2008年4月15日 (Tue)

長い待ち時間も満足な父


今日は父の退院後、初めての診察日。
予約は11:00。
でもお世話になった方々へのご挨拶の為、10:00過ぎに病院へ到着し
入院してた北館のナースセンターへ。
皆さん、にこやかに父を迎えて下さって少し談笑。

北館から診察して頂く呼吸器科までは遠いから、一旦父を車に乗せ
北館の駐車場から新館の駐車場へ移動。
採血やレントゲン撮影を終え、11:00には診察室前の待合室へ。

ここまでは順調やったけど、ここから先生にお逢いできるまで
なんと2時間半。
父はしんどくなってきちゃうし、お腹は空くし・・・
でも車椅子で父に外の景色を見せたりして、なんとか気分転換させる。
診察室の扉が開く度、先生は申し訳無さそうに私に微笑んでくださる。
先生だって、お腹空きますよねぇ・・・

13:30にやっと呼ばれ、父は先生にあのノートを一番に手渡した。
先生は「へぇ!これは力作ですねぇ!」と一生懸命見てくださる。
その姿を見て父は、嬉しそう。

「随分、立派な字を書かれますねぇ」と話を振った先生はお気の毒・・・
「16歳で書道の師範の免許を頂きまして」と話が始まった。
「先生、お忙しいからね・・・」と止めようとすると、先生は父が今日最後の診察らしく
「僕も、もう手が空きますから大丈夫ですよ」とニッコリ。
知らんで先生、そんなに優しくしたら・・・

「16歳で師範なんて、すごいじゃないですか!」
「いえいえ、指導してくださった先生が良くて・・・」
「でも書道って指導だけじゃ、なかなかねぇ?」
まだ続くん?その話。

ちゃんと診察もして頂きました。
胸と背中の音を聞いて、傷口の抜糸も綺麗に。
もう帰れると思ったら、先生またノートを見てにやにや。
「松阪が絶好調だか絶不調」だか?そんな事も書いたらしく
「文章が面白くて上手ですね~」って、先生どこまで良い人なん?

最後に「このノート素晴しいですよ!また、じっくり時間をかけて読ませてもらいますね」と言って下さって、
父は小躍りしそう(苦笑)

先生、暇な老人の相手までして頂いて申し訳ありません。
来週も父を最後の診察に予約してしまった先生。
また相手させられても知らんですよ・・・


会計を済ませ薬を貰うのに、また30分待ち。
この間に薬局前のコンビニで父とおにぎりを買って昼食。
父がその時、また信じられない事を言ったよ。

「先生はあんな男前やったんやなぁ、甘いマスクでなぁ」って何を今頃???
どうやら入院中は眼鏡をかけてなかったから、今日初めて先生の顔を認識したらしい。
うそやろ~?
顔もわからん先生に1ヶ月間、あんなに喋りかけて迷惑かけてたん?
信じられへん・・・絶句・・・


帰りに父をスーパーへ連れて行くとまた「会長さん、退院おめでとうございます」
ひ~!またですか?さすがに今日は父も疲れていたようで手短に挨拶のみ。
あ~、良かった(笑)

実家に送り私が家に着いたのは18:30。
結局PIXYは10時間以上のお留守番だよ~!ごめんね!
大急ぎで散歩に行き、ご飯を作る。
一日過ぎるのが早い
2008-04-15 23:56 in 自分 | Comments (17) #

2008年4月14日 (Mon)

しっぽが汚れるPIXYと、書き記し魔の父


お散歩でみんなに撫でてもらうから、座ってしっぽを振ると
お尻もしっぽもピンク色の花びらだらけになるねん。
ブラッシングしても必ず、どっかに花びらついたままやから
部屋のあちこちに花びらが落ちてるらしい。

そいでも毎日、座ってしっぽを振るワシ。
何回洗っても、しっぽから泥水出るらしい。


道路脇は、こんな綺麗な桜色。


痩せてしまってズボンが落ちてしまう父に、サスペンダーを買った。
あとウエストにゴムとひもが両方付いてるNikeの上下もプレゼント。
気に入るかな?

