2010年4月29日 (Thu)

み~んな素敵な方ばかり!(終)



ほのぼのとあたたかいステージとなった第2部が終わり、最後は、アンジェラ・アキさんの「手紙」を皆さんと歌い、木村カエラさんの「バタフライ」を覚えて帰るという合唱タイムでした。

伴奏は、マダムン宅もお得意さんとなっているらしい某局にお勤めのチャーリーママさん、即興ピアニストというカッコイイ!もう一つの顔を持っていらっしゃいます。

ステージにはチャーリーママさん率いる合唱隊(職場の花と思われる若い二人の同僚の方とマイミクのえんぞ君)、そして、うめはらなかせのお二人も上がってくださいました。

ここで私は、残念なことに、コンタクトレンズがずれて目が痛くなり、「手紙」の合唱に参加できなかったのですが、ベアさんの計らいで、どなたかの可愛らしい子供さんも二人、ステージに上がって歌ってくれて大いに盛り上がったそうですよ。

会場に戻ってくると、学生時代合唱部だったマダムンの先導で「バタフライ」の練習、いえ、特訓が始まっていました。

この歌が難しくて、みんな、ちょっとやそっとでは覚えられず、私も情けないやら可笑しいやらでその場は口をパクパクごまかしていたのですが、不思議なことに、家に帰って10日もたった今もまだ、ふと気がつけば「バァ~タ、フライ~~」と口ずさんでいます。
特訓は無駄ではなっかたと思うわ、マダムン。
新しい歌のプレゼントをありがとう。そして総合プロデュースお疲れさまでした。本当に本当にありがとう!!!

朗読劇、昼食、歌のステージ、合唱と3時間半の第1回わなびー祭、これにて無事終了しました。
大成功!といっていいでしょう。皆さんお疲れさまでした。
遠くから応援してくれたみなさんもあとがとうございました。
お陰さまで関西の旅を満喫でき充実感でいっぱいになりました。感謝。


最後に、プログラムの後書きに寄せたタバスコさんの言葉をご紹介させてください。


I wanna be… あなたは何になりたかったですか。

小さい頃に夢見た未来に、私たちはもう既に来てしまいました。
あなたの夢見た未来は、そこにありましたか?
夢の意味も、またその意味のなさもしりました。

それでも、まだ「夢」ということばをすっかりあきらめきれない私たちがいました。
そんな私たちがこごみさんの呟きにはっとさせられたのかもしれません。
こごみさんの「I wanna be…」に、忘れかけていた「I wanna be…」を思い出したのかもしれません。

こごみさんに演じる夢を見続けて欲しいと私たちは思いました。
そんなこごみさんを見ることが私たちを励ますだろうと。
無限に見えた未来、無限に思えた夢はもうなくても、夢を見続けたい。

そんな願いをこめてこのプロジェクトははじまりました。

ささやかな私たちの夢が、ここにささやかに花開くことを祈って。
まだ未来が続いていることを信じて。
       

(おわり)


2010-04-29 00:33 in ちょっとすてきな話 #

み~んな素敵な方ばかり!(4)


私がマダムンと出会ったのは2001年か2年のこと、そうかれこれ10年も前になるんです。

あの頃マダムンのHP「レモンハウス」で最初に知り合ったのが、ひるちゃんとアガサさん(今回はお祝い事とかさなり来られず残念がっておりました)でした。そしてwahouさん、ルパさん、kontaちゃん、やっちゃん、ゆんちゃんとこごみん、タバスコさんのお名前もレモンハウスで知りました。

あれは2003年だったのかな、こごみんのお嬢さんが中2で、転校した学校に馴染めないようなことを書いていた時から、私は一方的にこごみんのことを知っていたのです。



さて、緊張の中にも決然としたこごみんの朗読劇が感動のうちに終わり、リフレッシュタイムのランチとなりました。テーブルにはあいりママさん手作りのお惣菜が次々と並べられました。

ランチといえば洋食をイメージしていた私はちょっとびっくり、でも緊張のため(いえ、ダイエットのため)朝から飲み物しか取っていなかったので和食がとてもありがたく、卑しいくらい沢山、お腹いっぱいになるまで食べました。その様子は飢えた子猿のようだったと思います(笑)

