富士登山日記その3
5合目を出発した私たちはかなりゆっくりとしたペースで6合目を目指しました。ガイドのゴーさんが7才のかなちゃんと共に歩いて下さいました。 時々別の登山者が登山道以外の所を歩いているときちんと指導しています。 先日の落石で亡くなられた人がいるだけにガイドさんやパトロールの人々は命を守るために懸命な姿がとても感動的でした。
そのうち雨はだんだんと強くなってきます。いくら山用のレインコートでも暑かったら・・・そのうちだんだんと寒いくらいに気温は下がってきます。 手袋している手もカジカンでくるのです。
夏休みに入っている為に登山客は多いです。午後1時に5合目を出発した私たち一行は歩けど歩けど中々付きません。 ずーと上の方に今晩宿泊予定の山小屋が見えます。しかしたどり着けません。
途中7合目でギブアップした人が予定していない山小屋へあひっていきました。
さすがの私も荷物の重荷が肩にくい込んで首まで痛みを感じます。 苦しいけど苦しいとは言いませんでした。そのうちにかなちゃんのリックも背負う事となりました。でも決してくじけまいとただひたすら重くなった足を1歩又1歩と前へ運びます。2本の登山用のステックがあったお陰で何とか1歩又1歩と前に足を進めることが出来ました。 75才のふみちゃんにとっても辛い時間が過ぎていきます。
7才のかなちゃんはと言うと同じツアーのおじさんのお陰で手を繋いでもらいながら時々お手々が冷たい。もう嫌だな~とつぶやきかなちゃんでしたがそれでも頑張りました。
7時頃周りは暗くなってきます。私たち一行はヘットライトを頭に頭につけて又歩き出します。雨も強く風も吹き出しました。 私はずぶぬれ2つのリックの重荷はもう限界を越えていたかも・・・・。
そしてやっとやっと夜の8時過ぎ私たち一行は本8合目の山小屋富士山ホテルに到着したのでした。そこは3,400M日本で2番目に高い山、北岳より標高が高いところまでやってきました。
私は到着するなりもう限界?前日も仕事が忙しくわずか3,4時間しか眠れない日々を過ごしていました。その為かそして高山病も加わってか激しい頭痛、肩こり、首の痛みで意識すら消えそうです。 ずぶぬれの衣類を着替えるのがやっと・・・。そのまま倒れこむように寝袋へ入り込みます。しかし寒さで震えが止まりません。何処からか他の人も低体温症の初期症状なのか寒さで震えが止まらない。とガイドに訴えている声が聞こえてきました。でも私はもう大丈夫このまま寝袋の中にいればそのうちこの症状は消えるから・・・と震えながら眠りつきました。 かなちゃんがさちこ先生カレーライス食べにいこうよ~と元気な声が聞こえてきました。しかし起きる事も出来ませんでした。 それから数時間眠り気分も回復していました。他に皆さんは眠りについています。私は静かに起き上がりアクエリアス500Mを1本一気に飲み干しました。今まで飲んだアクエリアスの中で最高に美味しかったです。
続きは又あした
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