2019年8月15日 (Thu)

空気が重い


映画を見に行く予定だったけど、
昨日からしきりに、ニュースや気象予報は台風の接近での注意を呼びかける。
わざわざそんな日に出かけることもないけれど、午前の上映時間が丁度都合がいい。

どうしようかな・・・、ガラス戸を開けて庭を眺める。
きめ細かいきれいな雨が降っている。
私が一番好きなタイプの雨。
庭木がゆらっと揺れる。うーん、風がある。やっぱり台風っぽいかな。

昨日、一昨日の死にそうな蒸し暑さに比べると、涼しい。
でもそれにしてはジトッと汗が出る。
湿気が高いのかな・・・。夫が「空気が重いね」という。
あー、そうだ。空気が重いんだ。

ニュース映像などで見る74年前の今日は、
アブラゼミでも鳴いていそうな、ギラギ日差しの強い日だった。
きっときっと暑さと汗で押しつぶされそうなほど、空気が重かったに違いない。
フッとそんなことを思う。

台風が来た、映画に行こうかどうしよう、
と迷っていられるのんきな今の時代は、なんて幸せなんだろう。
「空気が重い」、そんな言葉1つで思いがけなく思いは終戦の日に飛び、
しばらく空を見上げて、雨を眺めた。
2019-08-15 11:10 in 日常 | Comments (2) #