ランチタイムの後は、お客さまも全員前に出て、一人ずつ自己紹介をすることに、、、、なっていたんですね? 
知らなかった私は、わぉ!汗汗でした。でもこの時間もとても良かったんですよねー。

今この朗読劇を見て芝居に興味を持ったと語った人、こごみんとの不思議な繋がりを明かしてくれた人、照れながら同居人と呼ぶ連れ合いを紹介してくれた方もいましたね(誰とは書きませんが)。

その中でPCはされず もちろんmixiも知らないという こごみんの友人がご夫婦で壇に立ち
「中学時代、美術部にいておとなしくて目立たなかった自分が、友達のこごみんに人出不足の演劇部に駆り出されて、以来自分も高校、専門学校時代と演劇にのめり込んだ」というエピソードをお話してくれて、こう文章にするとなんでもない内容に思えるかと思うのですが、お友達のお話を伺って、やっぱりこごみんは中学時代から演劇をやっていたんだとか、こんなしっかりした学校の先生のようなお友達もいたのねぇとか(こごみんの友達はゆんちゃんしか知らないもので、、、)、ご主人もよくいらしてくれたわ、いつもこごみんのこと話してらしたのかしらなどと思いましたよねぇ。。

みなさんもまさか一人ずつ前に出て話すことになるとは考えてもいなかったと思うのですが、どなたのお話もそれぞれ味があって、またマダムンが上手にフォローしてくれたので、みなさんのことがわかって、とても良かったですね。有意義な自己紹介タイムでした。


さてさて自己紹介の後は、いよいよ第2部 酸いも甘いも乗り越えた大人の(アイドル)ユニット「うめはらなかせ」のライブがはじまりました。



大阪で毎月のようにライブをされている ギター&ボーカルのうめはらさん(ウハメラさん男性、56歳だそうです)とボーカルのなかせさんことベアトリーチェさん(女性、うめはらさんよりちょっとお姉さま)です。

この日の演奏された曲は全部で8曲でした。

・「We Are The Champions」QUEEN 
いきなりあのクィーンですよ、もうびっくりして吹っ飛んでしまいました。ベアさんのリズム感のいいこと、ほれぼれしました~~。

・ふじの山
「あ~たまをくもの上にだ~しぃ」で始まる ふじの山 久しぶりに聞き、懐かしさがこみあげてきました。日本の歌は言葉が美しく、とてもいいものですねー。

・からたち野道
この歌は知りませんでしたが、ベアさんが美しい声で歌われるとからたちの道が見えるようなんです。


・「Let it be me」 Everly Brothers
古い映画で使われた曲ですよね? これまた良かったです。


・「キジュン」「訪問看護」 オリジナル 
ウハメラさんのオリジナルだそうです。歌詞にぐっとくるものがあり、涙を浮かべてきいていらした方もいました。

・Suzanna 
フォスターの曲です。軽快な曲に楽しくなってきました。


・「livin' On A Prayer ボン・ジョビ
おぉ、このお二人はボンジョビまでレパートリーに!

MCがまたよかったんですよね~。知的で温かいベアさんのお話に客席までほのぼのしてきました。素敵な40分、いいライブでした。(つづく)
2010-04-29 00:30 in ちょっとすてきな話 #

2010年4月23日 (Fri)

み~んな素敵な方ばかり!(3)


開場の11時半頃になると続々とお客さまがいらして開演時間にはほぼ満席となっていました。

しかしながら京都大阪方面からのJRが、あろうことか、沿線火災のため止まっているとの連絡を受けて、スタッフがバタバタしておりました。

そんな中、私は京都のみっこさん(ルパさん)と6年ぶりの再会をはたし、少し遅れるとメールが入っていたひるちゃんもなんとか間に合い、ほっとしていました。

止まってしまった電車に乗っていらした方々はどんなにかやきもきしたことでしょう。この火災の消火活動のため13本が最大約1時間35分遅れ、約1万3500人に影響が出たそうです。残念ながらすべてのお客さまを待つことができずに、10分遅れで開演となりました。

オープニングは私のピアノ バッハのプレリュードから始まりました。この曲は、2月に封切られた映画「人間失格」で大貫妙子さんが歌っていたグノーの「アヴェ・マリア」の伴奏曲だと頭にあり、今回はフットペダルを使い思い切り抑揚を付けたのでバッハらしからぬ演奏になりました。このオープニングは「朗読劇」の前振りですからお許しを、、。



暗転の中、戸川純の「玉姫様」が流れ、紫色のドレスにストールをまとったジョゼ(こごみん)登場!

