惜別の思い、かな?
20数年続けてきた趣味のステンド・グラス製作をお終いにすることにした。 最後の作品を作り終えて、 工具やガラス、ハンダ、溶剤などいろいろをボツボツ片づけ始めている。 大きいガラスやあまり使わなくてまだきれいな工具などは、 お教室を主宰している工房にもっていって、使ってもらおうと思っている。
コロナ禍でお教室のあった文化センターが長くお休みになり、 場所替えをすることになってさらにお休みが延長し、 そんなこんなで10人いたお教室の生徒がぽつりぽつりと辞めていった。 連れあいや、親、本人の体調不良という理由。 あー、そうかも、と思う人もいるし、え?そう、と思う人もいて、 体調不良はある意味便利な言葉かもしれない。 私の理由は「そろそろ潮時かも」。これで半分の5人がいなくなった。
自分も辞めることにしたクセに、人がいなくなるのは寂しい。自分が辞めて去るのは寂しい。 それなら辞めなきゃいいじゃない、って思うけど、 私の中でなにかが終わった感じ・・・。 気力がなくなった、情熱がなくなった・・・、歳を取るってこういうことか、とよく思う。 若い頃には分からなかったことが今わかる、それがこの“喪失”の感覚だ。
元気いっぱい、好奇心満々、そんな自己イメージが変わっていく。 そんな自分に寂しさがつきまとう。 でも折り合いをつけていくしかない。歳を取るってそういうことなんだ、と思う。 “急がない” “小さな楽しみをゆっくり味わう”・・・、 そんな感覚が生まれている。それを大事にしたいと思う。
2021-02-24 11:13 in 日常
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