2018年7月30日 (Mon)

「生産性」とはナンなんだ


私が取っている毎日新聞に、放送タレントの松尾貴司が毎週月曜に
“松尾貴司の ちょっと違和感” というコラムを書いている。
視点が広く、深く、おまけに表現が的確で、
それと毎回テーマに対する基本的な考えが自分にとても近いこともあって、
いつも興味深く読んでいる。

さて今日のテーマは、杉田水脈(みお)自民党議員の性的少数者(LGBT)の人たちについての
「子供を産まないから生産性がない」、ゆえに「税金で支援するのはおかしい」
と発言した例の暴言についてだ。

これを知った時、背中がゾッとした。
ナチスが強制収容所に送り込んだのはユダヤ人や共産主義者だけではない。
同性愛者たちもその対象だった。
性的少数者と同性愛者は同義ではないけれど、性的マイノリティの人達に対する偏見・差別は変わらない。

こういう考えを推し進めれば、
子供を産まない(あるいは産めない)人たち、働けない人たち(老人、病人、障害者の人たち)など、
対象はいくらでも権力を持つ側の都合で拡大していける。
相模原で起きた事件も頭をかすめる。根っこは同じ思想じゃないかと・・・。

そもそも「生産性」って何なんだと思う。

私のもやもやした思いを松尾貴司がとても的確に整理して、今週のコラムに書いている。
ちょっと長いけど、全文を引用・紹介したい。

(以下、2018.7.30 毎日新聞朝刊 より引用。)

 杉田水脈衆議院議員が性的少数者(LGBTなど)の方たちについて、
「生産性がないので税金で支援するのはおかしい」と語った。 

 この場合の生産性とは何を指しているのだろうか。
言葉自体は対象が限定されているように見えるが、
これは性的マイノリティーだけに向けられた問題ではない。
介護されている人、障がいを持つ人、さまざまな事情を抱えて生きている人は多い。
 しかし、目に見える「生産性」という、いたって短絡で低劣な基準で、
何かを生み出さなければ公的に支援する価値が無いという思想は、
社会全体にとって危険極まりない。
 人はそれぞれ生き方があるという尊厳を認めずに
国会議員がこのような暴力的な言葉を垂れ流すというのはいかがなものか。

 この「生産性」が、子を作らないということを指すのであれば、
そういう人は総理大臣をはじめ与党の政治家の中にも少なからずいるだろうけれど、
彼ら彼女らにもその基準を当てはめるのだろうか。
どう考えても差別意識から出た発言であり、あまりにも愚劣である。

 この杉田議員は、雑誌やその他のメディアでも、差別的発言を繰り返している。
保育施設が不足している問題については、
「待機児童なんて一人もいない。待機しているのは預けたい親でしょ」
などと語っている。
 これはギリギリのところで子育てをしながら生活している世の中の女性たちに対して、
あまりにも配慮と想像力を欠く暴言だと思う。

 仕事に出る前に、雨の日も風の日も、自転車の前と後ろに幼子を乗せて
バラバラの保育所や託児所に送り届けてから出勤する。
子供が熱のひとつも出そうものなら、病児保育ができる施設を大慌てで探さなくてはならない。
 こんな状況で、子供を産み育てたいという女性が増えないのは当たり前ではないか。

 こういう人物を、中国ブロックでは比例単独1位に据える自民党が
長きにわたって政権についていることも少子化の原因になっていると考えるのは
不自然ではないだろう。
 この問題発言について、自民党の二階俊博幹事長が「人生観はそれぞれ」などと擁護しているが、
「子を産まないのは身勝手」という持論を持っている自身と同質なのだろう。

 また、杉田議員は性的暴力を訴えている女性ジャーナリストについて、
「女として落ち度がある」と言っている。
百歩譲ってその女性に「落ち度」があったのだとしても、
性的暴力自体が容認されることになるはずがない。
 また財務省の事務次官による女性記者へのセクハラについては、その騒ぎを「現代の魔女狩り」と評し、
「男女平等は絶対に実現し得ない、反道徳の妄想」という、前近代的で野蛮な妄言をも吐いている。