「わっ。橋だあ」「わっ。海だ」「ジョゼ、窓閉めんかい!また苦しィなるくせに。遊ぶなって。阿呆」

「ああ。はじめてやなァ….」ジョゼは満足してつぶやき
恒夫は「もっと便利になってる車、あるデ」
「ちがう。旅行のこをアタイはいうてるねん。こんな綺麗な景色、はじめてや」「僕かてここは、はじめてや」

「あんたのはじめてとアタイのはじめてとは質が違う。アタイのはじめては中身濃いのんや。アタイ海みたん、これが二度目やもん」
「いばるなって。新婚旅行ははじめてやないか、どっちも」「ふふん」「ジョゼ、お前、誰かと旅行したこと、あんのか」
「ご想像におまかせします。アタイはもてたんやから。管理人とはちがう」「くそう」ジョゼが恒夫のことを「管理人」とよぶのは、とびきり上機嫌のときである。

(中略)

夜ふけ、ジョゼが目がさますと、カーテンを払った窓から月光が射しこんでいて、まるで部屋中が海底洞くつの水族館のようだった。

ジョゼも恒夫も魚になっていた。死んだんやな、ジョゼは思った。
(アタイたちは死んだんや)

恒夫はあれからずっとジョゼと共棲みしている。
二人は結婚しているつもりでいるが、籍も入れてないし、式も披露もしていないし、恒夫の親元にも知らせていない。

そして段ボールの箱にはいった祖母のお骨もそのままになっている。
ジョゼはそのままでいいと思っている。
長いことかかって料理をつくり、上手に味付けをして恒夫に食べさせ、ゆっくりと洗濯をして恒夫を身ぎれいに世話したりする。
お金を大事に貯め、一年に一ぺんこんな旅にでる。

(アタイたちは死んでる。「死んだモン」になってる)死んだモン、というのは屍体のことである。

魚のような恒夫とジョゼの姿に、ジョゼは深いためいきを洩らす。

恒夫はいつジョゼから去るか分からないが、傍にいつ限りは幸福で、それていいとジョゼは思う。

そしてジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同義語に思える。

完全無欠な幸福は、死そのものだった。

(アタイたちはお魚や。「死んだモン」になった)と思うとき、ジョゼは(我々は幸福だ)といってるつもりだった。

ジョゼは恒夫に指をからませ、体をゆだね、人形のように繊い、美しいが力のない脚を二本ならべて安らかにもういちど眠る。


はじめと最後を書き出してみましたが、こごみん(ジョゼ)と音響、映像、進行など何役もされていた演出のともりんさん(恒夫)のセリフの掛け合いが自然で本当に良くって、とても感動しました。

そして気がつくと泣いていました。

私はこの後に大事なお仕事、この朗読劇のラストを飾るこごみんの歌の伴奏があるのを忘れるほど、ジョゼの世界に入り込んでいたのです。

それでも、こごみんが台本を閉じ最後のセンテンスの朗読をはじめると我に返り上着を脱いで準備しました。



こごみんが歌ったのは、中島みゆきさんの「二隻の舟」です。

「難しいこと望んじゃいない、ありえないこと望んじゃいない」
「時流を泳ぐ海鳥たちはむごい摂理をささやくばかり」
「私たちは二隻の舟、ひとつずつのそしてひとつの~」

この二隻の舟は、ジョゼと恒夫のようでもありますが、私はこごみんと娘さんを思い浮かべずにはいられませんでした。

深い意味を持つすばらしい詞で、伴奏も難しかったです。

なんとか無事に?演奏を終えると暗転。 大きな拍手の中エンディング曲が流れ、こごみんと並んでおじぎをしました。

暗転―音楽―おじぎ、この一連の流れがとてもよかったと思います。

ともりんさん、照明のkontaちゃんありがとう! 

こごみん、本当に本当に素晴らしかったよ!

そして、お客さま、プロデューサー マダムン、タバスコさんはじめ、式子さん、うらないしさん、やっちゃん、ゆんちゃん、応援していてくれたみなさん、ありがとうございました!!(つづく)

2010-04-23 09:04 in ちょっとすてきな話 #

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