2017 10月 18日



日暮れが早くなり

灯りが恋しい季節

若い頃は何の考えもなしに過ごしていた時間

歳を重ねて

同じことをやっているのに

何か 何処か 違う

やらなければならないこと

決めなければならないこと

一つ一つにブレーキがかかる

ずっとずっと長いこと走り続けて

立ち止まるとまた立ち上がることが出来なくなってしまうような

不安をたくさん抱えて

それでも歩き続けなければならなかった

寝る間を惜しんでぱん生地を捏ね

やってもやっても答えが見つからないぱん修行

そんな時間が今はとても懐かしい

いまは少し立ち止まって振り返る時間

昨日 今日 明日

ぱん生地はいつの日も同じではない

時には手厳しく 時には慰められ 時には癒された

小さな灯りの下でくるくる回転するぱん捏ね器を作動しながら

幸せなぱんになれますように

そっと呟くおまじないの言葉です
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