父は通院ごとに先生に見てもらうのだと、一日の体調をノートに書き記している。
何時に発熱してどの薬を飲んだら、何度に下がりました。
なんて事を逐一、記入している。
先生が薬を出す際や、以後末期癌患者に接する際の役に立てれば・・・と思っているらしい。

それは良いよ、でもねぇ・・・
「グランパスが首位に立った事を、娘と一緒に大喜びました」なんて事まで書いてある。
そんなん先生に見せたら迷惑やろ。
グランパスの順位とか、娘がサポーターやとか先生はどうでも良いねん。
体調管理ノートと日記は別にした方が良いと思うで。

明日は受診の日で早速持っていくのだと張り切っていた。
先生、迷惑やろなぁ・・・ごめんなさい。


先日、私が父のお気に入りのアイスノンを買い足した事を知らず
兄もまた同じものを探して買って来てくれたらしい。
「みんなが色々思ってくれるから冷凍庫に入りきらんわ」と嬉しそう。
「冷凍庫に『満員御礼』って書いて貼っとかなアカンな」って。
はいはい、何でも好きにしてください。
ただし、自分の家に限りやで。父の言動に脱力(笑)



綺麗な花の前で写真を撮ろう。


でもどうしてもカメラやなくて、オヤツの方を向いてしまうねん。
2008-04-14 10:18 in PIXY | Comments (30) #

2008年4月11日 (Fri)

刺身GETの熊犬と、生き急ぐ父


とうちゃんが釣った魚を、さも自分が川で捕まえたように咥えたPIXY。

北海道の川でも生きていける?


とうちゃんがさばいてる間中、じ~~~っと下から眺める。
穴があくほど見るって、こう言う事か(笑)


父は退院した直後から、学区や町内の仕事の引継ぎの為、翻弄している。
昨日までに家にあった大量の書類を整理し、副会長さんに説明と引き渡しを
済ませた。
お見舞いに来て下さった方々にも、少しずつお礼に回っているそうだ。


今日は買い物に連れて行って欲しいと言われ、午前中一緒に薬局とスーパーへ。
発熱続きでアイスノンが追いつかないらしい。
病院で使ってた軽くて柔らかいのが気に入ったようで、もうひとつ買い足す。
買いたいものがたくさんあって、紙に書いて用意していた。
品物を入れるたび紙に書いた商品名を消していく。
「全部、買えたなぁ」と満足そう。
大型店の端から端まで歩くだけで、しんどそうな呼吸をする。

家に帰って買ったものを全部しまい、お昼ご飯を一緒に食べる。
父は自分でご飯も炊くし、魚も焼く。
お味噌汁も季節の野菜でパッパと作る。
なんでもやれる事は自分でしたいようだ。

ゆ~っくり時間をかけて食べるから、先に食べ終わった私は
お仏壇に仏花を供え、奥の部屋で洗濯物をたたむ。
すると洗い物を始めた父が「しもた~!」と言うので何ごとかと思ったら
食器洗剤を買い忘れたらしい。

「あれだけ『もう買い忘れない?』って聞いてくれたんになぁ・・・」と繰り返す。
「すぐに買って来るよ!」って車のキーを持つと「すまんなぁ、面目ない・・・」と頭を下げる。
全然気にする事ないのに(笑)

人一倍、頭がしっかりしていて何でも自分でサッサと出来る人だったのに
物忘れをしたり、思うように動けなかったりする事がもどかしくて仕方ないのだろう。
「忘れ物くらい誰だってするやん」と励ましても「悪いなぁ・・・」とダメージが拭いきれない。
もっとお気楽に生きたら良いねん。
娘に迷惑とか考えんでも良いねん。

今朝も兄が綺麗に身体を拭いて、傷口の消毒とガーゼをはりかえてくれたそうだ。
「毎日してくれるねん、忙しいのになぁ・・・」と申し訳なさそう。
兄にも甘えたら良いねんて。
それから、あれこれ慌てて片付け過ぎ。
もう少し、のんびり生きたらどうですか?(笑)
とっても生き急いでいる父です。


PIXYは、あれだけガン見した甲斐あって鰆丸ごと1匹分のお刺身をGET!


