2012 03月 10日

震災のあったあの日


昨年の3月11日、午後2時46分
そう、東日本大震災が起きました。
その時、私は中山にいました。
揺れ始めた時さほど大きな地震とは思いませんでしたが、徐々に大きく揺れ始め振動はさらに強く揺れ続けました。
カフェのお客様の安全を考えドッグランに誘導し、厨房の棚を押さえていたのを覚えています。
停電になり何の情報もなく、店内の本棚や厨房の食器類を片付け、犬舎の子供たちの様子を確認し、携帯も繋がらないのに何度も何度も電話やメールで大河原と名取のスタッフ達の安否を取り続けました。
外は雪が降り始め吹雪いていました。
そんな時、実家の姉からのメール。
「津波で家が流され、母と避難所へ避難している」と。
状況がのみこめず、何の冗談かと思っていました。
夜になり大河原へ帰ろうと帰路へ着きましたが、通常車で40分の距離の帰路が3時間かかり家へ辿り着きました。
もちろん停電でまっくらな状態。
キャンピングカーに乗り込みニュースを見て津波が現実であると把握したのです。
大河原のスタッフ達は、当時生まれていた子犬達に物が落ちてこないよう棚を押さえ、犬舎の子供たちをいつも通りお世話をしてくれていました。
幸い、大河原と中山は被害は少なく済んでいましたが、名取の店舗は壁、天井が落ち、ガラスが割れ、ホームセンターということもあり、たくさんの商品棚が倒れ、まっくらな中閉じ込められていたそうです。
自分たちはスプリンクラーが回ったせいでずぶ濡れ状態のなか、まずはお客様のわんちゃんを避難させ、ケージに入っていた子犬達を車へ乗せて大河原へ避難してくれました。

震災から1年が経とうとしています。
テレビでは特番が組まれています。
津波を経験していない私達は津波で家族や家を無くしてしまった方々の気持ちを考えると、薄れていく記憶を呼び戻すためにも見なくてはいけないと、忘れてはいけないものだと感じています。
地震が起きるたび、もう駄目かもしれない、また津波が来るかもしれないと怯える事があります。
我が家の3頭の子供たちを亡くした事も思い出します。
助けてあげる事ができなかった。
今は苦しむ事もなく、天国で駆け回っている事でしょう。
有無を言わさず、津波で流され命を落としたペット達。
余震、停電、断水が続きストレスで亡くなってしまったペット達。
自然の脅威を思い知らされた1年前。
どうか、どうか忘れないで下さい。
経験した人も、経験していない人も。

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