キッチン工房 粉粉で一番の働き者は家庭用よりも二回りほど大きな電気Oven
美味しいぱんが焼けるようになりたい 。。。。 ただただその思いだけで
町田まで片道4時間 新幹線と小田急線とバスを乗り継いで足かけ6年
押しかけ弟子最初の課題は師匠のぱん著書の中からひとつ選んで焼いてきなさいとのご指示
それはもう夢中で毎日ぱんを焼き続け 自信作 ??? の食ぱんを抱えて意気揚々
師匠の前に差し出してご批評を仰ぐことに 。。。。。 心臓ばくばく破裂寸前
師匠一切れ味見をされて ただ一言
生地が傷んでいて 不味い !!
この一言で奈落の底に真っ逆さま 。。。。
その上 家にまだ沢山の食ぱんがありますが全部パン粉にしかならないですよねと恐る恐るのわたし
いいや 不味いぱんはパン粉にしても不味い!!
ダブルパンチ以上の衝撃パンチ 。。。。 足はガクガク心はズタズタ
しかし 師匠は続けてこうおっしゃったのです
「一緒に美味しいぱんを焼きましょう 来月から月に一度いらっしゃい」
かくして師匠とワンツーマンのプライベートレッスンの始まりの日でした
師匠曰く 腕が未熟な時は良い道具と良い食材の力を借りなさい
目指すなら本当に美味しいぱんを作る事だけに集中しなさいと
そこで清水の舞台から100回ほど飛び降りる覚悟で買ったドイツの電気Oven
ぱん屋をオープンするずっと前の何にも知らない無知な一主婦の大きな決断でした
以来10年 故障知らずで共に歩いてくれてかけがえのない大切なOven
一度にフランスパンが4本しか焼けないほどのちっちゃなOpenを使いまわすには
焼成の工程表とにらめっこの日々 それでも生地の発酵に時間が掛ったりすると
焼く順番が違ったり、焼く時間が重なったり、焼く温度が高いぱんと低いぱんが入れ替わったり
はらはらどきどきは毎度のこと 。。。。 そんな時間も今は懐かしい
いっぱいいっぱいまわり道ばかりのぱん人生20年
そんなまわり道のお蔭で沢山の方々と繋がることの出来た温かなご縁
いまは感謝以外の言葉が見当たりません
土曜日の一番最後にフランスパンを焼いた後、ありがとうと言いながら掃除をする
ぱん屋の幕を下ろしてもこれから先も一緒の道連れOven
今週も工房においでの神様方に手を合わせて倖せぱんの作り手になれますように
★ 今週の 粉粉ぱん ★
■ ライ麦バターロール
■ ライ麦くるみぱん
■ れーずんぱん
■ チーズミニ食ぱん
■ オレンジとクリームチーズぱん
■ ブルーベリーイングリッシュマフィン
■ ライ麦オレンジといちじくのミニバタール
■ 全粒カンパーニュ
■ 全粒田舎ぱん
■ イギリスぱん
■ 食ぱん
■ フランスパン
キッチン工房 粉粉は 2013年12月28日をもちまして転居の為閉店いたすことになりました