15年程前に友人がパリの蚤の市で見つけお土産にいただいたカッテングボード
いただいた時にはすでに使い込まれていい感じだったけれど
更に風合いがまして使い勝手もとてもいい感じに
日本のまな板と違うのはギザギザのブレッドナイフの刃先が
ぱんをスライスする際に縦の溝に収まって傷がつき難く
開いた溝にぱん屑が落ちる仕組み
さすがぱんが主食のお国柄の偉大なる知恵
どれだけの年月を旅して
わたしの元に来たのかを計る術はないけれど
丁寧に作られた手仕事の佇まいの美しさに見惚れる
物も出会い方ひとつで生かされる
沢山の物と別れて本当に好きな物だけに囲まれて
暮らすことの意味は人それぞれ
暮らしの道具との付き合い方
カッテングボードの浅深傷跡も小さな歴史を刻んで行く
焼き上がったぱんを好みの厚さにわくわくしながらカットする楽しみ
器械とはまた違った味わい深さがある
電動のスライサーは殆ど食ぱん専用、10年連れ添った宝物
手入れを怠るとご機嫌斜めになるのも持ち主に似ている気がします