2010 09月 20日

戻りゆく場所


わたしがほんの少しでも近づきたいと目標にしているお一人で奈良の「くるみの木」「秋篠の森」のオーナー 石村由起子さんがご自身の著書の中に・・確かな明日へ・・と題してこう書かれていられました。

「・・・昔 サンフランシスコを旅して、憧れていたアリス・ウォーターの店「シェ・パニーズ」に行ったときのこと。
現地に住む知人が彼女と顔見知りだったおかげで、バックヤードまで案内して貰うことができた。
厨房や食品庫を見せてもらった時、わたしは目からうろこが落ちる思いがした。
店内とほとんど変わりなく、整然として清潔だったのだ。瞬時に心の中で、うちの店はいったいどこまで、こうして人様に見せることができるだろう、と考えたほど。
そんなこともあり、店も家も、どんなところもバックヤードから始まるのではと思うようになった。見えないところがしっかりしていないと、表にいくらいいものをみせたりしても本末転倒。終わったものは元に位置に、布巾は真っ白に、処分するものは処分し、必要なものはきれいに整理する。
これこそが、確かな明日に向かう秘訣だと思っているし、そう心がけている・・・・」

食に携わるということは己の暮らしを大切にし常に襟を正して、進むべきこと、反省すべき事をしっかりと見極めることなのだと教えられた気がした。
一つ一つの仕事の区切りに作業台をからっぽにして次の仕事に取り掛かる、大切なのは頭も心もしっかり整理してけじめのある仕事をすることに繋がっていくのだろう。
一日の終わりに戻りゆく場所、それは深夜の工房であり心してぱんに向かい合う明日に繋がる反省の時間。
粉粉のバックヤード見直してはため息の店主です。

先週の粉粉ぱんたち

          ★  今週の 粉粉ぱん ★ 

★ はちみつレモンベーグル
★ シナモンロールぱん
★ レーズンぱん
★ ひよこ豆の焼きカレーぱん
★ チーズぱん
★ 牛乳ぱん
★ 田舎ぱん、フランスパン、食パン

すっかり涼しくなって工房を秋の風が横切ります。
今週のメニューもちょっとだけ秋色に、来週の10/2(土曜日)のshopは横越の北方文化博物館で行われる「小春展」出展の仕込みのため臨時休業させていただきます。
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