2008年8月14日 (Thu)
■[ NO. 49 ] 暑いので、「ゾッとするお話」 ...... 2005年08月19日 の日記 ......そのとおりではありますが、私たちだけが見られていると思ったら大間違いです。 お客様を見ている人だっているのですから。 そう・・・、それは私です。 相棒はピアノを弾くにあたり、譜面も見るし位置的に横向きが多く、さらにアップライトになると客席に 背を向けていることもあるのであまり見る事もできませんが、なんといっても私はどんな時も真正面なの です。場内が暗く私にスポットライトが当たっていると、まぶしくてほとんど客席は見えない、と思うでしょ? そんな中でもギリギリ3列目くらいまでは私と一緒にライトに入ってて良く見えるんですよ、これが。 意外でしょ? 真剣に歌っていながらも視界に入ってくるものはどうしようもありません。あれは、あるホテルでの アトラクションで演奏した時のことでした。 こういう場合お客様は食事をしていることが多いのです。その日は中央が回転するテーブルにお料理が のっていて、1テーブル7~8人ずつ座っていました。ちょうど私のすぐ前のテーブルでも耳はこちらに、 それ以外は食事に集中しながら和気あいあいとステージが進行していたのですが、突然目の前の女性に 私は目が点になったのです。 会場は照明が少し落とされていて、例のように私にはスポットが当たっていたものですから、当然目の前 の女性ははっきり見えていたのです。その女性は私より少し年上の感じでした。 わりと短めのタイトスカートはしっかりとボディにフィットし、座るとかなり短くなっていました。 (女性ならわかると思いますが、スカートは座ると上にずり上がるのです) その女性はお料理を取るのにテーブルを回せばよかったのですが、なぜか立ち上がって向こうの お料理に手を伸ばしたものだから大変! その瞬間、その女性のおしりが(スカートはすっかりずり上がって下着姿)丸見えだったのです。思わず ドッキリカメラかと思いました。アメリカ人ならおでこに手をあて、オーマイゴッド!と言うところでしょうか。 でもこの光景は誰にも知られず私だけしか見ていなかったようなので(この女性自身気付いていない) まずはほっとしました。同じ女性として気の毒ですもの。 それにしても、何事もなかったかのように歌い続けた私はすごいと思いました。顔色ひとつ変えず、 堂々と、しかも歌詞を間違えることもなく。これほど自分を褒め称えることもないと思うけど、それくらい 迫力のある光景だったということです。 私は普段ほとんどスカートをはくことはないので大丈夫ですが、女性の方、くれぐれもご注意を! 特に食べ物に夢中になりそうな方・・・。 うちの相棒にもおしえとこ! 女性にとっては「ゾッとするお話」・・・でしょ? |
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■[ NO. 48 ] チョー汗だく!...... 2005年08月11日 の日記 ......毎年開催されている「りんご灯まつり」で夕方から「サエラなごみコンサート」だったのです。 今年初めて呼ばれましてとーっても楽しみにしていました。 いやぁ~、しっかし暑かったぁ~。 雨じゃなかったのは何よりでしたが、うだでぐ(津軽弁・意=うんざりするほど)暑いってのは 体力的にっていうか年齢的にっていうか結構きつかったですね。 リハーサルでたっぷり汗をかき、本番では滝のような汗をかいて、多少荒っぽくはありますが一夜にして 減量大成功!といったところでしょうか。(私としては望ましいことではありませんが) まぁ、しつこいようですがほんとに暑かったです。 でも相変わらず暑い中たくさんの方が聴きに来て下さいまして、まったく頭が下がります。 しかもラジオ番組を聴いてくださってる方の多さに驚きました。これまたうれしかったです。 板柳町はりんご農家の方が多く、普段からRABラジオはよく聴かれるそうで、しかも私たちの番組は 人気らしいです。ウフッ! たくさんの方に頑張ってね!と声をかけていただきました。ほんとにありがとうございました。 まつり実行委員会の皆さん大変お世話になりました。 おかげさまで板柳町の皆さんにも聴いていただくことができました。とーっても楽しかったので、 よかったら来年も呼んでくださーい! |
