2021 11月 12日

ご近所の家の解体作業

斜め向かいの、も1つお隣のSさん宅の解体作業が、とうとう始まった。

Sさんご夫婦の姿を見かけなくなったのは何年くらい前だったろう。
4,5年? 5,6年?
ちゃんとお聞きしたことはないけど、かなりの高齢に見えたので、
ご夫婦で施設にでも入られたのかな、と思ったりしていた。

以来、2階も下も雨戸は閉めっ切り。一度も開いたことはない。
もともとご夫婦以外に家族らしい人の姿を見かけたことはないので、
子供さんはおられないのかもしれない。
時々お宅の前を通りながら、「どうされているのかな」と思っていた。

とくべつ親しいわけではないけど、奥さんとは会えば立ち話をする、
まーいえば、普通のご近所付き合い。それでも消息は気になる。

数日前に、解体業者からの挨拶状がご近所に配られた。
騒音その他、ご迷惑をおかけします、というアレだ。
数日は中の片づけなどらしく、トラックが停まっていた。
そして今日はいよいよクレーン車が来て、バリバリと凄い音だ。

フェンス沿いに植えられた立派な庭木がごっそり根こそぎ綺麗になくなっている。
瓦葺きの立派な2階屋も数日のうちには解体されて、なくなってしまうんだろうな、
と思うと、何とも言えない気持ちになる。

真向いのご主人が亡くなって、奥さんがよそに越していかれ、
お宅が解体されて更地になった時のことを思い出す。
真向いだけに、玄関に出るたびに、
真ん前にぽっかり空いた空き地が目に飛び込み、ある種、むなしさに襲われた。

でも、人の世の移り変わりは仕方ないことだ。
Sさんのお宅の解体を、ちょっと離れたご近所として見守りたい気持ちでいる。

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