晴れ朝から積雲発生。午前中仕事の関係で、吾北の「633美の里」から帰ってくる途中、積雲が
発達しており、2~7ミリ程度の一時的な雨の中を7~8回通過して、11時過ぎ天王の自宅に帰っ
てくる。やはり、内陸部の山には雨が降りやすい。
エリア内にも積雲が発生し、2時頃までは比較的安全にフライトできていたが、それ以降はTOや
清滝寺上空にも3000m以上と推定される雄大積雲が発生し、テイクオフ後は、稜線から南に離れ
雲の切れ間の吸い上げがあまりない空域を、雲の発達に厳重警戒しながらのフライトとなる。
私は、1時頃から2時頃まで1時間ほどフライトし、TO上空の雲の吸い上げ力を調べるため雲底
800mまで上昇したところ、自分が考える安全上昇率を超えそうに感じたため、すぐスパイラルで
急降下した。ー10~12m/sのスパイラルをしていたはずだが、沈下はー5m/sほどだった。稜線の
北の風下側でスパイラルしていたため、600mまで高度を下げ、その後はバンクの大きい両翼端折
アクセルローリングで沈下させながら南に前進させ、TOの前に戻る。サットやウイングオーバーやループへの
アプローチ練習をしているとまた雲の吸い上げが強くなり、TOから1km位まで+2~4m/sの上昇
があった。 吸い上げから離れるため、二つの小さな積雲の間を通り南に移動していると、初めての
珍しい体験があった。それは、ふと右を見ると800m弱の雲底に4羽のカラスが私と並走して飛ん
でおり、左を見ると2羽のカラスが20mほどの近さで並走していた。稜線のリッジ面やその周辺に
カラスが飛んでいることはよくあるが、雲底のこの高度でカラスと接近して飛んだのは初めてだった。
この現象を、『カラスの知らせ』と判断した。カラスは、何を私に知らせようとしたかと言うと、
「この大小の積雲はいづれ巨大な積乱雲に変わり、エリア全体を包み込み、危険な乱流のウインド
ワールドに変わるので、安全な今の風のうちに降りておきなさい。」
エリア及びその周辺に巨大な縦長の積雲が発生し始めていたが、普段なら、雲の切れ間の安全な空域
に移動し、そのまま飛び続けているところなのだが、この時は気が進まず、その後すぐ清滝LDにラ
ンディングした。ランディングの風は、東~南東3~6m/sの風向・風速とも変化のやや大きい風だっ
た。その後超珍しく、その場で20分ほどグラハンをした。
その後も数人フライトし1時間以上フライトしていたが、それほど危険な風にはならなかった。
TOの風・・・南東系3~6mのち5~8m その後4時を過ぎると落ち着いたのではないか?
ソアリングできた時間帯・・・11時頃~4時以上か?(4時間以上)
(注意) 雲の吸い上げの強くなる場所・時間帯あり。
高度・・・雲底800mのち700m位か
アウト&リターン・・・TOから1~2km
フライヤー・・・15人位か?(ビジター半数 遅くなって、稲Mさんや高木さんたちも来る)
アクシデント・・・なしだったが、失速ハードトップランがあった。