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■[ NO. 47 ] うそつき!? ...... 2005年08月02日 の日記 ......ちょっと言いにくいのですが、私たちが出逢って8~9年の長い間、私は彼女をうそつきなのではないかと 思うことがありました。話の中で、前に言ったことと今言ってることが180度違うことがあるのです。 たとえば「あの人ってワルだよ」と彼女が言ったとします。私は歳の割には何でも素直に受け取るほうな ので(真に受けると言った方が正しい?)「そっか、あの人はワルなんだ」とずーっと思ってしまうのです。 たぶん死ぬまで。ところが次の日になると「あの人っていい人だね」と覆されるものだから「ええーっ、 どっちなの?」と私は混乱してしまうのです。ま、ポリシーのない私にも問題ありますが。 昨日は「白」と言ってたのに今日は「黒」と言ってるのと同じでしょ。これはきっと自分の聞き間違いだろう としばらくは思うことにしていました。なんたって彼女は顔色一つ変えず堂々と言うのですから。 波風が立つのも嫌だし、人に合わせておけば無難だと思うほうなので。 でももしかしたらこの人はわざと違うことを言って、私がどんな反応をするのか試しているのだろうかと 疑ったりもしました。それにしても何のために? 私は彼女がさっぱり理解できず、やっぱりうそつきなの かもしれないと思わずにはいられませんでした。 ある時同じような事があったので、思い切って「昨日はこう言ってたよね」と言ったらとても驚いて「えっ? うそ!そんなこと言った?」と言うのです。驚いたのは私のほうです。なぜ昨日自分が言ったことを覚えて ないのかと聞き返しました。すると「あの人ってワル」と言った後に「でもこんないいところもあるし、ちょっと 憎めないとこもあるし」なんて得意の頭の中のグルグルが始まるらしいのです。で、結果「いい人なんだ」 というところだけ私に言うもんだから誤解が生じることになっていたのでした。 ひどい時は、朝に言った事が夕方にはもう変わっている事もあるので、何度も言うようですがあまり変化 を好まない私にとっては、頭の切り替えが大変なのです。最近は「また変わったんだな」と思えるように なりましたが、それでも時々確認しないととても不安になります。 とはいえ、この頃思うのです。彼女こそ最も正直なのではないかと。最初に思ったことを一生そう思い続 けるということは、実際そっちのほうが無理があるというもの。人の気持ちも世の中もどんどん変わって ゆく中、「これはこうだ」といつまでも思い続ける私のほうが不自然なのかもしれない。多少おかしいと 思いながらも一度口にしたことはなかなか訂正できない性格なので、すでに気持ちが変わっていても 気付かないことにしている私こそ「うそつき」なのかも知れない、と。 書いているうちにすごいことに気付いてしまった・・・。 これって結構ショック・・・・・・。 |
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■[ NO. 46 ] やっぱ、ミントンハウスでしょ!...... 2005年08月01日 の日記 ......「ミントンハウス」へ行けたのです。 もう楽しくて楽しくて、私はまた飲んでしまいました。(ほんとはけっこうイケる口かもしれない・・・) とっても恋しかったマスターサラダも思いっきり食べました! ここで聴く音楽はまるで魔法か麻薬のようで、とても癖になります。マスターがかけてくれる曲は 知らない曲でもスーッと入ってくるし、知ってる曲は改めて曲のすばらしさが伝わってきます。 ここにいると素直になれるんだろうか・・・。思わず涙さえ流れてきます。なんとも言えないい~い気分、 というのはこのことです。 こんな時に口説かれたりしたらすぐ恋に堕ちてしまいそう・・・。 と、こんなことは間違っても言わない私が言いたくなるくらい、いい雰囲気のお店です。 そうそう、今回はマスターの奥様にもお逢いしました。これがまたステキな、いわゆる大人な「いい女」 でした。 というわけで、2日間「ミントンハウス」でとろけるような夜を過ごした私たち。 ジャズ喫茶はどうも・・・と思っているあなた、ここはジャズを知らなくても緊張せずに楽しめる大人の空間 です。ぜひ一度、行ってみてください。 マスター、楽しい夜をありがとう! |