良かったね~、相変わらず近い待て(笑)


人間のおかずも全部とうちゃんが作ってくれた。

お刺身、カレー風味のムニエル、うしお汁。
新鮮で身がしまってるから、どれも美味しかった~。

とうちゃん、ありがとう!
PIXY、いっぱい食べれて良かったね♪
2008-04-11 18:44 in PIXY | Comments (8) #

2008年4月10日 (Thu)

熊の血をひく犬


2ヶ月の繁忙期を終え、昨日とうちゃんが久しぶりの休日。
おとといの夜から、福井までひとり泊まりで釣りに出かけた。

翌朝「爆釣!』と写メールが届いた。
大きな鰆を6匹も釣り上げたそうだ。

お帰り~!楽しみに待ってたで~。
わぁ!お見事!

魚に強烈に反応を示すPIXYは、室内なのに首輪をつけての登場(笑)
興味津々。


ひ~!やっぱり咥えた。木彫りの熊ではありません。

新鮮な生魚、たまらんねぇ。
PIXYも生臭いよぉ(涙)

室内が暗かった為、写真を切り貼り合成してますが
鰆は正真正銘PIXYが咥えてます(笑)


放すわけないか。すごい顎力・・・
やっぱりPIXYの親は熊かも。


ようやく取り上げた鰆は、すっかり内臓がなかった(笑)


6匹全部とうちゃんがさばいて、ご近所さんにもおすそ分け。
PIXYも丸ごと1匹分、夕飯にお刺身で頂きました。
おいしかったね~♪

とうちゃん、リフレッシュ出来てよかったね!
繁忙期、お疲れ様でした~。
2008-04-10 11:28 in PIXY | Comments (17) #

2008年4月9日 (Wed)

父の退院


昨日、無事退院しました。
朝から雨で通勤時間とも重なって大渋滞。
父ちゃんより先に家を出て、二時間近くかけてようやく病院へ到着。
この頃には雨も上がった。

管を抜いた穴から出血があったので、朝もう一度先生に縫って頂いたそうだ。
父は痩せてしまって持って行ったズボンが落ちてしまう。
ベルトの穴を何度も開けなおして何とか履いてたのに、それでもまだゆるい。
笑ってズボンを持って歩くように言ったけど、ホントは少し悲しかった。


お世話になったスタッフの皆さんにご挨拶をし、支払いに行く。
支払い窓口は遠いから、車で待つように言っても父は一緒に行くという。
北館から南館まで杖で歩くのも、しんどそう。
椅子に座って待つように言っても私から離れない。
PIXYとストーカー1号、2号を争えるで。

支払いを済ませ来週から通院する外来窓口を確認に行く。

新館のとっても綺麗な個室の一室に、いつもの先生の名前があった。
来週から診て頂く場所が確認できて安心したと笑顔の父。
言ったそばから下りるエレベーターの場所がわからない。
確認した甲斐があるかは不明(笑)
毎回、私が付いて来るから心配ないよ。


帰りに大型スーパーに行き、薬局と食料品売場で買い物。
ゆっくり歩きながら食料品を選んでいると「あ!会長さん!」と何人も声をかけてくれる。

父は長年、地域の仕事をしていて区役所の人とも親しい。
区役所の隣のスーパーなので、みんな昼食を買いに来ているらしい。
笑顔で話し終え、少し歩くと今度は近所の人に「会長さん!」と呼び止められる。
また話出して・・・話好きの父は嬉しそうに長話。
スーパーひとつに、こんなに時間がかかるとは(笑)

こう言う人達に囲まれて、こんな風に挨拶したり話したり。
これも父が退院して、やりたかった事のひとつだろう。
待つよ、いつまででも(笑)

3度呼び止められレジも済ませ、カートいっぱいの荷物を車に積もうとすると
また通りすがりに「あれ?会長さんじゃない?」と聞こえてきた。
父は気づいていない。
待ちくたびれた私も、当然気づかぬ振り(笑)
ごめんなさい!またゆっくり話しかけてやってください


家に到着すると父は真っ先にお仏壇に手を合わせ、母と姉に帰宅を報告。
買ってきたお赤飯を昼食に、ささやかな退院のお祝い。
おめでとう、念願の帰宅、本当に良かったね。


夕方帰宅すると、元祖ストーカーが私の周りをぐるぐる回って出迎えてくれる。
これからはPIXYも、じいちゃんに逢いに行こうね♪
2008-04-09 10:37 in 自分 | Comments (6) #

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