 昨年あれほど問題視され
マスコミから総攻撃を受け自民を離党せざるを得なくなった豊田真由子元議員の問題は、
暴力行為が絡んでいたり、それまでの問題もあったりしたようだが、
この杉田議員の発言はそれをはるかにしのぐ悪質さだ。

 この議員はこれまで、みんなの党、日本維新の会、次世代の党(後のこころ)と渡り歩き、
現在は自民党の比例で当選している。
 比例単独で、この人の人柄や能力に投票した人がそれほどいるとは思えないが、
自民党に投票すればこういう人が議席を獲得して
このゆがんだ社会観を垂れ流し続けることになるということか。
 有権者は牢記(ろうき)して、選挙の時には必ず考慮すべきことだろう。

 こんな人物を国会議員として許容している国民だと、諸外国から思われてしまうことに強い羞恥を覚える。
一刻も早く議員を辞職して、願わくは人権に影響する職業には就かないでほしい。
彼女こそ議員として「非生産」であり、国民の金で養うべきではない。

2018-07-30 11:39 in 日常 | Comments (0) #

2018年6月27日 (Wed)

テレビ1つを買い換えるのさえ・・・。


どんどん変わっていく時代にこちらは全然ついていけない。
テレビ一つを買い替えるのさえ、こんなに疲れるとはね・・・。

始まりはバルト三国旅行から帰ってすぐの頃だから、今月初め頃かな。
テレビの液晶画面にチラチラ白いものが点滅するのに気づいた。
初めは画面の隅に遠慮がちに・・・。
そのうち上下左右に移動して代わる代わるチラチラするようになり、
だんだん量が増えて、やがてあちこちで同時に点滅するようになった。

初めは天候とか気象の影響かと思ったのだけど、天気が良くて風もない穏やかな日でも変わらない。
さすがに変だ、と重い腰を上げてプロバイダーに連絡した。

この直前、PCが「ネットワークに接続されていません」が頻繁に出て、
モデムの接続をし直ししても電源のマークが「青」に回復せず、プロバイダーから点検にきてもらった。
結局、屋外のケーブルが古くなっていた事がわかり、新しくしてもらったばかりだった。

こういうのって、けっこう気持ちがくたびれる。またか、という気分がなくもない。
とはいえ、来てもらって、回線かテレビの中の何処かを修理してもらえば直るのかと思ったら、
どうやらテレビ本体の具合がおかしいらしい。

で、テレビを買った量販店に電話。いつ頃買ったのか、テレビの型番は・・・。
これがすぐには分からず、いろいろ調べてやっと分かって、
量販店からメーカーのサービスセンターに連絡がいき、
さらに日時を決めて、係の人が見に来てくれて・・・。
ここまでで軽く5~6日は経ち、気分はもうかなりくたびれている。

で結局液晶パネルを交換しないとダメとわかったけど、それには7万いくらかかるのだとか。
それに、暮には4K放送が始まるので、このテレビの部品製造は終了予定で、
この先どこか故障したとしても直せない、という。
つまり、新しいのを買ったほうがいいというワケだ。

今は何でもそう。修理するより新品を買ったほうが安くつく。第一、修理そのものがもう出来ない。
そういう時代だ。
家電は大事に使えば20年はもつ、そんな感覚がいまだに抜けない私達夫婦は、
(さらにいえば、それだけの愛着を持って使うので、とても「使い捨て」なんて無情なことは思えない)
やっぱりそうか・・・、と思いつつも、なにかなしガックリする。

でも仕方ない。昨日、新しいテレビを買いに出かけた。
で、その際もいろいろあって(新しいテレビは説明を聞くだけでくたびれる。
なのでそのいろいろは省略)
1週間後に届くことになった。

それまでは画面のこのチラチラを見続けることになる。
症状はますます激しくなって、今は画面の中央を点滅しながらザーザー流れている。
それでも妙なもので、以前ほど苦にならない。
もうすぐお別れと思うせいか、「よーがんばってるな」と感心すらしてしまう。

2018年5月7日 (Mon)

