久しぶりに思い出しました!
ちょっと言いにくいのですが、私たちが出逢って8~9年の長い間、私は彼女をうそつきなのではないかと
思うことがありました。話の中で、前に言ったことと今言ってることが180度違うことがあるのです。
たとえば「あの人ってワルだよ」と彼女が言ったとします。私は歳の割には何でも素直に受け取るほうな
ので(真に受けると言った方が正しい?)「そっか、あの人はワルなんだ」とずーっと思ってしまうのです。
たぶん死ぬまで。ところが次の日になると「あの人っていい人だね」と覆されるものだから「ええーっ、
どっちなの?」と私は混乱してしまうのです。ま、ポリシーのない私にも問題ありますが。
昨日は「白」と言ってたのに今日は「黒」と言ってるのと同じでしょ。これはきっと自分の聞き間違いだろう
としばらくは思うことにしていました。なんたって彼女は顔色一つ変えず堂々と言うのですから。
波風が立つのも嫌だし、人に合わせておけば無難だと思うほうなので。
でももしかしたらこの人はわざと違うことを言って、私がどんな反応をするのか試しているのだろうかと
疑ったりもしました。それにしても何のために? 私は彼女がさっぱり理解できず、やっぱりうそつきなの
かもしれないと思わずにはいられませんでした。
ある時同じような事があったので、思い切って「昨日はこう言ってたよね」と言ったらとても驚いて「えっ?
うそ!そんなこと言った?」と言うのです。驚いたのは私のほうです。なぜ昨日自分が言ったことを覚えて
ないのかと聞き返しました。すると「あの人ってワル」と言った後に「でもこんないいところもあるし、ちょっと
憎めないとこもあるし」なんて得意の頭の中のグルグルが始まるらしいのです。で、結果「いい人なんだ」
というところだけ私に言うもんだから誤解が生じることになっていたのでした。
ひどい時は、朝に言った事が夕方にはもう変わっている事もあるので、何度も言うようですがあまり変化
を好まない私にとっては、頭の切り替えが大変なのです。最近は「また変わったんだな」と思えるように
なりましたが、それでも時々確認しないととても不安になります。
とはいえ、この頃思うのです。彼女こそ最も正直なのではないかと。最初に思ったことを一生そう思い続
けるということは、実際そっちのほうが無理があるというもの。人の気持ちも世の中もどんどん変わって
ゆく中、「これはこうだ」といつまでも思い続ける私のほうが不自然なのかもしれない。多少おかしいと
思いながらも一度口にしたことはなかなか訂正できない性格なので、すでに気持ちが変わっていても
気付かないことにしている私こそ「うそつき」なのかも知れない、と。
書いているうちにすごいことに気付いてしまった・・・。
これって結構ショック・・・・・・。