気になっていた山道を少し直して、TOに上がると12時20分だった。TOには1~3mの弱いアゲンストが安定して入っていたため、とりあえずエッジでサーマルソアリングをすることにした。12時50分にテイクオフした後弱いサーマルを追いかけてサーマルさんと対話していると、次はあっち次はこっちと次々にリフトを教えてくれたため、1750mまで上昇することができた。久しぶりに見る雄大な景色だった。カメラを持っていなかったため、私が見た景色を見せることができません。
『 考えるな! 皮膚で感じろ! 』
(考えていては、ベストな瞬間を逃すことも多い。風がささやく小さな声や「バカもん人間ごときが!」と怒鳴ってくる大きな声の優しくも厳しい声の意味を瞬時に理解し、正確なグライダーコントロールをすることは難しい。ブレークラインと脳がつながった手の皮膚感覚は非常に重要だが、それと同等又はそれ以上に重要なのが腰・背中・太ももの裏・わき腹・アクセルラインとつながった足裏など全身の皮膚感覚から自分が接している風の状態とその周辺数十mから数百mの風の状態を正確に瞬時に判断し、風の一部に溶け込むような飛び方ができると表現できない深い快楽の世界に入ることができる。
アクロはグライダーとの一体感を極めてゆくことに快楽が深まってくるように思うが、サーマルソアリングやクロカンは風や地球との一体感が深まってくるたびに快楽の深さも深まってくるように感じる。
人間関係同様、相手の立場にどれだけ立てるか、風の立場にどれだけなれるか、自分の立場だけから見ていたのでは、永遠に真理に近ずくことはできないように感じた。
今日のサーマルとの対話より)
高かったので、高岡十字クロスを狙うことにした。
TOの風・・・11時過ぎホロからアゲンスト1~4mに変わり、安定したり弱ったり
繰り返しながら1時頃から南2~5mで安定してアゲンストが入る。
1時頃~4時頃 南のち南西 2~6m 3時半以降2~3mで安定
ソアリングできた時間帯・・・11時過ぎ~4時過ぎ 5時間
高度・・・1000~1750m ブルーサーマル
アウト&リターン・・・TOから2~8km 南:太平洋 北:錦山ゴルフ場 東:吉良ヶ峰など
高岡十字クロスを狙ったが、西は短く南はぜんぜんだめ。
サーマル・・・アベントサーマルのような、絹ごし豆腐のような滑らかな舌ざわりだった
トップラン・・・6~7人(エレガントな人からハーネスランディングまで色々)
ライトグリーンのデルタ2さんは、トップラン初体験と言っていた。3時50分頃丁度TOの車の台数分の人がそろったため、全員で車を下ろすことになった。
今日は、タケさんの車高が高いハングの車を降ろした。山道を走っていると、道の上に張り出した枝が、少なくとも3か所以上積んでいるハングに当たるように感じた。放置すると枝は伸び、その重みで更に下がってくる。車高の低い車で走っていると気づかないこと。
「 視点が変わると、気になることも変わる。 」
数年先のことを考えると、どうすることが良いことなのかは明白。近いうちにひと汗流すことにしよう。
フライヤー・・・20人位(ハング4人 ビジター10人位)
北海道・広島・愛媛など
一番多い時は、16機飛んでいた。
アクシデント・・・なし
なしだったが、ピュアが右翼1mほどの複雑なクラバットに入り直せないため、河原にランディングした。クラバットの原因は、TO周辺のリッジ近くを飛んでいるとき急に近くをグライダーが横切ったこととブローが重なった乱流の中を通過したため右翼が半分潰され、回復したときはクラバットしていたとのこと。
グライダーを潰されにくくする対策は、高性能機の場合他のグライダーが自分のアゲンスト側を30m以内で横切った時は乱流でグライダーが一時的に潰されることが予測できるので、ブレークを少し引いてグライダーを硬くし、その衝撃に耐えるようにしておくと効果がある。人間が殴られると分った瞬間に歯を食いしばり腹筋や体の筋肉を固くして防御することに似ている。