2020 10月 12日

秋の香り

庭仕事をしていたら、ふっとキンモクセイの香りが鼻先に漂った。
あー、そうだっけ・・・、と傍らの木を見上げる。

我が家には玄関ポーチの脇に銀木犀が1本、
庭には3本の金木犀が植わっている。

ギンモクセイはそばに近寄ってかがないと分からないほど匂いは控えめだ。
でも上品でやさしい香りが好き。
キンモクセイは匂いはちょっと強いけど、ふわーっと広がる甘い香りをかぐと、
「あー、秋だな」としみじみ思う。
夕方近く、散歩の途中でどこからともなく漂ってくるキンモクセイは、
空気を淡い紫色に染めるように思える。

けど、そういえば・・・、
我が家のキンモクセイは今年はちっとも匂わなかったな・・・、
と今、遅まきながら気づいた。
立ち上がってよくよく眺める。
黄色い小さな花が少ない。・・・うーん、どうしたのかな・・・。
木が歳を取ったということじゃあるまいしね・・・。

でもやっとやっと匂いを放つくらいには花が付いた、ってことで、
まーよかった、ということにしておこう・・・。
これがほんとの我が家の秋の香りなのよね、
ちっとも匂わないことに気づいていなかったなんて、ごめんね。
てなことを思いながら、庭仕事に戻った。

・・・とここまで書いて夫に読んでもらったら、
彼曰く、
「花が少ないのは夏にばっさり剪定をしたからだよ。」
そうなのかぁ~、あー、なんかホッとした。
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