大正モダンガールの姿見


前から玄関にほしいと思っていたステンドグラスの姿見が完成し、
作品展でのお披露目もすんで、
やっと我が家に下げることが出来た。

作る時一応サイズは測ったのだけど
作品展の広い会場では思ったより小さい気がして、
じつは内心少し落胆したりしていた。
ところが家に持って帰ると、我が家の狭い玄関ではこれがちょうどいい大きさ。
やっぱりこれでよかったんだ!とホッとして、だんだん嬉しくなってきた。

ほんとは外出前にちょっと身繕いするために作った姿見だけど、
そうはいっても、前を通るたびに覗き込んでは、つい髪や襟元を直したりする。
近頃だんだんオシャレはどうでも良くなってきて、
我ながら「まずいんじゃない?」と思っていた矢先だけに、
しじゅう姿見を覗く自分って悪くないゾ、とニンマリしている。

ドアを開けて玄関を明るくしてパチリ。


ドアを閉めて電灯をつけて撮ったら、
なんかムードがいいみたい・・・。^^

2018-05-07 15:48 in ステンドグラス | Comments (2) #

2018年4月17日 (Tue)

「~は応答していません」


私はホームページのサーバーはfc2を使っているのだけど、
最近更新しようとすると、いつまでも「アップロード中」を示す青い輪がクルクル回り続け、
あげくに「fc2は応答していません」という表示が出るようになった。

前から時々そういうことがないわけではなかった。
そんな時はブラウザ右下の「webページを回復する」というボタンをクリックするともとに戻る。
ところが最近、この「~は応答していません」の表示が頻繁で、ちょっと心配になっていた。

ある日、とうとう「webページを回復する」をクリックしてもいつまでも回復せず、
「このページは表示されません」がドーンとブラウザいっぱいに出るようになった。
IEがそんな具合でも、Googleを使えばふつうにアップロードできるから、いいようなものだけれど、
私としてはやはり使い慣れたブラウザのほうがいい。

ネットで対応方法が出ていないか検索してみた。
あるある、どっさり出てきた。こういうことってけっこう起きているらしい。
変なもんですね、自分だけじゃないんだ、と思うだけでちょっと不安が収まったりして・・・。
でもたくさんありすぎて、1つ1つ読んでみると、私の場合と微妙にケースが違う。

辛抱強く見ていくうちに、「あ、これかな」と思うケースに出会った。
“特定のサイトで「~は応答していません」が頻発し、一方で正常に表示されるサイトもあるなら、
「互換表示設定」を試してみる価値があります。” とある。
まさにホームページ全部が見れないというわけでなく、アップロードしようとする時だけがダメなのだ。

で、「互換表示設定」ってどうすればいいの?
これももちろん丁寧に説明してある。

(1) エラーの頻発するサイトで、IEウインドウの右上の歯車マーク(ツール Alt+X)を左クリックして、
メニューを表示させる。
(2) メニューの「互換表示設定(B)」を押すと、サブウインドウが開く。
問題のサイトを開いているなら、自動的に
そのドメイン名が「追加する Web サイト(D)」の枠内に入って用意される。
(3) ここで「追加(A)」を押すと、下の「互換表示に追加した Web サイト(W)」の枠に追加される。

ところが “自動的に” とあるけれど、私の場合「追加する Web サイト(D)」欄は空白で、
逆に下の「互換表示に追加した Web サイト(W)」欄に
はじめからホームページのドメイン名が記載されている。
う??と思ったけれど、
一応(2)の空白の欄にドメイン名を書き込み、(3)にある「追加(A)」を押してみた。
大丈夫かなぁ、と恐る恐るアップロードを試みると、今度は1発でOK。

ところで、説明では “一度登録すれば、今後そのサイトはすんなり表示される” とあるけれど、
じつはこの後も時々この現象が起きる。
上に書いた手順をすれば一応回復するとはいえ、そのたびにちょっと不安な気持ちになる。

他の家電が気心の知れたご近所さんとすれば、パソコンはエイリアン。
いつまでたっても、どう付き合えばいいのか分からない、そんな心許なさがある。
といって、今さらお付き合いもやめられない。困ったもんだ・・・。

2018年3月26日 (Mon)

