散歩で奇声を発している3~4歳くらいの男の子に出会った。
PIXYロックオン。
あー見えて雷やわけのわからん音が苦手。
PIXYが固まったままでいると、その子のお母さんが
「わんわんだよ♪わんわんだよ♪」と一生懸命、男の子に声をかける。
男の子は既にPIXYには全く興味なく、別の方を向いて叫んでいる。
「この子は、何に対しても興味が持てない症状があって・・・・・」と
お母さんがうつむき加減につぶやく。
残念そうなお母さんの横をすり抜けて、トボトボとPIXYが男の子に近づき、
そ~っと自ら頭を差し出す。
男の子は撫で方がわからず、首から下げてたポシェットでPIXYの頭をポンポン叩く。
ポシェットが目に入ったり耳にあたったり、ま~、目茶苦茶ですわ(笑)
ガチガチに尻尾が中に入ってこうべを垂れ、我慢MAXのPIXY。
それでも私に救いの目を向けながらも耐えている。
お母さんが「わ~!わんわん初めて撫でれたね~!!」と嬉しそうなのに対し、
男の子はもう飽きたようで、また別の方を向いて大声を出す。
それでもお母さんは「初めて動物に触らせてもらえたんです!」と嬉しそうに
私に話してくれた。
「良かったですね~」と言うと、お母さんはせきを切ったように
子供の事、自分も昔は犬を飼っていたことなど楽しそうに話してくれた。
お母さん自体、ゆっくり誰かと話すのは久しぶりなのかな?とチラッと思えた。
しばらく話を聞いて別れ際、お母さんが何度もPIXYに「ありがとね」と言ってくれた。
あんなに嫌そうやったくせに「またどうぞ♪」って感じで、お母さんに
愛嬌をふりまくPIXY。
別れて角を曲がった途端、座って私におやつを要求。
「どや?ワシ、よ~頑張ったやろ?」
意外とこの犬、こーゆー事します(笑)
旅先で障害者の方に撫でられ、我慢して救いの目を向けるワシ。
口元は笑ってるけど、目がねぇ・・・・・(笑)