2015 11月 11日

ばんのきもち


新潟のぱん屋時代のお客様から近況メールをいただきました

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今日 沼垂のポッポの天然酵母ぱん屋さんに行ってきました。
売れ切れでしたが、パン屋さんとキッチン工房 粉粉さんの話しになって 
店主さんが「あの伝説のパン屋さん」って話してましたよ

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一週間に一日 それもたった二時間しか営業しないちっちゃなぱん屋
15種類ほどのぱんを週替わりで作るぱんを変えて
仕込みからすべてのぱんが焼きあがるまで三日間
一人で細々150個ほどしか作れなかった零細企業のぱん屋
営業形態が伝説なのか 
それともなにかほかに失笑ありの伝説なのか
何はともあれ廃業して二年 
忘れないで噂をしていただけるだけでも嬉しいです

五年間店先に掲げた懐かしい新潟のぱん屋の看板
良く見ないとわからないほど小さな看板を頼りに
毎週来てくださった沢山のお客様方
こんな未熟者を支えてくださったみなさまありがとうございました。
日高の地でご縁を忘れないでいただいた温かなお気持ちを
次の何方かに必ずバトン出来るように頑張ります



母の介護をと大きな決断で埼玉に転居を決め
2013年12月28日 キッチン工房 粉粉 閉店の日に
お客様や生徒さんからいただいた寄せ書き
凹んだり 躓いたり 笑ったりした5年間のぱん屋の足跡
思い出すのは楽しかったことばかり

地方紙の新聞 ローカルラジオの取材にもお声をかけていただきながら
公の場に出ることがとてもできなくてお断りさせていただいた
どちらの方からも 「取材拒否ですか」と詰め寄られ途方にくれ
「恐れ多いので 取材辞退ということに」と発言して苦笑をかったこと
50%しかない実力の残りを足してくれた友人の皆さまのこと
思い出しては再び歩きだせる勇気をいただいてます

食べ物を作る人間は人の命を預かっているということ
どんな時でも温かな気持ち ぱんのきもち を忘れないで暮らしたい
優しいぱんの作り人 まだまだ道のりは遥か遠く遠くです
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