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■[ NO. 45 ] 愛名やまゆり園、そして洋美さん、ありがとう!...... 2005年07月23日 の日記 ......皆さん、ボランティアさんほか近隣からお越しの皆さんとは既に顔なじみ、といった具合です。 施設長さんには「お帰りなさい!」と迎えられました。 さて今年はどんなコンサートになるのかな・・・と、ずーっと前からワクワクしていた私たち。 会場に入ったら、待ってましたと言わんばかりの熱気にまずは鳥肌が立ちました。 ミュージシャンとしてこれほどうれしいことはありません。 いよいよコンサートが始まり、それと同時に皆好きなように身体を動かすのです。歩き始める人、手を 上に上げながら回る人、手をたたく人、歌いだす人、どの人も心の思うまま表現するのです。 この姿に私たちは一気に心が開放されます。「コンサートをするんだ!」などという力みみたいなものは すぐに吹っ飛び、それこそ癒しの空間で好きなように歌うことができるのです。 毎回必ずどなたかがステージに華を添えて下さるのですが、今回は洋美さんが私のそばで天使のように 踊ったり歌ったりしてくれました。彼女は耳が聞えないのだそうですが、私にはとてもそうは思えません。 ピアノの前奏が始まると私より先に歌いだします。ノリのある曲になると踊り、バラードになると切なそうな 顔をして歌います。話しかけると頭で返事をしてくれます。 そのうち洋美さんと私の手が触れ、どちらからともなく手をつないだ瞬間、洋美さんから私の身体に ものすごく熱い何かが伝わってくるのを感じました。同時に私の目からは涙があふれ出ました。 普通泣くと歌えなくなってしまうのですが、涙が勝手に流れているという状況なので歌うことはできたの です。とてもとても熱い涙でした。それから洋美さんは私の肩にキスをしてくれました。 またあったか~い気持ちになりました。 やまゆり園の利用者さんは重度の障害者なのですが、私たちには想像もつかないような不思議な力を もっているような気がします。たとえば洋美さんのように、耳ではないどこかで聞こえる感覚を持っている という風な・・・。 今年もとてもすごいパワーをたくさんいただきました。今これを書いているこの瞬間も、思い出すと涙が あふれ、とても冷静に書けないくらい感情が高まっています。なんて幸せな時間だったんだろうと・・・。 伝えたいことがいっぱいあるのに、おのれの文章力のなさに情けなくなりますが、これを身体で感じたい 方はぜひ一度愛名やまゆり園へお出かけください。来年も必ずコンサートに行きます! やまゆり園の皆さん、本当にありがとうございました! またお逢いできる日までどうぞお元気で!! ※やまゆり園でのコンサートの模様が一部すでにネットで配信されています。 「ぶらりTV」で検索してみてください。 |
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■[ NO. 44 ] 「サエラの想いで散歩道」好調です ...... 2005年06月28日 の日記 ......4月から始まったRABラジオ「サエラの想いで散歩道」聴いていただいてますでしょうか。 もちろん聞える範囲は限られてますが・・・。 おかげさまで先日12回目を終了し、なんとかあせらずに「また来週!」が言えるようになってきました。 はじめは「毎週55分間もどうしよう」と思ってたんですけど番組が始まったらこれが意外に早いテンポで 進むんですよね。自分たちが一番驚いてます。「ええっ、もう最後の曲紹介!?」って。 それとお葉書とFAXが初回から(いわゆる始まる前から)寄せられたということにもビックリしました。 いかにRABラジオを聴いている方が多いかってことですよね。 かける曲は私たちが聴きたいものを毎回選んでいます。それが聴けるだけでうれしいのなんのって (ほとんど音源があることがうれしい)、番組やりながらリスナーの気分も味わってます。 