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夢の中で会えるでしょう

高野寛 対談集

夢の中で会えるでしょう
高野寛

2018年10月10日発売
B6サイズ・176ページ
定価(本体1,000円+税)
ISBN978-4-902744-93-4 C0073
カバーイラストレーション 青木俊直


ミュージシャン・高野寛が、緒川たまきと共に司会を務めた伝説的バラエティ番組『土曜ソリトンSIDE-B』。
その放送から20年を記念して番組の雰囲気で行われたトークイベント「夢の中で会えるでしょう」の模様を、熱気そのままにまとめた対談集。
ボーナストラックとして、のんとの語り下ろし対談も収録。

ホスト:高野寛 
ゲスト:緒川たまき、Bose(スチャダラパー)、いがらしろみ、高橋幸宏、片桐仁、コトリンゴ、のん


「ソリトン、観てました!」今まで何度、この言葉を聞いただろう。『土曜ソリトンSIDE-B』は1995年4月から1年間、NHK教育テレビ(現・Eテレ)で放送されたトークバラエティ番組。僕は緒川たまきさんと2人で司会を務め、毎週エンディングで弾き語りをした。タイトルにある〈SIDE-B〉は、レコードのB面のこと。A面、つまり主流のカルチャーに対抗するカウンター、平たく言えばサブカルをテーマに扱った番組、と言っていい。
 あれから20年が過ぎた2016年、「ソリトンの雰囲気で、トークライブをやってみませんか」という提案をいただいて迷わず快諾した。あの頃はトークが苦手だったけど、弾き語りのライブや大学教授の現場で鍛えられて、最近は随分お喋りになった。今、会いたい人をゲストに迎えた一夜限りのトークならきっと、脱線やハプニングも含めて、楽しくできる確信があった。SNSでの僅かな告知にもかかわらず、緒川たまきさんゲストの初回のチケットは、即日完売御礼。あれから20年以上過ぎても、根強く熱いソリトンファンがいることをひしひしと感じながら、全6回のイベントは大盛況の内に幕を閉じた。
 トークライブを書籍化するアイデアは、イベント開始当初から温めていた。会場にくることが叶わなかった皆さんのために、リアルタイムで番組を知らなかった方にも楽しんでもらえるように。そして、あの日会場で一緒に過ごした貴重な時間を焼き付けておくために。
 巻末には〈ボーナストラック〉として、のんさんとの語り下ろし対談も収録、まるでパズルの最後のピースみたいに、過去と未来の環が繋がった。東京・吉祥寺の片隅で密やかに、時に笑いに包まれながら、熱く繰り広げられた語らいの宴の記録、楽しんでいただけたら幸いです。 
1995年-2018年 高野寛(「はじめに」より一部抜粋)

◎高野寛(たかの・ひろし)
1964年静岡県生まれ。1986年高橋幸宏、鈴木慶一主催のオーディションに合格したことをきっかけにTHE BEATNIKS のツアーにギタリストとして参加。1988年シングル「See You Again」でデビュー。1990年「虹の都へ」「ベステンダンク」がヒット。1995年〜1996年トーク番組『土曜ソリトンSIDE-B』(NHK教育テレビ、現・Eテレ)で司会を担当。ソロ活動だけでなく、ギタリスト、プロデューサーとして多くのプロジェクトに参加。pupa、GANGA ZUMBA、Nathalie Wise 等、バンド活動も精力的に行う。2018年デビュー30周年を記念したベストアルバム『Spectra 〜 30th All time & Collaboration Best 〜』を発表。著書に写真集『RIO』(mille books)、『ここはどこか』(角川書店)、『いつのまにか晴れ』(CBS・ソニー出版)などがある。


*サンクチュアリ・パブリッシング扱い