父の様子
父はずっと熱が引かず苦しそう。 月曜日、管を通す穴を脇腹に開け肺から水を抜き始めた。 その水が濁っていて感染源になって発熱した可能性があるとの事。 水が抜けきれば熱も引くのでは・・・と期待している。
「熱が85度もあってなぁ」と父は言う。
「85度!?大変やねぇ!もうすぐ沸騰するやん」と言っても 父は苦しくて自分の間違いにも、つっ込まれた事にも気づかない。 その代わりに、優しい先生がまた顔を真っ赤にしてクスリと笑われる。
当然あと15度で沸点に到達するほど発熱するはずもなく、8度5分ですけど。 体力の無い人間が連日8度を越すのは、やはり苦しいだろう。
昨日注入する予定の水が溜まらない様にする薬は、発熱の為一日延期し 今日注入して下さった。 やっぱりまた熱が出た、まぁ仕方ないね。
発熱続きで気弱な事を口にする父。 まぁ、そんな時もあるやんね。 私は父に同調して優しい言葉をかけたりしない。 ふん、ふん、ふ~ん、と聞き流す。 私ばかり甘やかして父にとって良い人になると、先生や介護師さんがやりにくくなり 迷惑をかけてしまう気がして。 鬼のように「大丈夫、大丈夫!このくらいで死なへん!」と相手にしない。
父が弱音を吐くと、こっちまでへこむけど、まぁ、そんな事があっても仕方ない。 末期癌なんやからね。 笑って最期まで見送るから頑張って!と心でエールを送る。 そんな事くらいしか出来んのですわ。 ま、熱が引けば気丈な父に戻るでしょう。
2008-04-02 18:24 in 自分
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