また「こどもたちの詩」のコーナーで紹介している津軽弁の詩は北五小中学校の文集「北の星」から、 これも私たちが選んだ作品です。 主に昭和30年代前後のもので、そのころの生活や子どもたちの夢が今とはずいぶん違うことに気付か されるとともに、とても懐かしいあの頃へワープする瞬間でもあります。「津軽弁がいい!」と好評です。 そしてそれに続く童謡のコーナーもたくさんリクエストをいただいてます。 やっぱり昔の想いでに童謡は欠かせないですよね。中にはつい涙が、という方も。 もちろんサエラの生演奏です。(結構必死です、童謡はむずかしくて・・・) さて、皆さんから想い出の歌謡曲や洋楽、童謡のリクエストお待ちしています。 スケジュールの欄に宛先がのっていますのでご覧ください。 それとまだ番組をお聴きになっていない方はぜひ7月3日の日曜日からでも! |
■[ NO. 43 ] 「海の樹」さん、ありがとうございました ...... 2005年06月01日 の日記 ......八戸市ハナミズキ通りにあるレストランです。 私たちはほんの2年半のお付き合いでしたが、その間なんと4回もディナーコンサートをさせていただき ました。 オーナーの大矢ご夫妻は「夫婦の鏡」そして「親の鏡」ともいえる立派な方たちで、それに加えママさんの 華やかな雰囲気にはたくさんの人が魅了されていました。 ここのお客様はいつもにぎやかにライブを盛り上げてくれます。40人ほどでいっぱいになるお店ですが、 とてもその人数とは思えないくらいにぎやかなのです。 楽しくやじられて、すっかりのせられてしまいます。 八戸の人ってシャイな方が多いんですが、ここのお客様は津軽の気質が混じっている人がいる?って 感じ。とにかくいつもノリノリで楽しいライブでした。 「海の樹」さんは末娘さんの結婚を機に、ご主人のご実家(一戸町)へ帰られるのだそうです。 そしてそこで7月からまたお食事処を開くということでした。今注目の古民家での営業だそうで、素敵 ですね。 八戸市からは車で30分ほどの距離、私たちもぜひ1度お邪魔したいと思っています。「今度はそこで コンサートを企画します」とおっしゃっていました。 「海の樹」さんには心から感謝しています。そしてここで出会った皆さんにも! 大矢さん、ふるさとでもどうぞ頑張ってくださいね。 |
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2008年8月4日 (Mon)
■[ NO. 42 ] 「サエラコンサートinいけだ」に感謝!...... 2005年05月18日 の日記 ......北海道池田町へ初めて行ってきました。 津軽も寒いけどやっぱりもっと寒かった・・・。駅に着きホームに下りたら吐く息が真っ白! これにはさすがに驚きました。 今回のコンサートは相方の友人である大澤さんが企画してくれたもので、実はとても思いのこもった コンサートなのでした。 今から3年前に大澤さんのご主人が病気で亡くなり、それまでお世話になった方々にどうしても感謝の 気持ちを伝えたいというのがきっかけだそうです。 それと同時に大澤さんは池田町の人たちにサエラを聴かせたいという思いもあり「どなたでもどうぞ」と 田園ホールで無料のコンサートが実現したのです。 「ああ、音楽をやっていてよかった」と思える瞬間がここにもありました。 私たちが誰かの役に立てるんですもの! 大澤さんを取り巻く人たちは皆やさしく、暖かく、本当にいい人ばかりでした。 こんないい人に囲まれている大澤さんもやっぱりいい人なんだなぁ。 そうそうステージに生けられたお花は、今まで見たこともない見事なデザインでした。フラワー アーティストのあけみさんは主催者のお友達。ここにも大澤さんへの熱い思いが込められていたのです。 ご主人が天国から見守っていてくれたらしく、コンサートはあったかい雰囲気に包まれて無事終了 しました。見ず知らずの土地でたくさんの暖かい心に触れ、お別れのときは涙があふれました。 池田町の皆さん、本当にありがとうございました。 またぜひお会いしましょうね! |
