家に帰って読んだ新聞で、パラリンピック・パリ大会 競泳男子50m平泳ぎ(運動機能障害)に出場した日本の鈴木孝幸選手(37)が、金メダルを獲得したことを知りました。 その29日付夕刊 東京新聞が、幼少の頃から鈴木選手に保育園の広場で遊び、プールで泳ぐことを勧め、健常者が多数派の社会で生き抜く力を付けてくれたとして「亡き里親へ 感謝の金」との見出しで、こう報じていました。 「生まれつき両手足欠損の障害があり、1歳ごろから小松洋さん(里親)の元で暮らし始めた。幼少期は生活の一つ一つが挑戦。3本の指でスプーンを持つこと、はさみを使うこと…。小松さんは『できることは自分で』と見守り、心から褒めてくれた」と。 里親の小松さんは、前パラリンピック東京大会での鈴木選手のメダル獲得の喜びをともにし、パリ大会を前にした一作年 89歳で亡くなられたそうです。 障害に負けるなと励まし続けた小松さん。その期待に金メダルでしっかり応えた鈴木選手。両者から、大事なことを教えられたような気がしました。