「春のあしおと」


いつの間にか3月も終わりにかかってる。
1月2月はほんとにほんとに長く感じたのにね・・・。

気がついたら昨日からずっと
♪丘ぁ~の~ 陽射ぁ~しは~ 明ぁ~るぅくて~
とく口ずさんでいる。

いつもは電話の姉から珍しく封書の手紙が来て
(じつは一瞬、何事? と緊張してしまった。
この姉、気は好いんだけど、すごくおっちょこちょいで、すっとんきょうな人なので、
真っ当な(笑)妹の私はしばしば面食らわされるのだ。
自称サザエさん。 ♪おさかなくわえた サザエさん~ とよく歌う。
「お魚くわえるのはどら猫じゃない?」とツッコミ入れるのが私の役目。)

話がそれました。で、中身は姉らしく他愛がない。
(マーそうだよね。いくらあらたまった感じの封書だからって、
何かあっての連絡ごとと思った私がアホやった。(笑))

でその手紙だけど、
台所で洗い物をしてたら、子供の頃2人で洗い物をしながら歌った歌を口ずさんでいて、
懐かしくなった、という内容。
そうそう、そうだったっけ、と私も思い出す。2人でよく二重唱をしたっけ・・・。

他にも
 ♪春の うららの 隅田川~ とか  ♪菜の花畑に 入日薄れ~ とか
クリスチャンではないけれど 賛美歌の
 ♪神 ともにいまして~  もよく歌った。
さびの ♪また 会う日まで~  また 会う日まで~
は私が低音部を受け持って、ピタッとハモったときはなんとも気持ちがよかった。

で「丘の日差しは明るくて」だけど、歌ってみたらけっこう歌詞を覚えていて、
 ♪雑木林の~ ナラの芽が~
 ♪あかく煙って 伸びるから~
 ♪春は ほらほら もうすぐ そこまで~  来て~ いるよ~

あら~、ぜんぶ歌えた!
夫に「ほら、懐かしいでしょ、この歌」っていったら、彼、「知らない」っていう。
え、知らない? へ~~ンな軍歌みたいのはよう知ってるくせに~。
「学校で習わなかった?」「知らないよ」
「全国区で習ったと思うけどね」「関東だけじゃない?」
(ちなみに夫は福岡生まれの福岡育ち。私は東北生まれの東京育ちです。)

ちょっと悔しいので「へぇ、九州ってやっぱ、田舎なんだ」と私は憎まれ口。
「そだね~」とオチが付いた。
2018-03-26 13:15 in 日常 | Comments (0) #

2018年2月24日 (Sat)

わー、勝った、勝った!


女子カーリング、ほんとに勝っちゃったよ~!

第10エンドのイギリスチームのスキップの最終投、こういうことってほんとに起こるんだなぁ。
藤沢選手の最終投も決していいとはいえなかっだけに、ほんとにラッキーだった。
イギリスチームもけっこうプレッシャー感じてたんだぁ。
日本チームも1点差を守るっていう消極的な作戦じゃなくて、攻めにいったのがよかったのかも。
ほ~~んと、よかったぁ!

それになんとなんと、女子マススタートで高木お姉ちゃんが金メダルって!
ほんとにびっくりした。あの小柄な高木選手が!
嬉しかろう~~、って夫と手を叩いて驚いたり、喜んだり。

オリンピックも終盤で2つもメダルが取れるなんて思わなかったなぁ。
今日はゆっくり眠れそう。^^



2018-02-24 23:32 in スポーツ | Comments (0) #

2018年2月23日 (Fri)

悔しいなぁ~


平昌オリンピック、女子カーリング準決勝、対韓国戦
あー、もう悔しいなぁ~~。
それしか今は言葉が思い浮かばない。

総当たりの一次リーグを8勝1敗で1位通過の韓国、
その1敗が対日本戦だ。
向こうのスキップのキムなんとか、絶対リベンジしてくるだろうな、って思ってはいたけど、
延長戦第11エンドの最後のショット、たしかに見事だったけど、
第1エンドの3点の失点を見事に回復して、第10エンドで同点に持ち込んでの延長だっただけに~、
う~ん、やっぱり悔しいなぁ~~。