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■[ NO. 41 ] またまた熱かったぜ! 「Cookin」...... 2005年04月28日 の日記 ......26日はまたまたCookinライブで燃えました!(超満席で、入れなかった方ごめんなさい) 今回は「サエラ&フレンズ」というタイトルで、オカリナ奏者の小比類巻としこさんと歌の中島美華さんに 八戸から来ていただいて、思いっきり演奏していただきました。 もちろん私たちも前半ライブをし、後半はお二人に、そしてそのあとは4人で。まぁんず、楽しかったぁ! なんたってお客様がいい! ミュージシャンをのせてくれるお客様ばっかり。すんごく楽しんでるのに、 真剣に聴いてくれるし、こちらはいつもとはまるで違うテンションになって、ここでしかできない最高に 楽しい演奏になるんですよね。 こひさん、みかちゃんものりのりで大サ-ビスしてくれちゃいました。ぜひまた来たいとのこと。 お客様も「また必ず来てね!」って帰られました。 こんなに暖かいお客様にいつも支えられて、私たちは本当に幸せものです。 またCookinでライブしますから! どうぞよろしくお願いします。 さて、来月15日(日)pm3:30から北海道の池田町「田園ホール」にて、コンサートがあります。 スケジュール欄に詳しく書いていますが、どなたでもokの無料コンサートですので、お近くの方はどうぞ お誘い合わせの上ご来場をお待ちしています。 また、この日記をご覧になった方が、北海道のお友達にお知らせくださるととってもうれしいんですけど。 2年ぶりの北海道、今からとっても楽しみです。 池田町の皆さん、お待ちしていま~す!! |
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■[ NO. 40 ] 「伊藤多喜雄さんと」 その②...... 2005年04月17日 の日記 ......実はそのコンサート、私たちが出場した部分はコンクールだったのです! (そんなことをちゃんと調べもせずに応募するあたり、サエラらしいでしょ) そしてステージへ上げられた私たちは、いきなり市長さんから「グランプリおめでとう!」と表彰されて しまったのです。二人ともキツネにつままれたような顔をしていたに違いありません。 まぁ、何も知らずに欲がなかったことが結果につながったのでしょう。それと「北の街」という曲が 苫小牧の景色とも重なったのかな、なんて思ったりもしています。 そしてその夜は打ち上げにまで出していただいたのです。多喜雄さん、森山良子さん、宗次郎さん、 多喜雄バンドの皆さん、スタッフの皆さん、たくさんの方に混じって3次会までも。 とても印象に残っていることは、森山さんが「地方でこんなに頑張っている人がいるのよね、私も 頑張らなくちゃ」とおっしゃっていたこと。あれはうれしかったですねぇ。 それから多喜雄さんには「この活動をちゃんと続けなさいよ」と激励されたこと。この後多喜雄さんには 現在もずーっとお世話になりっぱなしです。本当に面倒見のいい方です。 それと宗次郎さんの黒髪はみごとに美しかった! 「緑の黒髪」とはこういうことを言うんだろうな、と 見とれてしまいました。 それにしても、この賞をいただいたお陰で私たちは県の教育委員会から「芸術文化奨励賞」まで受賞し、 県内で活動しやすくなったことはいうまでもありません。 今思い出しても、エンディングで「タキオのソーラン節」の掛声を、出場者全員そろってこぶしを振りかざし、 叫んだ時の興奮は、それまで経験したことがないほど熱いものでしたねぇ。 あれ以来多喜雄さんのコンサ-トで「ソーラン節」が始まると立ち上がらずにはいられない私たちに なってしまいました。 多喜雄さんとの出会い、これを語らずして今のサエラはありません。 2枚目のアルバム「サエラVol.2」には多喜雄さんから課題をいただいた津軽民謡「十三の砂山」が 入っています。 そして恐れ多くもコメントまで書いていただき、心から感謝いたします。 多喜雄さんのコンサートに行くと元気になりますよ! 私たちも頑張ろうっと!! |
