今年も食ぱん作りに始まり食ぱん作りで終わります
ひとは抱えているものが多いと
それを無くすることの不安から必死で守ろうとする
根拠のない不確かな自信
手にしたものの価値
それが何かもわからないままに流されて
大切なものを見失いそうになって気がつくこと
目には見えているのに見ていなかったものの多さ
大切な人たちが教えてくれていた道しるべ
目の前にある小さな安らぎの大切さ
いま改めて思う年の瀬
「どんなに葉が風に揺れても幹がしっかりとしていたら大丈夫」
佐藤初音さんの言葉に勇気をいただいてます
ぱん生地に試されて
ぱん生地に癒されて
ぱん生地に慰められた365日
師匠がいつも言っておられたお言葉
「自分の都合でぱんを作るのではなく
ぱん生地に合わせて自分の都合を変えなさい」
耳にしていても真に心に届いていなかった
へこんだり 泣いたり 笑ったり 小さなわたしの足跡は
風に吹かれて消えていくけれど
両手に残っているぱん生地の温かなぬくもりは消えることはなかった
幸せなぱん作り人を夢見て一年を終わろうと思います
キッチン工房 粉粉に集ってくださいました沢山の笑顔
幸せな一年をありがとうございました
どうぞ良いお年をお迎えくださいますように