2015 01月 03日

謹賀新年



生まれて初めて陽射しの温かい雪のないお正月を迎えました
元旦の料理は予約した二人用のおせちとお雑煮を用意しただけの簡素なもの


お正月気分も元旦のみ 今日から酵母起しの仕事はじめ
何もしないで待つこと7日間 
見ないふりをしながら そわそわ どきどき 
わたしと酵母さんの関係は上下関係がときどき入れ替わる
ぱん生地とも 微妙な関係 励ましたり励まされたり

ぱん作りは人の生き方に似ている
一生懸命握りしめてきたものを一度全部手放して
そこから見つけたたったひとつは
こころを優しく満たして
本当に必要なものはほんの少しでいいのだと気づかせてくれた
   
沢山の新しいことを追い求めるよりも変わらないことの方がずっと難しい
穏やかな気持ちでいなければ優しいぱんは作れない

奇を衒った味の濃いぱんを大量に作るのではなく
毎日食べる白米のような優しい食卓のわき役のぱんを作りたい

酵母の気持ち  わたしの気持ち 
眼には見えないけれど大切なことを見逃さないように
今年も 急がす 慌てず 道草しながらぱん生地と仲良く暮らします


新潟の生徒さんからお年始のお菓子をいただきました
外はどら焼きの皮 中は求肥 大好きな新潟銘菓

「近いうちにまたほっこりさせていただきに伺います」 
一筆箋の文字がかすんで見えました
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