2013 05月 04日

[ NO. 234] がんばろう野田村 ....2011年5月1日記 .....


4月30日~5月1日の二日間、岩手県野田村の被災地で演奏してきました。
久慈市に住む友達が、隣村の野田村の人たちにサエラの音楽で元気になってもらいたいので来てほしいという連絡をもらい、村議会議員の山田陽子さんが準備をしてくれました。
避難所の「米田公民館」「えぼし荘」「野田小学校」「野田中学校」そして「役場前」の5か所です。

肉眼で見る被災地は言葉にならないほど悲しい景色でした。
それでもここは37名の行方不明者がどこよりも早く見つかったため、復旧作業に早く取り掛かることができてまだいいほうですと言われました。

道路は通行できますが、その両脇は土台が残っただけの家のがれきや塩害で茶色くなった庭木、ボロボロの車などが延々と続いていました。

被災した方々は同じ場所で何家族も一緒に寝起きをともにし、その生活をしてるだけでもきびしいのではないでしょうか。

私たちの演奏を本当に喜んでくれるのかどうか、実は不安でした。
あの状況を見たら、それどころじゃないと言われても仕方ありません。
でも一人の方が「歌っこ聴くの何十年ぶりだべなぁ」と嬉しそうに言ってくれたのです。
「そうだ!そういうことなんだ!」余計なことは考えずいつものように一生懸命演奏することが私たちの使命だと思い直し、それからは二人とも夢中でした。

少しずつ手拍子する人や、口ずさむ人が増え、どこの避難所も最後は「アンコール~!」で盛り上がるほどに。
心がほぐれた証拠でしょうか。

演奏後は一人ひとり握手をしてお互い元気で頑張りましょうの声を掛け合い、中にはあの日のつらい状況を話してくれる人も。
でも、また頑張るからね!と自分に言い聞かせるように言ってくれました。

昨夜遅く、ボランティアをしていた方から「たまたま役場前での演奏を聴き、青空の下、被災地であることを一時忘れていました。うたの力はすごいです」というメールをいただき、一気に肩の力が抜けました。

目の前ががれきだらけの役場前、そこで演奏したことは一生忘れないでしょう。
元気になった野田村を見に、また来てくださいね!と言われてお別れをしました。
また行きます、野田村へ。
被災された皆さん、ボランティアの皆さん、くれぐれもお体に気をつけて頑張ってください!

※4月30日に久慈グランドホテルで開催された「サエラチャリティーライブ」の義援金は250,013円でした。
この3回の義援金の合計は507,273円。本日全額アミューズ募金へ送金いたしました。
ありがとうございました。


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