日本選手のまるで幼稚園児みたいな可愛い声や、
「うーん」「そだね~」「オッケー」「いいよぉ~」なんていうやり取りがのどかで、
すっかりカーリング・ファンになってしまった私だ。
緊迫した場面でもキンキンしてないのがいい。
笑顔でやり取りしてるのを見ると、日本人ていいなぁ、なんて柔らかな気持ちになる。

そんなこんなで応援していた女子カーリング、
「悔しい~」ばかりじゃ彼女たちに申し訳ないかな。
ここは3位決定戦、対イギリス戦で頑張って~。
たしか一次リーグでは8:6(だったかな)で負けちゃったけど、
今度は韓国に倣ってリベンジだ!^^)v
2018-02-23 23:45 in スポーツ | Comments (0) #

2018年2月10日 (Sat)

突然の知らせ


カルチャーセンターの仲間が、3回続けて休んで、
講師の先生に連絡もないし、どうしたんだろうと流石に3回目の昨日はみんなで心配していた。
講師が携帯に電話を入れても出ない。

時間が半分も過ぎた頃、事務局の人がお教室にそっと顔を出し、
出ていった講師が眼を真っ赤にして戻ってきた。
なんと、
彼女、亡くなっていたのだ!

講師からの電話がどういう経過で妹さんの携帯に入ったのか分からないけど
とにもかくにも妹さんから連絡あったらしい。
いつとか何が原因でとかはとても聞けなかった、ということで、詳しい事情は分からない。

去年の暮れ、庭で取れた金柑の実を砂糖煮したのをお教室に持ってきて、
風邪気味で調子よくないから、とそれだけで帰っていった。
それで、最初の欠席の時は、みな、まだ治ってないのかな、とシンプルに思っていた。
2週間後の次の欠席は、もしかすると同居しているお父さんの具合が悪いんだろうか、
とだれもよもや本人のこととはつゆ思わない。

欠席も3回も続けて、しかも連絡なし、となるとさすがにへん。
昨日はみんな、一体どうしたんだろう、と心配していたけど、まさか・・・。

これまで彼女から体の調子がどうとかいうような話は出たことがない。
がっしりした身体つきだし、どちらかというと元気な人と思っていた。
それだけに、(風邪で多少元気がなかったとはいえ)とても信じられない。
暮れの金柑の砂糖煮を届けてくれた時の様子が甦って、何かなしのショックを受けている。

まして先立たれたお父さんの心痛を思うと言葉もない・・・。
2018-02-10 14:30 in 日常 | Comments (0) #

2018年2月4日 (Sun)

勇気を奮って!


え~~い!! 勇気を奮って、散歩に出た。
よりにもよって、寒風が雪の破片をグルングルン吹き散らす中を!

これまでもチラチラ雪が舞う日はあったけど、大抵は数時間のうちに止んでしまっていたのに、
今日はずっと舞い続けている。といって、積もるほどではないけれど。
とはいえ、夜のうちにうっすら気持ちほど積もったのが消えもしないのは、
よほどに寒いシルシ。

外に出ると目の前をわーと雪の粉が舞い騒ぎ、まるで灰神楽を立てたようだ。
夫の腕に手を絡めて、そんな中を2人で勇敢に突き進む。

「近所の人が見たら、こんな寒い中、何しに外に出てるんだろっていわれるね」
「〇〇さんも夫婦そろってとうとうボケんしゃったばい、っとかね」
2人で軽口を叩いて、これも寒さを吹き飛ばそうというはかない試み。

あんまり寒くて、家の中に縮こまってばかりいて、
身体の筋肉が(ただでさえ歳で筋ばってきてるのに、ますます)筋ばってるのを感じるものだから、

さらに暴露してしまえば、夫はお通じがよくなくて、
寒いとこをじっとトイレに籠もって頑張るのに、はかばかしい結果が得られず、
私に「テレビの前に座り込んで動かないからよ」と悪口を言われていたのが、
耳の何処かには引っかかっていたらしく、

突然、「ちょっと外歩いてくる」とかいい出したのだ。
そんなら、と夫思いの(ウソ^^;)私も腰を上げた。

いつもなら散歩は1時間ほどはするけれど、久しぶりの今日は30分。
それでも家に帰り着く頃は血の巡りがよくなったみたい。
寒さも出かけるほどには感じなくて(さすがにアッタカイとまではいわないけど)気分爽快。

