ずっとずっと以前、フランス製のキッチン道具に魅せられてなけなしの財布をはたいて買った
「ル・クルーゼ」の鍋に重い鋳物製の「ストウブ」の鍋に琺瑯のやかんにキッチン調理小物の数々
持っているだけで美味しい料理が出来ると信じていたおばかさんだったわたし
白い鍋は見た目は綺麗でも使っているうちに中は少しづづ黒ずんで惨憺たる有様になり
近年歳を重ねて 「鍋の重さ」 に音をあげ姪にそっくり譲渡することに。
家業をリタイヤする前はわが家は人の出入りも多く毎日の「まかない」は10人分ほど
鍋も食器もなんでこんなにあるのというくらいキッチンを占領していた
そして気づいた
16cm、18cm、20cmの3個の鍋とフライパンがあれば大概の料理は作れること
ざるもタテに深くなく浅いものの方が使い勝手がいいこと
美しくもカッコ良くもないけれど手にしっかり馴染む調理道具は母から譲り受けたものが多かったこと
大切なのは何を作ろうかということよりも、この鍋で何が作れるのだろうと考える事
廻りには採れたての野菜、新鮮な魚、庭のハーブたちがスタンバイ
あれこれ手を加えるよりも、美味しい塩と良いオリーブオイルが一番の助っ人
「食べたい物しか作らない」それは「自分が食べたいぱんを作る」粉粉ぱんに繋がっていく
暮らしのかたち、暮らしのあしあと・・・・鍋が軽くなった分だけ心も軽くなった気がする
何もかもがきちんとしていなくても、ほっとくつろげる日々の暮らしこそが大切
さぁて これからどなたが訪ねて来てくださるのか楽しみなキッチン工房 粉粉の夕暮れ時です。
★ 今週の 粉粉ぱん ★
■ 紅茶ベーグル
■ オーガニッククルミぱん
■ 半斤型オニオン&ベーコンぱん
■ 有機ココアミニ食ぱん
■ 有機あんぱん
■ チョコ&オレンジロール
■ 有機人参&クリームチーズぱん
■ 全粒カンパーニュー
■ 田舎ぱん
■ フランスパン
■ 食パン