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■[ NO. 39 ] 「伊藤多喜雄さんと」 その①...... 2005年04月16日 の日記 ......この季節になるといつも思い出すことがあります。 あれは今から7年前のこと。ある新聞記事の募集を見て「これに出てみたい!」と思い、早速応募した ところ運良くパスしたのでした。 それは伊藤多喜雄主催「TAKIO TOMAKOMAI FESTA 98」という音楽祭で、苫小牧出身の多喜雄さんが 当時毎年開いていました。プロを目指すミュージシャンと多喜雄さんのお友達ミュージシャン(この日は 森山良子さん、宗次郎さん、中島啓江さん、二葉百合子さん、小椋佳さんなど)が出演する1日がかりの コンサート。会場は苫小牧市にある白鳥アリーナで、地元の方にも人気で3800人もの入場者。(その年は 市制50周年記念も兼ねていました) そんなたくさんの人の前で歌ってみたかったんだなぁ、実は。 到着後まず楽屋へ案内され、まもなく多喜雄さんが直々にあいさつにまわってみえた時は驚きましたねぇ。 だってあんなビックな方と目の前で話したんですよ。緊張をほぐすために来て下さったんでしょうが、 かえって緊張してしまいましたよ! それから今度はジョイントして下さるミュージシャンの方の楽屋へ打ち合わせに。誰だと思います? これまたすごいあの「石川鷹彦」さんですよ! ありえないでしょう、普通。私たちみたいなのが 鷹彦さんとだなんて。 これは多喜雄さんの演出で、その日の出場者はゲストのミュージシャンとジョイントできるというすごい おまけ付コンサートだったのです。いわゆるプロの演奏と意気込みを身体で感じてほしいということなの です。さすが多喜雄さん! 私たちが演奏したのは、オリジナルで「北の街」そして「アメージンググレイス」でした。 緊張というよりは、ただただうれしくてしょうがなかったですね。あんなにたくさんの人に聴いてもらえた わけですから。しかも鷹彦さんのギター入り! ずーっと笑顔で歌ってたような気がします。 あっという間に出番が終わり、着替えて会場の一番後ろに立って(超満席のため)最後までコンサートを 観ていたその時「サエラさんはいませんか~」と誰か私たちを呼んでいるではありませんか。 「えっ?何があったの?」訳がわからず周りを見回すと「いたいた! 早くステージへ!」と言うが早いか、 ずーっと後ろからステージまであれよあれよという間に連れて行かれてしまったのです。 つづく |
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■[ NO. 38 ] またまた奇跡が!...... 2005年03月30日 の日記 ......昨日は施設コンサートでのエピソードを書きましたが、そういえばある知的障害者更生施設で こんなこともありました。 園が夏休みに入るので、入所している方は家族と一緒にお食事会をして楽しいひと時を過ごし、 そのあとそれぞれの自宅へ帰る日のことでした。 演奏とともに手拍子や踊り手が飛び出すという、楽しく和やかな雰囲気の中、いよいよアンコールの曲に 入りました。 曲目は確か「上を向いて歩こう」だったと思います。曲が始まるや否や一人の男性がステージに 上がってきて私と手をつなぎ、いきなり踊り始めたのです。 その力の強かったことは今でもよく覚えています。 私は振り回されそうになりながら無心に踊るその人のことを「いつも音楽を聴いて踊ってる明るい人 なんだろうなぁ」と思っていました。 ところが、この男性はその施設に入所して10年以上経つのに、誰とも会話をしたこともなく、まして ステージで踊るなどということは家族も想像できなかったそうです。彼の障害は自閉でした。 お母さんはもちろん、園の誰もがただただ驚いていました。お母さんははじめて見たそんな我が子の姿に 号泣していたそうです。 もちろんその事実を知って一番驚いたのは私たちですが・・・。 そのあと理事長さんに「音楽療法」の事を聞き、納得した記憶があります。 でも私たちは理屈じゃなく、歌いながら一緒に楽しい時間を過ごせればそれに勝るものはない! と思って演奏してるだけですけどね。 (一応あとで音楽療法の本を読んでみたのですが、私にはさっぱり意味がわからずちんぷんかんぷん だったことも事実です) それにしても音楽の持つ力とはすごい! と改めて感心するばかりです。 こんな素敵な場面に出逢えるから、やめられないんだなぁこの仕事は。つくづく皆さんに感謝します。 |