「この程度なら明日もしようね」と夫と約束した。
2018-02-04 15:05 in 日常 | Comments (0) #

2018年1月8日 (Mon)

失われてゆくもの


昨年末、ご挨拶のタオルと一緒にポストに入っていたお知らせの通り、
昨日からお向かいの家の取り壊しが始まった。
あったものが失くなるというのは、どこか心寂しいものがある。
成り行きを見届けたい気持ちから、時々お勝手口から解体の様子を眺めている。

ブルドーザーで一気にガラガラガシャンかと思っていたら、意外に丁寧な壊し方だ。
そんな些細なことにすら、ほっと安らぐ。

思えばこの家は、哀しい(不吉とはあえて言わないでおこう)家だあらためて思う。
30年ほど前、私たちが越してきた時、お向かいは息子さんと老母さんの2人暮らし。
息子さんは寿司職人とか、普段はまったく姿を見かけなかった。
たまに、夜の帰宅時、酔って大声で歌いながらガラガラ玄関を開けて家に入っていくのを見るくらい。

10年ほどして結婚したとかで、ご夫婦で家にご挨拶に来られた。
2人とも40代。
どちらも仕事をしていたせいかその後もほとんど見かけることがなく、
私は玄関先に出ているおばあちゃん(老母さん)と顔が合った時にご挨拶する程度だった。
いつもニコニコしている人だった。

数年経ったある日、息子さんが亡くなった。
お通夜で伺った話では、
朝、ちっとも起きてこないのでお嫁さんが呼びに行ったら、亡くなっていたのだという。
前の晩はふつうに「おやすみ」と2階に上がっていったのに・・・。
お医者さんにも死因は不明と言われたという。

間もなくして、おばあちゃんはお嫁さんに引き取られて、どこかに越して行った。

そのあとに越してきたご夫婦は、ご主人が陽気な方で、よく車を手入れしては出かけておられた。
不思議なことにいつも1人で、奥さんはどうされてるのかな、と思ったりしたけど、
たまに親戚なのかお友達なのか、玄関先で立ち話しているのを見かけることがあり、
あ、やっぱりおられるんだ、なんて思ったりした。
お勤めしていて、それでめったに外には出てこられないんだな、と・・・。

一昨年のこと、8月頃から暮れにかけて、数回、夜、救急車がうちの前に停まった。
ご多分にもれず私たちの住む住宅地も高齢化が進み、
救急車のピーポーいう音を聞くのは少しも珍しくない。
じつはお隣にも一度来たことがある。

しかしうちの前に、それも短い期間に2度3度、となるとやはり驚く。
そっと様子をうかがうと、奥さんが救急車に同乗する様子が見える。
おじいちゃんかおばあちゃんが同居されてたのかしらね、気が付かなかったけど、
と夫と話したりしていた。ご心配でしょうね、と。

年が明けて(つまり去年の新春ごろ)、庭先でたまたま奥さんを見かけて事情を伺うと、
なんと亡くなったのはあの元気なご主人だった。
2年ほど前からガンだったのだという。町内会には届けず、ご主人の里で葬儀を済ませたとか。
よもや、ご主人とは・・・!
手作りの柚子胡椒を分けてくださったり、奥さんのノロケをちょろっと聞かされたり、楽しい方だった。

それからは奥さんとは割りと顔を合わせるようになり、
2階や下の居間辺りからもれる灯りに、ホッとしたりしていたけれど、
去年の暮れ、引っ越しのご挨拶に来られた。

運送屋さんが来て荷物が次々に出され、1週間後には家が真っ暗になった。
中のガランとした様子がうかがわれて、もう誰も居ないんだと思うと、何ともいえぬ気持ちになった。

そして、とうとう解体が始まった。

この家のこうした事情は向かいに住む私たちくらいしかもう知ってる人はいないかもしれないけど、
でも、この家は新しくしたほうがいいのかもしれない・・・。
そう思い、一抹の寂しさを抱えながら、
シトシト降りの中から聞こえるクレーンのガシャガシャいう音に耳を傾ける。
2018-01-08 15:07 in 日常 | Comments (0) #

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