2015 11月 29日

小さな決め事



前夜に仕込んだぱん生地が出来上がる4時間ほど前に

作業する部屋の窓を全開にしてお掃除開始

大切なのは埃を出来るだけ排除すること  空気清浄器もフル回転

作業2時間前には白い作業服に着替えて生地のご機嫌伺い

そして呟く小さな祈り 。。。。。 美味しいぱんになれますように

ぱん作りの際に着用するのは綿か麻の服

絶対にニットやナイロン類は着用しない

髪の毛はしっかり布巾で覆いかぶす事

糸くずがぱんに入らないように  ナイロン服で火傷をしないように

白い作業着であれば付着したごみもはっきりとわかる

これは修業時代に師匠から叩き込まれた作業の決まり事

コック服が綿の長袖と決まっているには訳があったのです

修業時代はコック服にコック帽 小さな私には大きすぎてベルトで抑えて

師匠にまとわりついて手さばきに見入ってました

食べ物を作るということは命を育むこと

手抜きをしたらその分だけ後悔として自分に返ってくる

ぱん生地が「もういいよ」とつややかになったころ

作り手の気持ちも真剣そのもの 失敗も成功も紙一重

そんな小さな決め事の粉粉ぱんです


ご近所さんから頂戴した無農薬野菜  瑞々しい畑からの贈り物

日高の地は地味ながら美味しい食べ物であふれている

この地に招かれた幸運に感謝をしながらの暮らしです
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