くま縫い日記

友人の作家さんが、今、がっくりしています。
それは１通のメールがきっかけでした。

それには「白血病に冒された娘が大ファンなので、何とかベアをオーダー
で作っていただけないか・・云々」という内容のもの。
基本的にはオーダーは受けていなかった彼女でしたが、事情が事情だった
ため、大急ぎで製作したそうです。
それを送ったところもう１体欲しいとメールが来たため、また製作して
連絡したら、「娘は心待ちにしながら亡くなりました」と言われ、とても
がっかりしつつもベアを送ったのだそう・・・
ところが、その後１ヶ月が過ぎても代金は支払われず、それならば返して
ほしいとメールしても音沙汰無しとのこと。
一生懸命に作ったのに騙されたのかと・・腹立ちもし、がっくりもして
いるのです。

そのことを知った時、私も腹立たしくなると同時に悲しくなりました。
気持ちを踏みにじられてしまった彼女を思うとたまりません。
信頼関係はどこにいってしまったのでしょう？
ベアがそんな風に「詐欺」として使われた事に憤りを感じます。

私がここでこんな風に「悪い話」、少々「場違いな話題」を書いたのは
理由があります。
このブログはお客様以外に、他の作家さん方も見てくださっていると
いう事を最近知ったのでこうして書きました。

それは・・・友人が被害を食い止めたく自分のブログに書いたところ
他の作家さんから連絡が来たからなのです。
同じ人物が、同じ理由でこの場合は他のshopを通してその作家さんに
オーダーしてきたそうです。
そして、やはり支払いは無いという事を知り、友人も私もこれ以上被害が
拡大してほしくないと思い、こうして書く事にしました。
悲しい思い、嫌な思いをしてほしくありませんから・・

他の作家の皆様、どうぞご注意なさってください！！
都内在住の人で、病気の娘が欲しがっているという理由でオーダーして
くる場合は要注意が必要です。

ここに、こんな悲しい事を書かなくてはならないのは本当に腹立たしい
かぎりです。
ベアがこのような事に使われるなんて、許せません。
どうして、こんな世の中になってしまったのでしょうね？
たとえメールだけでやり取りをしたとしても、これまでは信頼関係を築き、
心をつなげることが当たり前だったのにと思うと、本当に哀しいです。

物騒な世の中ではありますが、せめてベアの世界ではこのような
「他人を見たら騙されると思え」的な事は絶対にあって欲しくないと
思う私です。