「曇り1時半頃通り雨 3人フライト 700m位か?」
朝から曇り、昼前少し晴れ。サブランから見たTOの風は、12時半頃まで無風・微風のホロ・弱いアゲンストなどだったが、この時間を境にアゲンストが1~4m位入りだしパラ2機とリッジト機が1機飛び立ちソアリングをしていたが、1時半頃南東方面の山に雨の白い模様が広がり始めた。飛んでいた人も気付き、後何分飛ぶか考えて河原に移動したことだろう。多分フライヤーは、10人位TOにいたのではないだろうか?
私達の方は、清滝LDの草刈りと草のけを11時頃から12時過ぎまでして、井上さん宅でカニ汁やパンや新高ナシのデザートをプレゼントしてもらい、その後30分グラハンをしていると通り雨を見つけたためグライダーをたたんだ。 今日のレッスンは、左手が下がった間違ったライズアップを修正することと頭上まで一気に立ち上げるコツをつかむこと。両手でライザーをピンと張り、左手が下がらないように意識させ、水平方向を見させて、一気にチェストベルトを斜め下方向に引き込ませると、あら不思議、1本目から頭上近くまでライズアップができた。その後数回、私が後ろで補助をしながら繰り返していると、ついに頭上までのライズアップができた。 やったね! 「本人もチェストベルトによって引かれるお腹や手の感覚から、グライダーが来ている感覚が分った!」といって笑顔だった。 次の課題は、Aライザーを離しててグライダーを頭上にキープするするためのコツ、つまりどこでAライザーを離しどの程度ブレークを引けば良いかを修得すること。 離すタイミングは、私が声で教え、ブレークの引き加減は、今日初めてブレークラインのテンションという感覚を体験させた。この位のテンションになるように、ブレークを引くことと。風が強いと少し引いてもテンションがかかりやすく、風が弱いと多めに引いてもテンションが弱い時もあることを教えた。 次回2時間も練習すれば、多分彼は、フロントライズアップの基礎を習得し、歩き、必要な所で止まってクロスチェンジし、グライダーを失速させて降ろすことができるようになるでしょう。 成功した瞬間、彼は初めて自分でコントロールできたことに深く感動し、輝く笑顔を私に見せてくれることでしょう。 そして教えた私も、喜び、彼と握手しながら、次の課題「クロスハンドコントロール」に向かいます。 彼は、今日クロスハンドのコツを聞いてきたので、コツを言葉だけ教えておきました。 『腰と背中を主に使い、Aライザーとブレークは補助的に使うこと』と。
-------------------------------------------------------------------------------- フロントライズアップを速く修得させるためには、思い切りチェストベルトを前傾姿勢でひかさせて、頭上を追い越してAストさせ、そこから力加減を教えた方が早く上達しそうだ。始めから、理想の力加減を習得させようとしても、弱過ぎて頭上まで持ってくるタイミングをつかむまでに時間がかかる。 教えていると学ぶことの方が多い。 教えている人間は、教えられている人間以上に謙虚になり、練習生の体の使い方や心の動きにも気を配り、 『練習生が速く上達できない原因を常に科学的に考え、最短の練習で最高の技術を習得できるように』、教える人格を磨くべきだと感じた。
最近のパラを始める人は、10人スクールに入ってパイロットまで上達する人は3割位で、7割の人は何らかの理由で止めてゆくらしい。 もったいないことだ! P証まで行く人を倍の6割にすることができれば、その後もイントラと物品購入等で付き合う人が倍に増え、エリアもにぎわい、イントラの収入も2倍になるかもしれない。 イントラは、収入面からも練習生を速く上達させるテクニックを日々研究すべきだとも思う。 私が思う技術上達の1番のメリットは、フライヤーの死亡事故や重傷事故を激減させれることだと思う。 練習生でもベテランでも同じこと。 テイクオフやランディングについては、練習生の方が上手なことも良くある。下手なベテランが上手な練習生に教えていることがあるが、声も出さないがいいもしないがおかしくて笑ってしまう。そういうベテランは、自分の姿をビデオで見たことがないのだろう。一部のベテランの短所を書いたが、そんなベテランでも練習生よりはるかに上手なことがある。それは、サーマルソアリング。さすがに何万回と言うサーマル体験をしているだけあって、その辺の技術は、練習生とは比べ物にならない。(また独り言を言ってしまった)
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