生まれて初めて陽射しの温かい雪のないお正月を迎えました
元旦の料理は予約した二人用のおせちとお雑煮を用意しただけの簡素なもの
お正月気分も元旦のみ 今日から酵母起しの仕事はじめ
何もしないで待つこと7日間
見ないふりをしながら そわそわ どきどき
わたしと酵母さんの関係は上下関係がときどき入れ替わる
ぱん生地とも 微妙な関係 励ましたり励まされたり
ぱん作りは人の生き方に似ている
一生懸命握りしめてきたものを一度全部手放して
そこから見つけたたったひとつは
こころを優しく満たして
本当に必要なものはほんの少しでいいのだと気づかせてくれた
沢山の新しいことを追い求めるよりも変わらないことの方がずっと難しい
穏やかな気持ちでいなければ優しいぱんは作れない
奇を衒った味の濃いぱんを大量に作るのではなく
毎日食べる白米のような優しい食卓のわき役のぱんを作りたい
酵母の気持ち わたしの気持ち
眼には見えないけれど大切なことを見逃さないように
今年も 急がす 慌てず 道草しながらぱん生地と仲良く暮らします
新潟の生徒さんからお年始のお菓子をいただきました
外はどら焼きの皮 中は求肥 大好きな新潟銘菓
「近いうちにまたほっこりさせていただきに伺います」
一筆箋の文字がかすんで見えました