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■[ NO. 37 ] その時奇跡が!...... 2005年03月29日 の日記 ......先日、鯵ヶ沢にある高齢者福祉施設「つくし荘」にコンサートに行ってきました。 入所者とディサービスの方と一緒になって楽しい時間を過ごさせていただきました。 私たちの施設訪問コンサートは今年で10年目になります。これまでさまざまな施設にお邪魔して きましたが、この出来事はその初めての場所での体験でした。 懐かしい歌謡曲や童謡などみんなで楽しく歌い、「今日はありがとうございました」と最後のご挨拶を したら、ひとりのおじいちゃんが私とぜひ握手をしたいとステージへ向かって来たのです。 「あ、うれしいです。ありがとうございます!」と何も知らない私はおじいちゃんの手を握ったのですが、 先生と看護婦さんがあわてて走ってきて「○○さん!歩いてる!」と言うではありませんか。 そのおじいちゃん、実は歩けなかったようでずっと車椅子の生活をしていたらしいのです。 でも私たちの演奏をとっても気に入ってくれて、せめて握手がしたいとその一心で気づいたら私たちの ほうに向かって歩いていた・・・のだそうです。 驚いたのは私たちのほうです。そんなことって!まるでハイジのお話のようではありませんか! ただただ涙があふれて止まりませんでした。 こんなすごい出来事をいきなり体験し、私たちの慰問コンサートは始まったのでした。 |
■[ NO. 36 ] 気分転換はいかが? ...... 2005年03月26日 の日記 ......前回は2月のコンサートについて書きましたが、いつものことながらコンサートの後に思うことがあります。 初めの頃はアンケートという形でお客様に書いてもらってましたが、今は好きなことを書いてもらうため 質問事項をなくしてフリースペースのみにしています。 それというのも、いろいろな質問事項の後に「ご意見・ご感想をお願いします」と少しのスペースを設けて いたのですが、なんとここに書き込む方の多いことに気がつきました。そのスペースだけでは書き足りな くてついには裏いっぱいに書く方まで。そんなわけで私たちのアンケート用紙は、いつの間にか自分の 思いを書くための「フリートーク用紙」のようになりました。 書いてくれる方たちは、私たちもよく知っている人、顔さえ知らない初めての人、さまざまです。 なのにいろんな個人の悩みや大切な思い出話を思いっきり吐き出すかのように書いてくれるのです。 もちろんそれを読んだからといって私たちは何の返事をするわけでもないし、何もしてあげられるわけでも ありません。書いた本人がそれは一番承知しているはずです。 なのになぜ私たちにこんなにもたくさん書きたくなるのか・・・。 それは「コンサート」という魔物のせいでしょう。「私たちに」と書きましたが実は相手は誰でも良いのでは ないでしょうか。たまたま聴いた私たちのコンサートで素直な気持ちになった方たちが、これまでの いろんな思いを吐き出してしまいたくなったのだと思います。 私たちもコンサートにお誘いする時「気分転換にどう?」ということを口にします。忙しい毎日を 過ごしている現代人には、少し非日常的な空間で気分転換が必要だと思うのです。 私たちの音楽が少しでもそういうことに役に立つのならと、今はそんな思いで演奏をしています。 先日私の友達がめずらしく電話をくれ、先月のコンサートの感想をひとしきり語った後「あなたが元気に 楽しく歌っていてくれなきゃ私たちも元気でいられないんだからね!」 と最後にガツンと一言! とってもうれしい言葉でした。 私たちのコンサートで「励まされました。元気をもらいました。」 と書いてくれる方がたくさんいます。 でも本当にいつも励まされ元気をもらっているのは私たちのほうです。 これからも頑張りますので、改めてサエラをよろしくお願いします。またこれまで出不精だった方も たまには思い切ってコンサート会場へ足を運んで見ませんか。 ちなみに私は昨日「桜田まことライヴ」で気分転換させていただきました。 音楽はいいもんだ! |
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