ぱん屋時代のお客様から秋の味覚の贈り物
「何処ででも手に入るでしょうが新潟の事を思い出して召し上がってくださいね」
添えられていたお手紙に近況を綴ってくださいました
最後に 粉粉さんのぱんが懐かしいですと結んでくださった事
物作り人にとって何より有難いお気持ちに涙腺が緩みました
子供の頃から好きなことは夢中になり回りが見えなくて
苦手なことは全くと言っていいほど無関心
いつも母にお説教ばかり
そのお説教もちっとも意に介さず心は別なところにありました
それを見かねた祖母がいつも助け船
「努力しても出来ない事とやれば出来る事をしないとは違うのだよ」
と諭されたのに
そのまま大人になって苦手なことがもっともっと沢山になって
見かねた友人たちに助けらればかり
そんなわたしでもいつか何処かで何かの役に立ちたいと
自分にできる何かをずっとずっと探してきた気がします
そしてやっと気が付いた事
沢山の何かが出来なくても
心と身体に優しいぱん作り人になりたい
いま思えばそんな無謀な旅立ちを応援してくださった沢山の方々
その方々と一個のぱんが紡いでくれたご縁
いつか幸せぱんの作り手になりたい
そんなささやかな夢の欠片を持ち続けられたこと
夢を諦めないで良かった
生きているぱんに出会えて本当に良かった
まだまだ夢は旅の途中
ゆっくりゆっくりがんばれわたしです