2015 10月 28日

自分の居場所



なぜか子供のころから物作り人が大好きでした

ご近所に人工大理石の工場があったり布団綿を打ち直す場所があったり

同級生の家業がお豆腐屋さんだったり籠を編んで売っているお店だったり

学校帰りの道草は何時も決まってそんなお店を回ってました

やっていることはそれぞれに違うのに

何故か根をしっかり下ろして生きているそんな逞しさは同じ物作り人

そして一人一人の職人さんが自分の居場所で輝いている気がしました

いつか自分もそんな物作り人になりたいという根っこを作ってくれた人たちです

自分の居場所は自分で作るそれを教えてくれたのも物作り人

鉄砲玉のように話をしながら

手は休むことなく動いていたのは子供の目にも感動でした

決して華やかな世界でもなく傍目からかっこよく見えなくても

きらきら輝く眼差しはずっとずっと遠く見据えながら誇りをもって生きている

自分もそんな大人になりたかった

でもそんな物作り人には幾つになっても遥か遠い道のり

わたしのいるところはまだ梯子段の一段目 登っては落っこちるの繰り返し

遥か彼方の目指す自分の居場所に向かって一日一センチ

気の遠くなるような道を選んで歩いている気がします
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