2007 03月 29日

すてきな学生たち


先日、お台所に立っていると
大学生の息子が「ゼミの卒業パーティーをするからハンドミキサーを持っていっていい」というので、はて何に使うのかしらといぶかしげに思い聞いてみると
「ケーキを作ろうと思ったんだけど大変そうだからスポンジを買ってクリームだけ飾ろうと思って」と言ったので
「ふぅ~ん」と思いながら貸してあげました。

ハンドミキサーは年に数回ケーキを焼くときは なくては困るものだけど、今日明日ケーキを焼く予定もなかったのです。

その夜、ゼミのパーティーから帰ってきた息子に「ケーキはどうだった。クリームは上手く飾れた」と聞くと「シーフォンケーキを7個つ円に並べて、果物とクリームで飾ったら すごく豪華なケーキなって受けたよ」と。
最近の大学生も中々やるじゃないと微笑ましく思いました。

それから2,3日たった土曜日の朝のことです。
末息子の部活のバザーに出品するチョコレートケーキを焼こうとオーブンを温め材料を計っている最中に、上の息子から まだハンドミキサーを返してもらっていないことを思い出しました。
まさかミキサーが家にはないとも思わず準備を始めてしまったので まずは息子の部屋に探しにいきましたが、見つけられません。
息子はすでに出かけていましたので電話をかけると「ごめん! 洗いもの全部 研究室においてあるわ」

あらま、どうしましょう。
土曜日の朝9時にお隣りにハンドミキサーを借りに行くのは気が引けます。
高いものではないといっても家にハンドミキサー2つは要りませんのでスーパーに買いに走るのも躊躇します。

そこで昔、学生時代に使っていた手回しのミキサーを何十年か振りに棚から出してみました。
ふつうの泡立て器でシャカシャカするよりはずっと良いはずですから、ほんとによく取ってあったわと自分に感心しながら。

その手回しのミキサーでも卵2個の白身を角がピンと立つまで泡立てるのに30分もかかってしまいましたが、チョコレートケーキは 今までにないほど美味しそうに焼けました。

この息子のルーズさにはちょっと腹が立ちかけた私ですが
ケーキも無事焼けたことだし、もう一つ
息子の部屋でミキサーを探している時に 昨日持って帰ってきた紙袋に可愛らしい花束とある物を見つけて にんまりしてしまいました。

この花束は息子が貰ったものではなく
卒業生が1人欠席したので、本人も気づかないうちに息子の紙袋に紛れ込んでいたのだわと想像しました。

そしてもう一つの物というのは
「日本一の司会者」と書いた襷(たすき)でした。
家の息子はこういう役まわりなのね と可笑しくなってしまったのです。

上の画像がその時の花束です。
今の若い子が選んだ花束、どこか違います。
輸入されたお花ばかりのようで名前もわかりません。
でもとてもすてき!です。
今の学生たちのセンスを見直したのは言うまでもありませんでした。

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