2020 09月 06日

「松尾貴史のちょっと違和感」に同感

うちで取っている新聞に週一回(日曜)に連載されているコラム、
「松尾貴史のちょっと違和感」
は世相・政治への批評がきっぱりと切れ味がよく、愛読しています。
今日はことさら同感の意を強くしました。

転載、紹介したい気持ちになりましたが、全文は長いので全体の1/3程度を・・・。
(以下、毎日新聞朝刊2020.9.6より引用)

 “安倍晋三首相の記者会見での辞任表明は、何の感慨もなかった。
8月28日に辞任表明かと非公式にうわさされていたので、
野党議員が驚いた様子を見せても「知っていたくせに」としか思えなかった。

 安倍氏には「責任を痛感する」「責任は私にある」など、
さも潔いような口ぶりだけは何十回も見せつけられてきたが、
責任を全うしたり、責任を取ったりすることはただの一度もなかった。
持病の潰瘍性大腸炎が悪化したという理由での辞意は、憐憫の情が湧く人も多いのか、
安倍氏にねぎらいの言葉をかけるべきだなどという言説が噴出した。
     (中略)
 安倍政権が8年近くに及ぶ長期間続いてきた結果、憲法9条の解釈を変更して
集団的自衛権の行使を容認した安全保障関連法特定秘密保護法(下線は引用者です)や、
公文書改ざん、記録の廃棄、弱者切り捨て、憲法違反、公職選挙法違反、
政治と税金の私物化ーー。
その他の非道な政治も含めて病気とは全く関係のないことであり、
病気が長引こうが治ろうが追及の手は緩めてはいけない。
     (中略)
 辞める、とは言ったけれども、まだ実際には辞めておらず、
それから2週間は安倍氏は居座り、大手のマスコミからさらなる注目を集め続けることになる。
これは、河井克行・案里夫妻の問題や、
野党の新党結党から目をそらすことに大きく寄与することになるが、
このあたりの情報操作も相変わらず巧みだ。(後略)”


中略部分も含め、歯切れのよい時評が続き、溜飲の下がる思いになりますが、
私がとくに気になっているのが、アンダーラインを引いた部分です。

安全保障関連法 は戦争好きのアメリカがこれまでさんざんしてきたように、
大義名分を掲げてどこかの国に頭を突っ込み戦争を始めたら、
日本も駆り出されるのでしょうか。
特定秘密保護法 は容易に戦前の治安維持法を思い起こさせます。
時流によっては簡単に反体制的意見を持つ人たちを縛る法律になる可能性があります。

こうした法律を数の力で通してしまった安倍政権の負の遺産は
大きく、そして恐ろしいと思います。
それでも「安倍さんご苦労さま」と、支持率がアップしたとか。
日本人はなんて人が好いんでしょう。暗澹たる思いになります。
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