2009年3月21日 (Sat)

高岡の風 春の南風

晴れ(高層雲ややあり、高気圧のため積雲できず)
南南東のち南南西のち西南西 3~7m(太陽とともに風向き変わる)
ソアリングできる時間帯 11時半~6時(6時間)(中だるみなし)
高度 900m位
リフト +4.9m以上  シンク -4.3m以上
アウトアンドリターンの範囲 TO中心に3km弱、多数のフライヤーは、1.5km以内
フライヤー 25人位(ハング3人 ビジター10数人)
アクシデント トップ沈1件

ワガの翼端タッチとスパイラルランを安全・確実にするため、
スパイラルの回転半径・回転速度・沈下量に気を配って練習。
地上の目標物(吹き流し、電柱など)をみながらスパイラルすると
自分がほしい回転半径になっているかどうかが良く分かる。

2人のフライヤーに、頭上安定とローリング・ピッチングについての話をする。
ベテランフライヤーに怒られるかもしれないが、何百人かフライヤーを見てきて、
頭上の位置が分かっていると思われるフライヤーは、1~2割かなと思う。
私が考えている頭上とは、グライダーが『自立安定』する場所。
頭上が分かっているかいないかは、テイクオフを見ているとよく分かる。
TOの風が難しくなればなるほど、そのフライヤーがどのくらい頭上が分かっているかがはっきりしてくる。
頭上が分かっているフライヤーは、風が多少乱れていても、
その位置にどこからでも、グライダーをコントロールして持ってくることができる。
頭上が分からないフライヤーは、グライダーコントロールができない。
まずは、頭上(自立安定)の位置を知ること。
次は、そこへどうやってコントロールするか、その方法をグラハンなどの練習で身につけること。

正確に風を読み、正確にグライダーをコントロールすれば、アクシデントは確実に減ります。

この日は、春らしくジャブが多く、3度やや強い風のパンチをくらい、3割ほど潰されました。
潰されないようにコントロールして飛ぶことと、潰されても
安全に回復させる方法を日ごろから練習しておけば、多少の乱流でフライトしていても安心。
私の10年間の高岡のフライト経験では、+7m以上のサーマルに
出会ったことは、1度しかありません。
春(3月~5月)は、高岡でも+6m台のサーマルが1日何本かでます。が、
経験から、高岡は7m以上のサーマルは、99%発生しないと思っています。
だから、少々厳しいサーマルに遭遇しても、安心してコアを攻めています。
高岡は、本当に安心して飛べるエリアです。
それでも潰されて落ちかけたり、山沈してしまう場合は、
技術以上のコンデションで飛んでいたり、技術以上のグライダーに乗っている人です。
 
今年の春も、全国のどこかで必ず大けがをする人が出ると思います。
本当は、気軽に注意しあえる人間関係だとよいのですが。
どこのエリアも、ベテランに注意することは難しいと思います。
 
春の風は、特に『非情』です!!!


2009-03-21 15:01 in パラグライダー #