから私は大人になってどこかで食べたことがあって、名前もその時知りました。 しかも昔のおもてなし料理だったことも。
むつのおばあちゃんは、私たちを歓迎してこれを作ってくれたんですね。 そうそう、津軽にはない「べごもぢ」も作ってくれました。
先日青森県の広報に作り方が出ていたのでチャレンジ。 薄味のお醬油だしは砂糖入り、片栗でとろっと餡、それに野菜の組み合わせはやはり不思議でしたが、結構好きなほうでした。
これを食べて、子供のころ初めての親戚の家に泊まったことを思い出したのでした。
2020年10月12日の日記
|