「900~1600m 3~5km 7時間以上
朝から太陽の光が降り注ぎ快晴。今日は11時頃にTOに上がろうと思い登山道を 走っていると、高知新聞の記者から電話があり、新聞記事のことで色々長話をしてし まい結局11時半頃になってしまう。風はすでに正面3~7m入っており、いつでも サーマルソアリングができる状態だった。南の50~100km位前方の太平洋上で は、雄大積雲も発生しており、またTOの空気が妙にやや冷たく、大きなサーマルの 発生を予感させた。TOではすでに3人の人がスタンバイOKで、その後すぐ3人と も飛び立ち、20分ほどもすると順調に高度を上げ、3人とも1300mを越え、最 終的にはトランゴXCが1600mまで上げた。 すぐエッジで飛び立つつもりだったが、珍しくTOでおしゃべりしてしまい、12 時半頃の飛びだしになってしまったが、1400m弱まで上昇でき、春野方面のサーマ ル調査に出かけることができた。
TOの風・・・11時前~12時半 正面(南南東)~南東 3~8m 12時半頃~4時50分 正面に南東・南西混ざる 4~10m 強い時は、6~9mで安定してしまい、トップランをしようとして TOに近ずくと、ゴーという音とともにすぐさま50~200m 上昇してしまうことが多かった。2m位の黄色い東の吹き流しはほ とんど逆立ち状態で、激しく尻尾を振っていることが多かった。 3時半頃からはエリア内に美しい積雲ができ始め、6時頃までその 積雲の周期があちこちで見られた。雲底幅200~800m。
4時50分~5時半 正面及びやや南東・南西 3~5m 5時半~6時50分 正面 2~4m 7時でもソアリングできた可能性は高い。
ソアリングできた時間帯・・・11時前~7時以上かも(7時間は確実) 高度・・・900~1600m それ以上のサーマルもあったかも知れない。 サーマル・・・時間帯・場所・高度により色々な形があったらしい。
私がエッジでトップランをしようとした1時半から2時頃には、TOのアゲンスト 側のTOを中心とする半径1km以内の半円内の面積のうち、80%位がリフト面に なっており、何もしなくてもその辺を飛んでいると600~800mに上昇してしま う状態だった。スパイラルや大きな翼変形をせずに、ごく普通のパイロットのように ソアリングだけでトップランアプローチをしてみようと考え、シンク面を探して高度 を下げ、2回トップランをしようとしたが安全なトップランができず、結局、深い両 翼折を使って高度を調節し、TO中央で構えた人を避けランニングトップランをした。
アウト&リターン・・・TOから3~5km フライヤー・・・6人
飛んでいた一部の人のコメント ①グラジエントのオニキス +8m/sのサーマルを体験してしまい、コクゾウザンで怖い思いをして以来2 回目の怖いという恐怖心を覚えた。EN-C(DHV2)の中古グライダーに しようと思っていたが、まだ、DHV1~2でいいと本気に思った。
②トランゴXC 今日は3時間以上サーマルソアリングをし、ハゲ川(TOから3km)まで 何度も行くことができ、ハゲ山を越えて宇佐方面にも行きたいと思ったが、 戻って来れないだろうと思って行かなかった。
アクシデント・・・なしだったが、トップランミスで2人がグライダーを木に引っか けた。回収に15分ほどがかかり、ラインの傷や糸のほつれがあった。
(私のフライト)・・・のべ3時間位 ①12時半頃~2時頃 1時間半 サーマルソアリングとシンク探しのトップラン ②3時頃~5時半 1時半位 ワガの練習予定だったが、TO周辺の上昇風が予想以上に強く、ウイングオー バーでもなかなか高度が下がらないことが多かったため、苦手な左回りのバーチ カルスピンの練習などを5~6本しながら、風の弱くなるのを待ち、その後、 鯉のぼりタッチの練習を30分以上してあるコツをつかんだ。これからは、タッ チの確率がかなり上がるはずだ。
今日は、パラソルを差し込むテーブルへの穴開け作業と高度な技術の話をいくつ かした。例えば、 ①コンペ機がクラバットしたときの安全な直し方 2種類+α ②ローリング・ピッチング・ヨー方向を自在にコントロールするためには どうすればよいか? ③グライダーをコントロールするためには、何をどう使うか? 1:体重移動(体のどの部位を使い、どの方向に・どれだけの強さで・ どの位の速さタイミングを合わせればよいか) 2:ブレーク操作(右左のテンションバランスをどうすればよいか) 3:遠心力(自分で意図的に作り出した力で、必要な方向に必要な時間 だけコントロールする。アクロバットフライやーは、意識的 無意識的に使っている。) 4:作用反作用の力(空気をキャノピーで強く押すと「作用」、キャノピ ーは空気から瞬間的に同等の力で押し返される 「反作用」) 4の力のことは、まだ誰にも話したことがない。私は、作用反作用 の力を、リッジで速く上昇させたい時に時々使う。どうやって使うか はまたそのうち機会があったら話すかもしれません。
④失速させずにホバリングさせるためには、どんな操作をすればよいか? ⑤垂直降下トップランはどうすればできるか? などなど
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