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ILCE-7M4 1/250sec F5.6 ISO200 -0.3EV

管理人
ふたご座流星群2021は奇跡的に冬型の気圧配置とはならず、揖斐谷から撮影することができた。
こんなことは何年ぶりだろうか。

満月に向かう月が邪魔をして、12/14は2時頃から、15日は4時近くになってようやく月明かりの影響から逃げることができた。
両日とも満足して撮影できた正味時間は、月が沈んでからなので、本当に短かった。

揖斐谷からの撮影は、12/13の21時半から12/14の5時半まで8時間、12/15の0時から同日5時までの5時間、合計13時間だった。
今回の私のテーマは、月があってもなくてもしつこく撮影すること。
たいした力量も知識も経験もない私から、しつこさを取り除いてしまったら何も残らないことは、自分が一番よく知っている。
ともかく粘り強く継続することのみ。
とくに流星群撮影は偶然の産物以外の何物でもない。
宇宙の大きさ、無限の虚空の前に人の力なんてしれている。
宇宙そのものの大きさを、これでもかと受け止める「行」のようなものにも思えてくる。

撮影カメラは
α7M3 + FE 14mm F1.8 GM
α7RM3 + FE 12-24mm F2.8 GM
の2台体制。
いずれも赤道儀で追尾撮影。
バッテリーは外部電源を用意して、連続20時間でも大丈夫という体制。
煌々と照らす月をレンズに入れないようにして、人間の眼にも月光が入らないように手で遮って、じっと流れるのを待ち続けた。

猛烈な寒さは予想をはるかに上回り、初日は結露するより早くカリカリに霜が下りていた。この身が凍り付くのではないか、と思うほど。

いくつも勉強になることがあったが、それについては改めて当ページで備忘を残すこととしたい。

千載一遇のチャンスと思われたペルセ群が完膚なきまでに惨敗したことを思うと、条件に恵まれないと思われたふたご群が一定の結果を残したことなど、わからないものである。

こちらの思惑でなんとかなるようなものではなかったことを、改めて痛感した次第である。

αアカデミーの皆さんの成果はいかがだっただろうか。
ふたご群は極大の半日後に注目すること、極大時刻が昼間の年はその夜の動向を注視すること、この動向も後日備忘録に記しておきたい。

次は年明けのしぶんぎ群。
猛烈な冬型になりませんように。