フランスパンが焼きたくてぱんの道に入り
いま思えば怖いもの知らずのど素人
バター 卵 砂糖 の力を借りれば美味しくなるのは当たり前の事
粉と水と塩と酵母
たったこれだけの材料で作るぱんが実は本当に難しい
多分いままで千本をゆうに超える数のフランスパンを焼いてきたのに
いまだに仕上げのクープ(切れ目)を入れる時には緊張の極み
その日の気温と湿度によって仕上がりが違うのは当たり前のことながら
クープ入れは自分の潔さを試されている気がする
力を入れすぎない 深く も 浅くも なくちょうどいい加減に
なってくれるかどうかは運次第、いえ腕次第
毎回毎回祈るような気持ちで持つクープナイフ
何事も簡単と割り切るにはあまりにもノー天気な発想
かといって自信喪失というのもぱん生地に対してあまりにも失礼すぎ
丁度いい加減 。。。。。 その加減を見つけるために
試行錯誤に加えて最後は神頼み
何時まで経っても他力本願
これではいけないと思いつつ 悪戦苦闘の日々
シンプルが一番と言いつつも
シンプルが一番難しい
先を急がず鈍行列車で修行は続くよいつまでもです